狩人の歌、楽しく練習しています。
ついこないだまでop.19の4番5番を並べて練習していましたが、3番4番5番と続けて弾けばけっこううまくつながるんじゃないかという気がして、3番の練習も始めました。
3番は、いわゆる〈狩人の歌〉。メンデルスゾーン自身が名付けた標題ではないようですが、楽譜のはじめに記されています。楽想として書いたという人もいれば、作曲者公認のニックネームだという人もいます。本当のところはどうなんでしょう? まあでもさすがに私も、この曲の標題は〈狩人の歌〉のままにしておきたいと思います(笑)
さて。超有名なこの曲。単独で名曲集のようなものに載せられていることも多いですね。そのせいか、今まで《無言歌集》の中に入っていることは知ってはいましたが、あまり意識していなかったように思います。
今回、4番5番と並べて練習して、あらためてこれが「歌」であることを意識させられています。曲の見え方が変わってきました。歌い手がいて伴奏があって。このフレーズはどちら側かな、とか。これは掛け合いの部分かな、とか。強弱記号も「ピアノ」ではなく「歌」と思って見ると、歌い方のイメージが変わってきます。不思議。
超有名な曲に新鮮な気持ちで取り組んでいます。
この曲も、op.19-4と一緒に、4月のコンサートで弾きます。
生徒さんが弾いていて、私も弾きたい!!と思ったのが、きっかけ。
ところで。生徒さんの持っている楽譜には「不安」という題がついています。
メンデルスゾーンさんも、当時の出版社も題名つけなかったのに、なんで堂々と題つけて出版するかなあ、と私は悲しく思います。。。ちゃうやんと思うからよけいに。。。
で、例によって自分で題を考えてみました。
じゃーん!! 「海つばめ」
何がいちばん違うかというと、十六分音符がかろやかであること。曲の持つオーラが前向きであること。
いろいろ自分で場面を思い浮かべながら弾くのは楽しい。「海つばめ」になぞらえて自分の思いを歌っている、と想像するのも楽しい。(ドイツリートならありそう!!)
きっと、メンデルスゾーンさんは、その楽しみを私たちに残してくださったんだと思います。