
もうすぐ我々ResonanCeの演奏会。
宣伝はこちらの動画をご覧ください。
宣伝動画
宣伝動画でも話しているように、今回はストーリー形式になっています。内容は言えませんが、ヒントは演奏会のタイトル…とだけ(笑)
この演奏会に向けて、我々は合宿をしました。施設を借りて2泊3日の合宿。最終日には本番の会場でリハーサル。



とにかく三日間、音楽にだけ没頭できるという幸せな時間でした。
ただ、楽しい中でも考えることはたくさんありました。自分が音楽で伝えたいことは何か、それがなぜバロック音楽なのか…そして、バロック音楽ならなぜ古楽器ではなくモダンピアノなのか。
きっと答えが出るのはずっと先だろうし、もしかするとずっと答えは出ないのかもしれない。でも、「なぜ」が無い演奏ではきっと聴いてる側に何も伝わらないだろうと思っています。
私はバロック時代の音楽を深く知るためにチェンバロ、クラヴィコード、バロックダンスを習っています。
それは何の為か?
近年、バロックをピアノで演奏するコンサートを昔より見かける気がしています。意識しているのもあるかもしれませんが…それでも、「何か違う…」という違和感はずっとありました。ヨーロッパ人だから皆が正しいということは決してありませんし、それはバロック音楽じゃないだろう…という演奏も山のようにあります。反対に、ピアノでもこんな演奏が出来るのか!と感動する演奏ももちろんあります。
今回、私のソロは全5曲。そのうち3曲がルネサンス/バロックです。ウィリアム・バード、ディートリヒ・ブクステフーデ、ヨハン・パッヘルベル。
人前で演奏するのは初のルネサンスであるバード。先生と話し合い、チェンバロとは違う装飾音にしています。しかし、それはピアノという楽器で聴かせるためにやったことで、決してバードの意図を無視しているわけではありません。きっとこれならバードも怒らない(よね?笑)
パッヘルベルも初の曲です。シャコンヌ。曲が曲だけにとても感情的になりやすいですが、そこを注意して演奏しなければ…「シャコンヌ」という舞曲であることを忘れずに。
チェンバロ、クラヴィコード、バロックダンスを習っているのは何の為か?
それは、ピアノで演奏する場合でも根拠のある演奏をしたいからかもしれません。自分の考えだけで演奏するのではなく。
チェンバロ、特にクラヴィコードのタッチはピアノを弾く場合にとても重要です。
バロックダンスのステップはテンポの指標になりますし、呼吸のタイミングがとてもよく分かります。いかにテンポが遅い演奏が多いか…とても痛感しました。
今回の演奏会、私は他にラフマニノフのエチュードと、ロッシーニのアリアの編曲ものをやります。どちらもテクニック的にめちゃくちゃ大変ですが、バロックとのバランスもとれていて、自分はピアノ奏者であることを再認識しております(笑)
さぁ、あと数日…やれることはやりきって本番に臨みます!
演技が…もう…棒読みでイヤになる( ;∀;)
じゃバイバイ(^^)/