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・・・ M

膨張する人民元

2015-04-18 02:42:17 | 平和

 

(最近のニュースから)

中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、日米主導のアジア開発銀行(ADB)に取って代わるものとも言われています。韓国はAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加を決めました。

ドイツもフランスもイタリアもイギリスもオーストラリアも参加を決めもう世界57国が参加するのに、日本はアメリカに同調して中国がイニシチブをとって設立した銀行だからとの面子にこだわって「不透明」を理由に参加を見送ったのでしょうか??。。)

中国の覇権を警戒するASEAN加盟諸国や南シナ海の領有権をめぐり中国と対立するフィリピンまで、政治的対立を超えて、経済協力の観点から参加するというのに、アジアで経済大国であり続けようとする日本が参加しないのは、まったく不可解です。中東やアフガン復興には気前良く振舞った日本なのですが・・。

 いいえ!アジアインフラ投資銀行(AIIB)の出資に日本が参加しないのは、理事の構成も審査体制など、何も中国がまだ公開していないからで、しかも、(明言は避けていますが明らかに)尖閣問題で軍事的に中国を仮想敵国化する安倍政権ですから当然だと思います。AIIBだけではなく、インドも参加する新興5か国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)で発足するBRICS(新開発銀行)にも、新興国でない日本は、もちろん参加などしません。もっとも、安倍政権下の円安政策では、投資額も目減りしてしまうので、日本は、海外投資に積極的になれないのだと言う人もいますが、そもそも、政府財政が赤字の日本やアメリカでは、リスクを負うことに慎重にならざるを得ないのだろうと言う人もいます。起動に乗ってくれば、アメリカも参加すると思います。アメリカに逆らう勇気のない安部政権は、アメリカの意思に先行することはできません。しかし、アジアで参加しないのは、結局、日本と北朝鮮とブータンだけだとは衝撃でした。(投資に興味のないブータンと北朝鮮は論外ですから、実質的にアジアにおいて日本の主張に同調した国家はなく、経済大国日本はアジアにおいて対中国対応で孤立してしまったかのようです。)やはり、これも安部首相のアジア外交の失政の結果なのでしょうか?P)

もっとも、アメリカの利益主導のIMF運営への不満があったからこそ、新興5か国(中国、インド、ブラジル、ロシア、南アフリカ)のBRICSは新開発銀行を立ち上げたのだと思います。IMFなどアメリカ主導の国際金融機関は、融資先の国民の生活を破壊する「構造改革」等を条件にするため、新興国から批判がありました。しかも、中国やインドなどの議決権を拡大する改革案が加盟国の圧倒的多数で議決がされたのに、これをアメリカは横暴にも、拒否権を行使して保留させました。従って、未だにIMF改革は実現にいたっていません。

BRICSは、その経済規模で、2040年頃には日独英米仏伊の先進国を上回り、2050年時点では、もうBRICSが先進国G6の1.5倍の規模にまで膨張するとみられています。その経済発展の基礎は、国土面積の規模で世界の32%、人口規模では世界の45%を占めるBRICSが占める圧倒的な国土資源と人口を背景にした高度経済成長率です。

 そして、もうアジア経済は中国を抜きに考えることはできない状況にあります。世界でも、アフリカは中国投資で溢れ、中南米のニカラグアまでも中国資本が第2パナマ運河建設事業に乗り出しています。もう人民元は国際通貨基金(IMF)の仮想通貨「SDR」の構成通貨に認定され、ドル、ユーロに次ぐ世界第3位の国際通貨の座にもつく公算です。今後はドルだけが世界経済の基軸ではなく、世界に溢れる人民元がその中核の一翼を担おうとする動きに、日本はためらいと動揺を隠せない様子とも思えます・・。 

 

中国人民銀行が外貨を商業銀行から買い上げ、資金供給(マネタリーベース)残高を増やしマネーサプライを増加させてきました。2008年のリーマン・ショックの不況以来、アメリカFRBは3度にわたる量的緩和に踏み切り、2014年比でリーマン前に比べドルの供給残高を4倍も増やしましたが、中国はアメリカのドル供給額以上に人民元を増やしました。その結果、住宅バブルと異常な物価高で国民階層の資産格差の深刻な矛盾を生んでおり、そのつけは富裕層以外の国民がすべて背負っています。そして、国内の矛盾を抑えつけるため警察費が増加し、海外の矛盾を押さえつけるため軍事費が増強されました。日本のアベノミクスにおける金融緩和政策も、基本はそれと同様の手法ですか??。

 

(日本の事情は少し違います。中国やアメリカが政府の意思でマネタリーサプライを増加させて景気回復させた時代には、もっぱら企業が自主努力で円高にも対応し、リストラや非正規雇用拡大で経済を支え、国内資産はデフレにも陥っていました。しかし、2年前アベノミクスに対応して、日銀は、将来のインフレリスクも無視してマネタリーベースを増やす金融市場調節を行い、2014年末には275兆8千億円と2年で一気に倍増させました。その結果、大幅に円安になり、輸出依存産業の一部は潤い、政府は将来の国民の財産(年金)を毀損するリスクも無視して、公的年金積立金の株式市場投入による操作まで行って、株価を2倍にまで上昇させましたが、原材料やエネルギーや食料等の輸入品が値上がりし、海外投資は細り、対外的には、円安で日本人が所有する円建て資産価値も対外的に大幅に値下がりしてしまいました。しかも、期待された、国内経済のデフレ不況克服には全く繋がりませんでした。1997年の消費税5%への引き上げ時以降から、マネタリーベースでの通貨供給が増えても消費の冷え込みから、マネーサプライに反映しない状況が続いているのです。その「主要国のマネタリーベース残高の推移」の日本のグラフ数値は、マネーサプライの間違いです。(GDPがさほど伸びていない国の中で、株を保有していた資産家は、何の汗もかかずに巨額の大金を手に入れた訳ですから、実は、その富の原資とは、汗を流した一般庶民の懐から相対的に絞りとる結果ともなりました。)

2014年の8%への引き上げ時も1997年同様に消費が冷え込んだ影響が大きく、マネタリーベースでの金融緩和政策でも、物価に影響を与えるマネー供給量(民間借入、投資、消費が増加して流通する貨幣量)が、増加せず、安倍政権・日銀が狙った国内物価の上昇(デフレ脱却)に繋がらなかったのです。 P)

 

 

また、昨年11月にバングラデシュ、タジキスタン、ラオス、モンゴル、ミャンマー、カンボジア、パキスタンのアジアの発展途上国首脳が北京に招かれ、400億ドル(約4兆7600億円:中国が外貨準備高から拠出)の「シルクロード基金」が中国により創設されることの説明がありました。中国と欧州とインドとアフリカを繫ぐ陸路や海路を整備し、高速鉄道や港湾、発電所などのインフラ整備のための投資基金で、中国政府は、これにより、全く新たな経済圏「新シルクロード(一帯一路)構想」を構築すると発表しています。

 

新シルクロード(一帯一路)構想は、なぜ日本や韓国を含まないのでしょうか??。これは意図的に外されているのでしょうか??.実際、古代のシルクロードは、欧州からペルシャを経て中央アジアから中国を超え韓国を経由して日本にまで達していたとされています。日本では、古代の飛鳥京や平城京は「シルクロードの東の終着点」とも呼ばれてきました。P)



 韓国ニュースでは、4月17日、セウォル号沈没事故の犠牲者を追悼し、ソウルの市庁前広場で、市民がペンライトでセウォル号を描くイベントが報道されました。光で最も大きな絵をつくるギネス世界記録の申請がされました。事故の4月16日の数字をとって4160人のライトで(実際は目標を上回る4475人の参加)セウォル号の船体が描かれました。先立って開催の16日の追悼の約束の夜は5万人市民が参加し政府批判にも繋がりました。船体の引き上げも行方不明者の捜索も見送られたままでもう1年が過ぎました。


时间煮雨 

风吹雨成花
  时间追不上白马
  你年少掌心的梦话
  依然紧握着吗
云翻涌成夏
  眼泪被岁月蒸发
  这条路上的你我她
  有谁迷路了吗
我们说好不分离
  要一直一直在一起
  就算与时间为敌
  就算与全世界背离
风吹亮雪花
  吹白我们的头发
  当初说一起闯天下
  你们还记得吗?
那一年盛夏
  心愿许的无限大
  我们手拉手也成舟
  划过悲伤河流
你曾说过不分离
要一直一直在一起现在我想问问你
  是否只是童言无忌
天真岁月不忍欺
  青春荒唐我不负你
  大雪求你别抹去
  我们在一起的痕迹
  大雪也无法抹去
  我们给彼此的印记
今夕何夕 青草离离
  明月夜送君千里
  等来年 秋风起

 (時間煮雨(时间煮雨)は、日本の歌(风车):「一青窈-かざぐるま」が原曲??。)


 

花のあと

(確かに一青窈-かざぐるまと雰囲気が似ていますね。でもパクリは言いすぎです。旋律がかなり違います。作曲は劉大江(刘大江)です。映画「小時代」の宣伝歌でした。小時代は人気の作家・郭敬明の小説の映画化で、友情、恋愛、家族愛などをテーマに大学卒業を控える4人の女子大生の生き方を描いた人気映画でした。一青窈さんの「かざぐるま」は、蔡淳佳(シンガポール歌手)が中国語でカバー「等一個晴天(等一个晴天)」しています。しかし、作曲が一青窈として紹介されているのは間違いです。一青窈さんは作詞で、作曲は武部聡志さんです。「かざぐるま」は、藤沢周平の人気時代劇小説『蝉しぐれ』の2005年の映画化にあたりイメージソングとして作られた歌です。その後、藤沢周平の人気時代劇小説『花のあと』の2010年の映画化にあたっても作詞:一青窈 作曲:武部聰志でイメージソング「花のあと」が作られました。映画「花のあと」では日本桜が堪能できます。P)



等一个晴天

阳光中 风筝断了线
往事般 落在我面前
那是谁 忘了放风筝握紧一点
捡起了 那年的秋天
阳光中 我住雨里面
你给我 风筝和蓝天
那是我 忘了将幸福握紧一点
感谢你最后的相约
等一个晴天 我们会再相见
你说了 风吹我就听见
笑着说再见 就一定会再见
心晴朗 就看得到永远
阳光在 抚摸我的脸
感觉到 你还在身边
那是秋 牵回忆的手温暖一点
我独自 散步在从前
阳光在 照亮你的脸
难忘你 微笑的双眼
那是你 让离别可以晴朗一点
你背影我目送到今天
等一个晴天 我们会再相见
你说了 风吹我就听见
笑着说再见 就一定会再见
心晴朗 就看得到永远
等一个晴天 我们会再相见
你说了 风吹我就听见
笑着说再见 就一定会再见
心晴朗 就看得到永远
因为很想念 每天都是晴天
心晴朗 就看到永远
阳光中 风筝飞上天
你笑着 回到我面前
让我像 那风筝贴着天空的脸
让爱是今生不断的线 




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