アンプの能力をいうと、
クレルに対しては若干、評価が厳しくなる。
我が家の604-8G(620タイプ)では低域が素直に出て来れない位のパワー(スピード)がある様でボリュームを上げると低音がこもる様な音になります。
と、この記事では書いていますが
スレッショルドになると、もっとすごい低域をだしながらこもりがないのです。
ステーシス回路のすごさなのですが、
ステーシスを聴くと、
「おお~~う!!出すね~~~!!(感激!!)」という処になります。
これが、真空管アンプになると、地を這うような低域・響きがでてこないながら
こもるというのをクリアしていくので
同じ線上では語れないのですが
スレッショルドになると、こもっても、何の不思議もない低域・轟音を
らくに表現しきってしまいます。
なにが、違うのかわかりませんが
一番に感じるのはスピードですね。
こう、クレルは「大きな音をやるんだから、おまえら勝手に料理せい」という
傍若無人とも思えるところがあり、
スレッショルドがきちんと料理したものを圧倒的な豪華さで表現するのをきくと
超スピードの料理人がSPに入る手前できちんと盛り付けていくという
「スピード」の違いを思わされます。
ある意味、とろくさい料理人が開き直って
素材をそのままなげうってしまうかのようで、
暴力的・荒削りのクレルというイメージができてしまった代理です。
*このころのネットワークを今は変更しています。
低域補完をめざし、作り替えたものなので、
今は、でるだろうとおもいますが
試してみるクレルがないwwww*
早速音出しを行ってみましたが左右で音が違って聞こえます。
内部を確認すると左右のパワートランジスタの型式が違っていました。
このアンプは過去に1度修理をしたそうで、当時の代理店の修理シールが貼ってあります。
別件でやはりこのメーカー修理シールのアンプを修理した時も左右のパワートランジスタが違っておりました。
このときはワット数も違うと言うひどい物でした。
音色が好きで結構気に入ってるメーカーだけに残念です。
せめて左右同じトランジスタを使ってほしいものです。
一つ上の写真はオーバーホール後の写真なので綺麗に見えますが、こちらが実際のオーバーホール前の写真です。
錆び・埃・ヤニの様な汚れが25年の歳月を感じさせます。
中で眼を引くのが40000μのコンデンサ4つと直径170mm高さ145mmのトランス2つです。
内部構成はとてもシンプルで整備性はかなりいいですね。
パワーアンプの心臓部は底からのネジ8本を外す事で筐体から取り出せます。
この後ドライバー基盤の半田増しとパワートランジスタの全交換とヒートシンクの清掃を行いました。
コンデンサも巨大なブロックコンデンサを除いて交換です。
先の音出しの時にファンの軸受けの音が気になったので分解して清掃・グリスUPをおこないました。
動作テストでは異音も無く動いてくれました。これで当分はもつでしょう。
内部を触った後の電源投入にはいまだに緊張します。
過去のコンデンサの爆発・部品の焼損のとらうまですね。
バイアス・ゼロ調整を確認していよいよ音出しです。
これ位のクラスになると出てくる音がかなり違いますね、音に余裕が感じられます。
我が家の604-8G(620タイプ)では低域が素直に出て来れない位のパワー(スピード)がある様でボリュームを上げると低音がこもる様な音になります。
こんな時はエンクロージャーの容量を大きくしたいと思わされます。
力強さ・スピード・繊細さ・レンジの広さどれをとっても問題のないアンプです。
特色は温かみのある音でしょうか。早くPAM-3・CD-DSPと繋いでみたいですね。
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