ロータスブルーム~ふしぎなこと~

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「いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録 」命、について

2015年07月10日 | 広島の日々
この「碑(いしぶみ)」は、広島テレビのドキュメンタリで

広島に投下された原爆で全滅した、中学一年生たちが

必死で生きようとし、そして最後の一人の死までの記録です。
(今もそのドキュメンタリを書籍化した本を購入できます。いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録 (ポプラポケット文庫) アマゾンでも買えます)

爆発の瞬間から最後の生徒が息絶えるまで、を当時の日記や数百人におよぶインタビューをもとに

作られたもので、私の実家にも、このドキュメンタリーを本にした「いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録 」

がありまして、こどものころから読んでいました。

淡々と時系列で進んでいき、大げさに書いているところはありませんが、それゆえに

涙がこぼれます。


「夢で親に会うからいいよ」と静かにひとり、息を引き取った子、

仲良しの二人が、はげましあいながら逃げ、道端で息絶えるまで、

わが子を必死で探すお母さん・・・・


私の父親が原爆投下時、14歳で、このとき亡くなった子供たちと1学年違いでした。

同級生が大勢亡くなり、父はいまだに当時のことをいっさい語りません。

語れないのだと思います。趣味が多く、明るい性格の父ですが・・・

思えば、私の息子が、当時の父と同じ年、14歳です。。。



当時を記録したドキュメンタリーは、我が家に多くあり、

父が語られないことは、

それらを通して、深い痛みを感じることが出来ました。


なので、我が家では、

成績を言われなかったわけではないけれども、

一番大切なのは、健康で、生きていることが

良かった、と喜んでもらえてる、という実感がなんとなくありました。


命のありがたさを知っていたのだと思います。

そのかわり、しつけはきびしかったですが。
(なので、けっこうどんな職場でも耐えることが出来ました)

私も、勉強がどうしたこうしたより、

「今日も生きてる」のほうが大切だと思っています。



広島では、8月6日の投下時に毎年、黙祷のためのサイレンが鳴り響きます。

私の住んでる町にもサイレンが聞こえ、黙祷をします。


川べりには、この、広島二中のみではなく、当時亡くなった人やこどもたちをしのぶ

碑が数多くあります。緑豊かな季節、川べりに面してある碑。あの日の記憶が薄れることは

決してないのだと思います。


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