耳コピのやり方・2 単音の採り方

前回では、コードについて簡単に触れました。
今回は、いったんコードから離れて、単音の耳コピの仕方について書きたいと思います。

前回で、ベース音を聞き取るのが基本と書きましたが、じゃあそのベース音を聞き取るための具体的な方法に話を移します。


ここで活躍するのが、「wpak32」という耳コピソフトです。
http://www.shakemid.com/lab/wpak/wpak.html


このソフトの主な特徴は、
①低音を強調できる。
②高音を強調できる。
③ボーカル音をカットできる。
④音程を変えずに再生速度を変えられる。
⑤音程を上げたり下げたりできる。


ベース音を聞くためには、①で低音を強調させ、さらに⑤で音程を上げ、さらに、④で再生速度を遅らせる、という操作を行うとかなりベース音が鮮明になります。


ちなみに、実際の耳コピ作業には自分は必ずヘッドフォンを用います。


音程の判別方法ですが、

①聞き取りたい箇所に来たら一時停止をしてみます(人間の脳は一番最後に聞こえた音が記憶に残りやすいようです）。

②頭に残った音程で実際に鼻歌で「ウー」とか「アー」とか声に出してみます。

③声を出しながら、楽器で音程を探っていきます。
自分の場合は、アコースティックギターですのでギターでドレミを出しながら、出した声の音程と一致するドレミを探します。

④これだ！と思う音程が見つかったら、ソフトで曲を再生しながらギターで一緒に音を出してみます。音程が一致していると、聞こえ方が明らかに変わります。響きが厚くなって綺麗に聞こえます。
※ここで注意ですが、ギターの音量と曲の音量が同時に聞こえるように調整します。当たり前のことなんですが、ギターが大きかったり、逆に曲が大きかったりすると、実際にギターで音を出してもどちらか一方の音しか聞こえないのであれば、判別のしようがありません。


以上が基本的な単音の採り方です。
ギターソロも同様です。速くてこんなの聞き取れねえ！って思うようなフレーズでも、細かい一時停止でコピーも可能です。面倒ですけどｗ


つづく。