Letters from nowhere

ライター斉藤恵美の日々の活動や掲載情報

福祉施設の防災計画(3.11の日に考える)

2022年03月11日 | 震災
2年前、福祉施設BCP(事業継続計画)に関する書籍の編集に関わりました。
東日本大震災では、せっかく命が助かってもその後の避難生活で亡くなってしまう高齢者や障害者などが多く、問題となってきました。
今もコロナ禍で家族が感染し、受け入れ施設もなく十分な介護が受けられなくなった高齢者のことがニュースになっています。

介護施設では、災害などの後も事業を継続していくためのBCPの策定は、2021年度に義務化され、2024年4月までにつくらなければならないのですが、いまだ「作成途中」という施設が多いようです。
今後も首都直下型地震、南海トラフ地震などの巨大地震が、かなりの確実で起きると言われています。高齢者など弱い立場の人が、十分なケアを受けられなくなることは、命にかかわる事態。一日でも早く、各施設や事業者がBCP策定を進めてくれるよう願っています

『ひな型でつくる福祉防災計画』は、プランやマニュアルをつくるといっても、どのように進めていったらいいのか分からないという施設や事業者の人たちに対して、「ひな型」も示して、計画を策定する手助けとなるようつくられた本なので、関係者の方がいれば、参考にしてみて下さい。

『ひな型でつくる福祉防災計画~避難確保計画からBCP、福祉避難所~』 東京都福祉保健財団

Rakutenブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/16360883/

追伸
本を編集していたときは、ちょうどコロナが拡大し始めたばかりの頃で、コロナの対策についての記述があまりありません。
先日、厚生省のサイトでコロナの対策なども含むBCP作成の研修についてのページを見つけました。
研修動画もあり、とても役に立ちそうです。

介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)作成支援に関する研修
https://iil.la/s4pmtVZ

介護職員にもわかりやすい感染対策の動画
https://iil.la/9zqaJMY



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