怀念的風景(帰国後の活動に、幸運をお祈りします。前回帰国の大連での就職活動は条件がだめでしたか。でもどこかで妥協するしかありませんよ。労働者にとっては、小金ではなく身体とこころの健康だけが財産です。介護問題は日本でもどこでも本当に深刻ですねP。)
上海地下鉄事故現場★
上海地下鉄の追突事故を起こした地下鉄では、一義的には信号システムが原因で、過去にも列車が側面衝突するなど重大トラブルが相次いでいたことが、過去の事故調査結果などから分かりました。上海地下鉄10号線の信号は、仏アルストム社の合弁の上海の「カスコ信号」社です。北京や大連等、国内9都市の地下鉄・都市交通に信号を供給しています。
しかも、10月から全自動の無人運転を目指しシステム更新中でした。7月にも同路線で列車が進行方向を間違えたトラブルも発生しています。事故当時は既に信号システムは故障し電話で運行指令が行われており、直接的には、やはり未熟な運転等、人的な管理システムに原因があるように思えます。
宇宙ステーションのひな型「天宮1号」の打ち上げは成功しましたね。2020年前後には飛行士が長期滞在できる本格的な有人宇宙ステーションの完成を目指しているそうです。中国で初めて選抜された女性宇宙飛行士(2人)がドッキング訓練を受けており、来年に打ち上げが予定されている有人宇宙船「神舟9号」か「神舟10号」には、女性が搭乗すると言われています。
欧米日の共同参加の国際宇宙ステーションには参加せず。独自に宇宙進出を進める中国です。資本主義国が宇宙開発予算を切り詰められ、アメリカもスペースシャトルから撤退するなか、中国だけが積極的に宇宙開発を進めています。現在、天津市には世界最大級のロケット製造基地が新たに整備されつつあり、宇宙産業を戦略産業として中国国家は育成する考えです。天宮の打ち上げ後、2020年頃に独自の宇宙ステーションを構築する計画の背景には、現在の欧米日共同の国際宇宙ステーションの寿命が2020年であることに焦点をおいています。
日本では今から41年前の1970年の2月に人工衛星「おおすみ」の打上げを成功しました。これはソ連・米国・仏国に次ぐ世界4番目の快挙で、しかも民間のNECの開発チームが中心で成功したもので、日本の高い民間の技術力を世界に示しました。一方、毛沢東の提唱以来、国家使命として人工衛星の開発を急速に進めていた中国も日本と同じ1970年の4月に中国初の人工衛星の打ち上げに成功しています。
1969年の第9回党大会で林彪が文化大革命を宣言し進歩人や学者が迫害され、中ソ対立が1969年3月中ソ国境紛争まで発展するなどの困難な状況下でしたが、太平洋戦争前にアメリカ留学して米国国防総省科学顧問まで勤め、戦後はマサチューセッツ工科大やカリフォルニア工科大教授を歴任した銭学森が朝鮮戦争後の米中講和取引で帰国し中心になって進めたアメリカ技術による中国宇宙開発でした。
しかし、近年の中国の宇宙開発は人命軽視の上で急速な開発が強いられているようです。1995年長征2E型は打ち上げ直後に爆発し少なくとも周辺市民20人が死亡しています。1996年長征3B型1号は失敗して市街地に落下し、市民500人以上が犠牲となる世界の宇宙開発史上でも最大級の惨事をもたらしています。
ソ連邦崩壊後、宇宙開発はアメリカの独壇場となったはずでした。しかし中国は、ついに2003年に有人宇宙船の打ち上げに成功し、主要な宇宙開発国として名乗りをあげました。
そして、2007 年中国は対衛星兵器(ASAT)によって、地上約850キロメートルの宇宙空間を飛ぶ中国の老朽化した気象衛星「風雲1 号C」を破壊します。四川省西昌付近の宇宙基地から、移動式中距離弾道ミサイルを発射して、衛星を直接破壊したのです。
(一方、アメリカは、衛星破壊の対空実験に一度は成功していますが宇宙ゴミを拡散するとの非難があり衛星破壊の実践開発は放棄していました。)
アメリカは、2007年の中国の衛星破壊行為を受けて宇宙開発における中国との今後の協力を見直すと発表し対抗措置に踏み切ります。胡錦濤の訪米に際しては、月探査をはじめとする民間宇宙開発分野で協力の道を探ることで一旦は合意に達し、アメリカ航空宇宙局(NASA)の局長が訪中するなど、アメリカと中国間で宇宙開発の提携が進んでいた真っ最中でした。
しかし、前年の2006年には、アメリカのブッシュ政権は「国家宇宙政策」(National Space Policy)を策定し、宇宙空間でアメリカが今後も優越性と国際支配力を維持する国家目標を設定していました。そして、アメリカの軍事偵察衛星が過去何度か中国の対衛星兵器からレーザー照射を受けていたとの報道もされ中国の衛星破壊開発には危惧が示されていました。
そして、2007年1月に中国が事前の通告もせず、宇宙環境を破壊する衛星破壊行為を行ったことは「宇宙平和利用に向けた協力合意に反している」と遂にアメリカは中国を批判するにいたります。そのため宇宙開発でのアメリカと中国との協力関係は中断されてしまいました。
宇宙ステーションに、月探索から火星までロマンだけならまだいいですが、莫大な政府のお金を使って、果たして庶民の生活はプラスになるのでしょうか。労民傷財とも言わています。また、軍事技術には、転用されないのでしょうか。日本では、10月1日の建国記念日前に間に合わせたとか、鉄道事故から目をそらすとか、そんな臆測の報道ばかりが目に付きます。
事実を直視する必要があります。軍事技術から転用されたアメリカのGPS衛星システムは、カーナビ等で今や大きなビジネスになっています。GPS衛星システムは、ロシア、日本、EU連合も独自開発を推進していましたが、事実上全ての国が挫折し、現在は、アメリカの独占産業になっています。
中国はEU連合のGPS衛星システムの開発プロジェクトに一旦参画したものの、共同開発から脱退を決定し、結果として独自の衛星打ち上げによるパイロットシステム(コンパス)を米国の「GPS」に対抗して開発し、ついにアメリカの独占に風穴をあけ、国内向けの独自のGPS衛星システムを2003年から試行的に開始しています。もうすぐ、追加衛星を大量に打ち上げ、民間やアジア・太平洋全域向けにもサービス提供を拡張する計画です。中国が世界市場を独占しているレアメタル産業と同様に、将来は宇宙産業でも中国が支配する時代になれるでしょうか。
(追伸)
放射能は防御できるに越したことはありませんが、少し神経質になりすぎです。また、日本人には避難できるところもなく私は開き直っています。福島のことを言うと中国のシルクロードの核実験での被害の深刻さを持ち出す人もいますが変な議論です。日本では昔、夏目雅子さんが1985年に白血病で亡くなった時1978年より放送のドラマ『西遊記』の中国シルクロードロケの影響でストロンチウムの骨への蓄積による骨髄性白血病で治療が遅かったのではないかと疑われました。また、かつて、アメリカの核実験場のあった砂漠地帯で多くのロケをした西部劇のスターが相次いで癌でなくなっていることから、ロナルドレーガン元米国大統領が大腸がんと前立腺がんを発症した際、やはり砂漠ロケの放射能被害者だと暴露本が出されました(レーガン大統領の「あらゆる核兵器の廃絶」の主張とも結びつける人もいます)。しかし、レーガンはガンを克服して2期8年間の大統領任期を満了し、アルツイマー病を83歳のとき自ら公表しますが、93歳の高齢で亡っています。放射能物質は最初はインフルエンザと同じで砂漠や黄砂や雨に混ざって飛び(2002年頃日本で、チェルノブイリ原発事故以来最大となるセシウム137の大気降下量が日本で記録された時、中国で調査の結果、中国北部の草原の深さ2cmまでの表土から比較的高濃度のセシウム137が検出されています。中国の核実験や原発情報は現代でも統制されているようです。)東日本各地では今は土に滞留しているものから高い線量がでています。廃棄物や食物連鎖も話題になっていますが、健康に被害がでるほどのものは出荷停止されています。むしろ、中国のヨード塩をなめるのは、対策にもならず、塩分の取りすぎでよくないと思います。花粉症なら花粉のない中国に帰国すれば改善するでしょう。
福島では政策批判は多くありますが、幸いにまだ、深刻な放射能被害者は表面化していません。セシウムばかり騒がれていますが、セシウムは筋肉蓄積もしますが、基本的に体外排出されるそうです。一方プルトニウムやストロンチウムは質量も大きいので拡散はないとされ調査が遅れていましたが、文部科学省調査では45キロ以上も拡散していました。プルトニウムは肺に入ると猛毒で、ストロンチウムは長期に骨にたまり白血病等の原因になるとも言われます。
それより、日本での生活がもっと心配なのは、これからです。使用済み核燃料は100度以下の低温停止でも崩壊熱が収まるまで数年間冷却の必要があります。崩壊熱は停止できないのです。低温停止という言葉が、誤解を生んでいます。仮に原子炉への注水が中断し放置されると、低温停止状態でも核燃料が再び溶け出し、多量の放射性物質が日本列島に放出される最悪のシナリオが残されているのです。注水が止まる原因として考えられるのは、注水しているポンプの故障、電源の喪失、タンクの水源損傷や漏れですが、実際に核燃料がどういう状況になっているのか、未だに分かっていない状態です。事故はまだ終結していないのです。しかもこれから数年間の間に大規模地震がまた起きると、冷却中の使用済み燃料プールが崩壊しまた燃料が融けて漏れて大気や海に出て行くことになることが容易に想定されます、再度の水素爆発や地下水汚染や福島第一以外の他の被害も懸念されます。雑誌サイレンスは、茨木沖から房総沖の巨大地震リスクを指摘していますし、福島浜通りで多発している余震も不安要因です。ニュージーランドやスマトラ沖地震でも有名ですが、大地震の影響で連鎖的に別の大地震が高確率で近くおこります。房総沖や首都圏直下型や東海地震や富士山噴火など何時起こってもいいと言われ続けてきた日本ですが、最近は感覚が麻痺して地震対策が進んでいるようであまり進んでいません。東北でも津波の恐ろしさは昔から警告が繰り返されてきたのに想定外という言葉ばかりが繰りかえされています。日本人は、まだ性善説に立って未だに原発の安全神話から開放されていません。人間はまさかと思うほどに同じ過ちを何度も繰り返えすものです。健康被害も5年ぐらいたたないと本当のことは分からないと言われています。線量は福島中心でも物質は雨風で東日本全体にバラまかれていますし、地下水や海の汚染も心配です。
チェルノブイリ被害実績
福島発のストロンチウム・プルトニウム検出結果(9.30文部科学省発表)
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