脳内一人旅日記・改

登山、ロードバイク、一人旅好きのつれづれなるブログ。

じじばば旅行記・4 いたこのいたろう

2006年12月18日 | 一人旅
定期的に更新されることがほとんどないこのブログで、二日連続での記事作成は快挙です!明日は雪が降りますな、槍も降りますな、敏いとうも降りますな。

前回では本栖湖の千円札裏の撮影ポイントが見つからず、ばあちゃんもホテルに忘れ物をしてしまう、というところで話が終わりました。
続きです。


ホテルに電話してみるとやはりバッグの忘れ物が届いておりました。特徴を聞いてみると、ばあちゃんのものと一致。取りに戻らねばいけませんが、おいらの旅行計画では、西湖・本栖湖と西に向かい、そこから静岡県に位置する白糸の滝まで南下、そのあとは元来た道を戻り河口湖を通って山中湖へというものでした。

つまり、もともと河口湖に立ち寄る計画なのでその旨を祖父母に伝え、旅の先を急ぐことになります。
一応、本栖湖ではそれらしい写真を収めます。その風景を見て、じいちゃんもたぶんここなんだろうって言ってましたし。とりあえずまあいいか。


(それらしくもない写真:本栖湖)



(それらしい写真:本栖湖2)



そうそう。
話が前後しますが、西湖から本栖湖へ向かう道は青木ヶ原樹海を通る道です。このとき、


「自殺者は寂しそうに道を1人で歩いてるみたいなんだけど誰かいるかな」


なんてことを、笑いながらじいちゃんと会話をしていました。
呑気なものですが、一瞬、ある一言が頭をよぎります。


実は、この旅行の2ヶ月ほど前に親友二人と山梨県に旅行に来ていたんですね。んで、どこ行こうって話になったときに、おいらは興味本位で「樹海に行ってみようぜ」と提案したんですが、霊感の強い彼女を持つKから「なんかもらってきてもいけないし、そんなとこ行くものでもない」と拒否されます。


おいらは、幽霊とかそーゆうよく分からない存在は実際に見てもいないので全く信じておりません。まあでも、彼の言うことも一理あると思い意に従います。
っていうか、信じてないしほんとにいたら怖いですからねえ!

信じてませんが、その彼女の言うことには、なんかおいらの部屋に幽霊が常駐してて、おいらの精神に悪影響を及ぼしているらしいんですよね。

んなことあるもんかとは思ったんですが、おいらの部屋には新塩で盛塩されたものがちゃんと三箇所に設置されております。これでもうばっちりだ!



樹海の只中を抜ける際、おいらは祈っていました。


「たとえなんかへんなものがいたとしても、おいらにはお守りがついてる!だからだいじょぶだ!」


お守りとは、今年の一人旅でヒッチハイクしているときにたまたま道端で発見したものです。ずっと放置されて誰の目にも留まることがなかったのに、ヒッチハイクでたまたまおいらが見つけたのも何かの縁だろうと思い、それを拾って大事にしてきました。


もちろん、今でも大切に保管されております。
その守り神がおいらに降りかかるどんな厄災もけちらしてくれる、そう固く信じているわけです。信じているっちゅうより、絶対そうです!間違いない!


ということで、本栖湖を後にし、白糸の滝を目指します。
そこに行く途中、誰もがその名を耳にしたことがある地名を通ることになります。それは、「上九一色村」。


しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこーあーさーはーらーしょーこー♪


ほんと何にもないところなんですが、この村のある一角で数年前には秘密裏に毒ガスが作られていたんですよねえ。んで、家宅捜索が入ったとき、情けないことにしょーこーは中2階のせまっくるしいところに隠れてたんですよねえ。


すれ違いざまに注射器でVXガスを吹きかけるとか、ほんとありえねえなあ。
ポロニウム飲ませればいいんですよ。


そうして、第7サティアンを抜け静岡県朝霧高原というところにくると、ここには牛が放牧されててなんとものどかな感じです。っていうか、牛を見るとどうしてもきんぎょが空を飛ぶんですよねえ。きんぎょは100まで踊りを忘れないんですよ。


ということで続く。

じじばば旅行記・3 健康第一

2006年12月18日 | 一人旅
朝食が7時半からということで、ホテルの部屋に戻ると祖父母はすでに起床し食堂へ向かうべく準備を整えておりました。


戻ってきたその足で二人を連れ、昨日夕食を取った同じ場所で朝食となります。食堂内は全ての席が埋まるほどに人であふれかえっていました。このホテルはほんと繁盛してますなあ。


朝食後は朝風呂を一杯浴び、9時過ぎにはホテルをチェックアウトします。ホテルの正面玄関付近で、紅葉した木をバックに写真撮影。




これは是非じいちゃんばあちゃんにも見せようと、早朝に行った富士山景観ポイントを案内。早朝来た時よりもさらに人が増えてました。ここでは3人揃って撮影。


次に向かうのは、西湖の北側を経由して本栖湖へ。


(西湖:河口湖に比べて釣り人がけっこういた)


千円札の裏側に書かれている富士山のモデルとなっている場所が本栖湖でありガイドブックに撮影場所の詳細が書かれていましたが、付近を捜索するもなかなか特定できません。

また、車内でもちょっとしたハプニングが起こっていました。
じいちゃんがばあちゃんにあめをくれと要求。
ばあちゃんはあめが入ってると思しきかばんを探しますが一向に見つからず。
とりあえず、本栖湖の湖畔に車を止めて椅子の下や隅っこを見てるもやはりなし。

どうやらかばんをホテルに忘れてきたようです。


…うーむ。
やはりばぁちゃんのことはいつも気がかりです。

ちょっと足を悪くしていることは以前の記事で書きましたが、それ以外にも、ほんとに元気だった頃と比べると話すスピードがスローになり、口調も弱弱しくなっていました。

年を取っているから当たり前といえば当たり前なのですが、そんな現実を直視するたび心がちくっと痛くなるんですよね。
なんていうか、まず、じいちゃんはおいらが物心ついたときからずっと野球を付きっ切りで教えてくれました。
ばあちゃんからは人間はこうあるべきといったようないわゆる道徳を教えてもらいました。

二人とも厳しい人ではありましたが、自分の心には両親以上に親愛の気持ちがあります。小学校2~3年の間は、両親の仕事の都合で茨城で祖父母と暮らしていました。このときからすでに、自分が10年後・20年後には祖父母はいくつで自分はいくつだから、まだまだだいじょぶだな、とかそんな計算もしているくらい。


まあ、ほかのお年寄りから比べると全然元気なほうだとは思いますけど。
それに、おいらが結婚するまではまだまだ死ねない、って言ってくれましたしw

実際今死んでもらっては困りますわ。そうなったらずっと部屋で1人で号泣し続ければならなくなりますからねえwこーゆうときは、大事な人かそーゆう人に側にいてもらわないと、ほんと気が狂っちゃいますなw


ああ、またへんなこと考えてました。
日本の宗教(神道)って八百万神って言われているように誰でも何でも神様にできるんですよねえ。とすると、じいちゃんばあちゃんがたとえ死んだっておいらの中では神様としてずっと居続けられますよねえ。ある一瞬は悲しくても、きっと心は強くなりますよねえ。何か困難なときがきても見守ってくれている!って頑張れますよねえ。

そうか!
なるほど、宗教とは何ぞやと今分かったような気がしましたw

なんか不謹慎なこと考えたかもしれませんが、おいらもじいちゃんばあちゃんもまだまだ元気に生きていきますよ!正月にはたらこ持っていかないといけないしなあ(何の話だ)。


ということで、続くw