WADIA6LTD(改)Blue(後期型)
と
WADIA6SPIRIT(改)Blue(前期型)
このふたつは、トラアンプにより、
再生の瞬間から音の密度、
恐ろしい程の分離と繊細さ、
得も言われぬ圧倒感、さらっと自然に再現されます。
静寂時の気配も手に取るように分かります。
(この2誌種の音を聴いている人には、
意味合いが良くわかると思うのですが)
静寂時の気配というよりも、
「無音」の中に「気配」を感じる
と、いう事ですね。
特に、CDをかけたとたんのほんのわずかの「無」のなかから、
音が立ち上がるまでのコンマ、なん秒の間の「気配」
音が立ち上がってくるとき
地の底から湧いてくる鬼神のごときが現れるという感じなのですが、
その鬼神があらわれる前の気配みたいなものが
「無」の中にあるのです。
特にわかりやすいのが
パイレーツ・オブ・カリビオン 1th
こういうところで、絶対的存在であるのが
6LB・6SBなのですが、
戴いたインプレにあるように
「850LTD-Blueは二年のエージングにより
クリア、緻密さ、深み、厚みがより一層加わり
音に陰影をつくり立体感と存在感を忠実に表現してくれます。
これはこれで頼りになる愛機となっています。
一方の修理して頂いたWADIA6SPIRT(改)Blueは
一聴してこれ以上はないと思わせる逸品ですね。
850LTD-Blueの方がクリア、緻密さは優れていると思いますが・・・」
と、あるように、
代理は自分が持つなら
6LB(6SB)と850LBの双璧が理想だと考えています。
と、いうのも、
この2種以外、完璧と思える音を出している機器がないといってよいからです。
セパレート型はどうしても、
トランスポートの音をきちんと再現できないと感じます。
(ただし、WADIA25(たぶん、前期型)Blueになると
6LBにわずかに追いつけない(空気感が違う)というだけなので
かなりの優れものだと思います。
:6LBをトランスポートにして試聴:
25blueにおいてさえ、他のトランスポートを持ってきてタッグを組んでも
トランスポート側が非力になってしまうと考えられる)
どういうわけか、
例えば16など・・・
アフターワークの違いやデジマスターの違い(製造会社が違っていたと思う)や
高橋いわく「回路設計を迷いながら作っているかのようで、整頓されていない、洗練されてない」
と、いうことが、原因なのか、
Blueまでもっていきながら、音質が粗い。
再生の瞬間から音の密度、
恐ろしい程の分離と繊細さ、
得も言われぬ圧倒感、さらっと自然に再現されます。
静寂時の気配も手に取るように分かります。
と、いうのが、でてこない。
こういうことが6以外では、往々にしてあり
当方もお勧めは6LB・6SBという事になってしまうのですが
ところが、850LBは、
「850LTD-Blueは二年のエージングにより
クリア、緻密さ、深み、厚みがより一層加わり
音に陰影をつくり立体感と存在感を忠実に表現してくれます」
と、あるように、
6LB・6SBとは、違う「世界」をきちんと構築しているのですね。
これが、あるので、
世界観が違う2機種を持っておきたいと思わされます。
一方で、
850基盤でPCM1704(無論OH~LTD仕様音質改善・LTD化・改・Blueと施工)を載せた
WADIA6iLBになってくると、
音はやはりKSS151Aに寄るのか、ほぼ6LBの音になるのですが
6LBのような空気感よりも、850LBの緻密さのほうが多くあり
透るという感じです。
多分、優れものの6についているDACチップを
PCM1704に換えてしまったことにより
解析精度はあがるけど、
得も言われぬ圧倒感が薄れてしまうのでしょう。
850基盤は通常PCM1702
これを(+)でPCM1704換装という事なのですが
AUDIO全盛時代だけに作られた「優れもの」が
生産コストなどの関係からロム形式に替わってしまったりして
1704(20-24ビット対応)が、
従来の作り方だったら、もしかしたら
6についているDACチップより優れたものになっていたのかもしれません。
あとにいくほど、
妙な言い方ですが
メーカーは、小手先工夫で、音作りをしてしまう。
例えば、24ビットにしたら解析が良くなる。
と、他の部分でコストダウンを計ったりするため
「音質」がダウンしながら、
「解析」で支える。
と、いう事をしてしまうように見える。
音質が100あるとしたら解析率1/10として
出てくる音が1000だったのが
音質を10にして、解析率を1/100としてしまうため
出てくる音は同じ1000であっても、
なにか、緻密・綺麗なだけで、平面的な音になってしまったり
底なりするような低域がどこかに行ってしまったり・・・
と、言う風に変わってしまっていると感じる。
6のような、
かなり破格な機器を出し続けるよりも
できるだけ、ローコストで似たような音を作ろう、と
試行錯誤するのは
メーカーの常だったのだろうけど
ここにワディア氏を失ってしまったら
「基準」の音が見えなくなってしまい
WADIAの衰退がはじまったのだろう。
つまり、「耳」が無い状態で音を作り始めたといってよい。
6以降の機器の中に、アフターワークの違いや
デジマスターの違いなどが出てき始め
おそらく、コストダウンへの模索だったと思える。
コストとワディア氏の「耳」とで、色んな確執が生まれたのではなかろうか。
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