けっこう、内部構造を公開しているのですよね。
カバーを外して見えてきたものは意外にも内部の基本構成はマランツのCD-34と同じ内容でした。
CDドライブ部分やピックアップ(CDM-1)・サーボ基板・DA変換アナログ基板は全くCD-34と同じものです。当然基板上の部品も同じです。
老舗のオーディオメーカーらしくCD-34との違いを出すためにRCA出力に一技加えていました。回路を確認したところ、積分回路が2段組み込まれ微妙なエコー効果を作っている様に見えます。
このプレーヤーはCDの最後の方の再生が不安定との事で此方にきました。
手持ちのCDでは症状が確認が出来なかったので、とり合えずCDの高さ調整とスイングアームのグリスアップ等を行い様子見と成っています。
ゴードン・ガウ社長のサインが入っています。
日本と違って販売促進にかなり協力的ですね。
****2018年7月1日*****
ビマックも同じように、フィードバックをかけて、エコー(響き)を作っていたと思います。
*積分回路が2段組み込まれ微妙なエコー効果を作っている様に見えます。**
WADIA6LTDまで、もっていくと、
臨場感やら、立体感、奥行き、距離感などが、出てくるのですが、
このころの、音作りでは、それが、できなかったため、
エコーのような形で、なんとか、立体感をだそうと
いろいろなメーカーが独自の工夫していたように思います。
ところが、WADIAで立体感などが出てくるところを見ると
やはり、マルチビットか、
ビットストリームかの違いが大きい気がします。
ビットストリームの波形はデジタル波形そのもののため
今では、ビット数をあげて、1ビットの波形をすこしずつ、ずらして、いるそうです。
波形の軌跡をみるとマルチビットのウェーブのように見えるそうです。
こう考えると、
マルチビットがマルチというだけあって
多くの情報を表現できる能力があったということなのでしょうね。
ビットストリームは逆に、
フラット性(均一)が高く、
どの音も均一に拾うため、
距離感がでにくく、
たとえて言えば、オーケストラを丸く円に配置して
その中心で聴いているという感じがしてきます。
距離感という言い方で言えば、
いつも、絵画で例えるのですが
遠近法を用いていると、かなり実在感がでてきて
そこに影をつけていくと
立体感がでて、「本物」のように感じます。
WADIA6LTD ~~あたりは、
こういう手法で、つくるため、
実在感やら、立体感やら距離感やら、空気感が出るのだと思います。
マルチビットとあいまって、本物により近い音がでてきて、
「自然」と感じさせます。
実際、多ビットの、
う~~ん
マルチビットストリームというのは、
最近の手法のようで、
まだ、お目にかかってないのですが・・・
(メーカーサービス中)
はたして、これで、「自然」がでるかどうかはわかりません。
ただ、ビットストリーム形式のものは、
同じ手法をもちいても、
やはり、もう一歩、距離感がでないように感じます。
でているのかもしれませんが・・・
(申し訳ないいいかた)
WADIA6LBのように「自然」と、感じるほどの
ー距離感ーと、感じられないため
判りにくいのかもしれません。
とは、いうものの、
フラット性の良さに、
自然な響きがのってくるので、
妙に作り物っぽい、エコーという感じにはなりません。
ビマックはフラット性に優れていたため、
かえって、妙なエコーまでも、均一に表現していて
このエコー?を取り払いました。
結果、当方のラックに入っています。
このころ(2010年)ころは、まだWADIA 6のLTD 化もできておらず、
しばらくは、
フラット性と
相反する距離感は、
融合しないと思えました。
音を緻密に表現すると距離感がなくなり
距離感をだすと、緻密さが薄くなる。
二者択一みたいな状況が続いていく中
6LTDの完成で、
二者同在が、叶うようになりました。
MCD7000の音を今聞き直したら、
エコー?っぽいものが
不自然と感じるのか
うまく、マッチしていると感じるのか
そこは判りません。
が、どのみち、音質改善で
「このような手法」を施すことになると思います。
そのときに、エコーっぽいものが邪魔になれば
取り払うことになるし
相乗効果が出れば、
ますます魅力的な音になるだろうと思います。
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