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スーパーツイーター・・・2019-11-25

2023年09月03日 | スピーカーの事

620Aのスーパーツイーターを厳選しているわけだけど、

お奨めした時に、使用された方のインプレに

「枯れた音」と、いう表現があった。

枯れた音という表現は、ある意味、合っている。

だが、反語として考えると、

「枯れた音」

の、反対は、「生気のある音」と、受け取られるだろうと思えた。

これでは、本当の意味合いが通じないと思え、

「枯れた音」という表現はさけた。

だが、あえて、その表現を使うとするなら、

注釈が必要になる。

逆からの説明になるけど

「生気のある音」というのが、本当になまっぽい、自然な音かというと

まったく、違ってくる。

確かに、きらびやかな音、鮮やかな音という言い方では、あっているが、

不自然で、わざとらしく、作った音という感じが有る。

ところが、逆に「枯れた音」というのは、

かなりリアルで、生っぽく、自然な音になる。

こう考えると、「枯れた音」のほうが、「本物」なのだが・・・・。

 

では、なぜ、枯れた音=生気のない音のほうが、

620Aから出て来る音を、より本物っぽくさせるのだろうということになる。

 

まず、その前にCDPは無論、WADIA6LTD(Blue)である。

既に、CDPから、鮮やかな音は出ている。

その他の音の成分は満点といっていい。

そして、かなりの低域がでる。

ここで、高橋の話から・・・

「低域(あるいは、低周波)をだせばだすほど、高域(高周波)が、出て来る。

低域の拡充を図るということは、高域の調整(扱い)でもある」

と、言う言葉だったと思う。

つまり、SPの低域を拡充させれば、その箱の中で高域の行き場がなくなる。

この状態が既に、620Aでは、最初に有ると言ってよい。

そのため、低域が、でているけど、まともにでるようになっていない。

(そこで、ネットワークを作るのだと思う)

で、それ以前の元の状態からでも、

箱の中で高域の行き場が無くなっている。

と、なると

もうスーパーツイーターをつけて

飽和している高域を整えてやる必要が有る。

(おそらくであるが、アルテックの製作者=JBLの製作者であるが、

アルテックの権利を持ち出すことが出来ず、

JBLであの低域をだそうと試みただろうということとは別に

スーパーツイーターを付けてやらないと、うまく抜けない・・・という部分もかなり意識したのだろうと思う)

で、なにをしでかしたかというと

JBLのほうには、高域の抜けがよくなるように、ツイーターなど、おおめに盛り込んでいる。

だが、稼働率(㏈)が、わるいこともあるのか(クロスオーバーの配分とか)

低域が逆に弱い。

と、どうなるかというと、

低域が高域を支え・冴えさすという部分での高域の冴えでなく

コーン・ツイーターなどによる、高域が良く出る。と、いうのがある。

なにか、高域の成分に重々しさ・深みなどがうすくなる。

だけど、一聴では、鮮やかさ、きらびやかさ、が、耳に心地が良い。

 

で、620Aにさらに低域拡充をするとなると

当然、高域の抜けが必要になってくる。

低域が重々しさや深みを司るということになるので

ここに、

鮮やかさ・きらびやかさに特化したスーパーツイーターをつけると

一聴では、抜群によくなったようにかんじるのだけど

よくきいていくと、

先に書いた嘘くさい音になってしまう。

そこに「枯れた音」のスーパーツイーターをつけると

まこと、自然で深みもでるし、低域が高域を支えて冴えさすというのが、みえてくる。

それが、自然ということなのだろう。

つまり、低域=高域の程よい調和をつくれるのが

「枯れた音」ということになってくる。

 

こく、を、作ることが出来るのは低域であり

その こく、を活かす方法が枯れた音にあるというのが、

じつは、あまり知られていないのだろう。

 

で、620Aをお勧めする時

(あるいは、他のSPでも)

このスーパーツイーターをおすすめするのだけど・・・

実際の場面で

「生っぽい音」「自然な音」「低域の成分を表現するSP」というのに慣れていない(知らない?)人が多く

その低域他の成分を聴きとれる耳が育っていない場合がある。

で、ここを判っていると思ったのが

CDX10000の富山のT氏で、SP談議になった時のSPに対してのインプレを語っていたのだけど

聴こえている人(耳が良い)と、思わされたことがある。

 

高橋はT氏が若いから、聴こえる帯域も広いのだというけれど

現状、高橋も代理も若くないけど、聴こえる(判る)

それは、実際、何度も書いている様に

中域の低いほうを低域だと思って

張りのある音のインパクトに耳を持っていかれている人が

低域を意識できないせいだったり

体感(5感・6感~?)で音を聴く(感じる)耳が育っていなかったりして

ひどい場合は、高域好みにより、耳を壊している場合がある。

 

なので、枯れた音というスーパーツイーターをきくと

文字通り、生気が無いとか、インパクトが薄いとか、

偏ってしまった耳でうけとめた評価になりやすくなる。

ところが、

低域=高域の成分・緻密さを聴く耳ができてくると

生気がないなど、たわけたことでしかなく

インパクトという一部分ではなく

音の成分の深さ・密度の方がよほど、深い感銘(インパクト)を与えてくれると

理解出来てくる。

 

そういうことが有り、

代理は「枯れた音」という表現をつかうことをしなかったのだ。

そして、最近思うのは、

上記のように、

一般で使われている音の表現をつかうと

はたして、当方で表現している音の説明になるだろうか?

と、いう部分があったし

逆に、一般で使われている音の表現を

当方の現実の音と同じととらえてしまう誤解もあると思えた。

 

同じCDに対しての評価の違いから、

システムの音をある程度、判断できるという部分はあるが

これも、オールマイティな判断方法ではない。

現実に、システムの音をきいてみるしかないのだろうと思うけど

早々、客先訪問はできないというところもある。

 



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