「お茶にしようか ?」
母が亡くなってから10年以上たち、この言葉を聞く事がなくなってしまった
自立して住まいを変える事を母に知らせるタイミングがなかった事は、
ある意味親孝行だったかな ?
そう思いながらも、母の、この言葉の温かな雰囲気は忘れられない
今の住まいになってから、日本茶を飲まなくなった理由はそれだけではないけれど
それでも、母の入れた温かなお茶の味を時々、思い出している
先日、友人から聞いた話
介護施設で介護する方々が、入所中のご老人を、お茶に誘う話
認知症を発症している入所者が、時々、自宅に帰ろうと施設を出てしまうので
それを走って追いかけて、何気なく平然と「○○さん、お茶にしましょう」と誘うのだとか
本人を優しく、何事もなかったように、お茶の団欒に誘うのでしょう
優しい対応だと思う
長い事、日本茶を飲む事はなかったけれど、食器棚の奥から急須と湯のみを取り出して
頂き物の新茶を飲みながら・・美味しいと思う
ベランダを眺めながらのお茶の時間・・・
こんな、のんびりした時間もいいかもしれない