5月24日付の中国証券報は東京株式市場で23日に株価が暴落したことについて「アベノミクスの失敗の前兆」とする経済専門家の見方を伝えたそうです。「アベノミクスの本質は金融による経済回復で、実体経済の根本的な改善には無益」とし、金融政策に依存した日本経済の回復が「長続きしないことを株価暴落が宣告した」と断じているのだそうです。J
まだ、早計に断じるのは早すぎます。また、日本経済の悪化は、中国経済の悪化にも直結します。P
しかし、日銀の無制限の金融緩和で投機を煽ってきたアベノミクスに反応したのは、外国投資家(今日の日本の株式市場の6割の売買シエアは海外投資)で、外国投資家が短期資金を日本株式市場に急激に投機して調整局面で利益確定を急いだ結果といわれ、利益を出すため今後も投資を繰り返すでしょうし、内需や日本国内の投資家が反応するのはこれからとも言われています。
アベノミクスの”3本の矢”を柱とする経済政策のうち「①大胆な金融政策と②機動的な財政政策」に早速市場は反応し円安が進みましたが、③民間投資を喚起する成長戦略の具体化は今からです。
しかし、「1.産業の新陳代謝の促進 2.人材力強化・雇用制度改革 3.立地競争力の強化 4.クリーン・経済的なエネルギー需給実現 5.健康長寿社会の実現 6.農業輸出拡大・競争力強化 7.科学技術イノベーション・ITの強化」と総花的な成長戦略の行き着くところは、TPP参加でアメリカの景気や資産家の所得に貢献する一方で、日本国内では雇用調整や合理化が進み、平均的な国民生活は収入より支出が悪化し可処分所得も減るだろうとの危惧さえあります。アベコベノリスクがささやかれています。P
昨年秋からの日本株の買い越しは、ほとんどが外国投資家と言われており、海外投資に依存した日本の株式市場の昨今の回復は、波乱とリスクを最初から伴っていたようです。海外投資家の中心は多国籍企業化した、ヘッジファンフド(運用資産総額約200兆円)で、その激しい資金移動で、かつて日本では長銀破綻などの被害も被っています。そして、今日世界一の外貨準備高(約340兆円)を元手に運用するCIC等の中国ファンドの日本株投資増の動きも政治的な思惑で資金を動かすので、不安材料となっているといわれます。P
しかも、金融政策の経済回復で終わるなら、アベノミクスがもたらすのは、バブルの結果だけです。貿易収支改善などで、内需が拡大して実体経済が回復することが重要であり、実体経済が伴わない景気浮揚はバブルに過ぎず、やがてはじけます。円安での輸出企業の増収や外債で儲ける金融機関や富裕層の資産形成にはなっても、物価高騰や増税を上回る収入増加も見込めない一般庶民にとっては、デメリットの方がむしろ大きく、さらに過度のインフレや長期金利の高騰・国債暴落などの副作用が起これば、そのコントロールもできなくなるリスクも大きいと危惧されています。アベノミクス効果で一部の大企業や投資家には、利益が上がる反面、日本経済そのものは破滅に向かっていく可能性があります。赤字財政出動を続けて政府の借金はどんどん膨らみいずれ破綻します。そして、インフレが暴走すれば国民生活費は増大し生活は困窮します。
中国も、かつて大量の金融緩和により経済回復を図り、外資に依存した景気浮揚を継続した結果、不動産バブルの失政を招きました。(大都市を中心にした不動産バブルでは、2004年から2010年までの6年間に住宅価格は6倍にも高騰しました。そして地方政府の財政の多くは、そのバブル化した土地財政に依存しています。今年は、規制強化の影響で、ようやく一部の価格低下が報じられていますが、それから先は見えません。)
不動産バブル崩壊や不良債権の顕在化や闇金融破綻だけでなく、悪化した環境問題や反日暴動で対中投資が細ることが懸念されています。(新華網は3月29日、中国国有5大商業銀行の不良債権残高が3千2百億元(約4兆9千億円)を超えたと報道しました。ゴールドマン・サックスは5月20日、香港株式市場において、中国銀行最大手の工商銀行の持ち株を全て売却したそうです。)景気の根幹である基幹産業の鉄鋼生産は余剰生産・余剰設備の状態で、中国の鉄鋼工業協会加盟企業の45%が今年度3月期赤字で、関連する日本企業の電炉メーカーの半数近くも経常赤字に陥っているそうです。P
アメリカのGDPをもうすぐ上回るとも予想される経済大国=中国の経済実態はかなりバブル的です。名目GDPでみると世界大2位で、現時の経済成長率では、いずれはアメリカを抜くと言われていますが、GDP統計が正確でなく地方政府の経済統計に水増しもあるとされます。また、物価上昇率を差し引いた実質GDPでは、中国は日本やドイツのGDPをまだ下回っています。
しかし、現実問題として、中国人民銀行統計データによると、2012年末現在、中国元のマネーサプライ(M2)残高は97兆4200億元(約1448兆8100億円)に達し、世界一となりました。この額は、世界のマネーサプライ総量の4分の1で、元の規模はアメリカドルの1.5倍にも達します。過剰に膨らむ元は世界の共通通貨ドルの供給量を超えたバブルであり何れは暴落するはずです。(不当に安い元の為替相場を勘案すると実質規模はもっと膨らみます。)
中国は貿易収支だけでなく経常収支でも、日本を抜いて、もう世界一になってしまいました。一方、アメリカの経常収支は最悪で、まだ回復の目処は見えません。
しかし、まだ、一人あたりのGDPでは、発展途上国並の中国です。平均的な国民生活は先進国に比べるとはるかに貧しいのも現実です。日本の一人あたりのGDP水準では、立ち直った韓国経済がようやく日本の水準に追いついてきました。
各国の国民生活はインフレに苦しんでいます。しかし、資産も借金も余りない日本の庶民はデフレ天国を終えようとしています。
日本では財政がもうバブル的です。しかし、貯蓄好きの国民が支えています。日本はこれまで、世界有数の債権国で、世界最大の対外純資産国ですが、同時に、自国民に対しては世界最大の債務国(一般政府総債務残高の対GDP比約220%)と言う矛盾を抱えています。
デフレ不況で欧米に比較して日本の賃金の低下ばかりが強調されますが・・
アメリカの失業率は、改善してきたものの、まだまだ深刻です。欧米の失業率が跳ね上がる中でも日本は5.1%程度までしか失業者は増えませんでした。2012年には中日韓の経済規模が世界全体の約20%に相当する14兆3000億ドルに達し中日韓の貿易の輸出入総額は世界全体の35%にも相当する約5兆4000億ドルに達したため、アメリカのあせりは反日の杭をあおりました。
失業率を抑えただけでなく、日本は給与雇用者数を増加させてきました。
しかし、その雇用者の内訳は正規雇用者が激減し、一方で非正規雇用が激増しました。労働者派遣法を改正した結果、派遣業種は大幅に拡大し、非正規雇用が一気に増えたのです。その結果、日本は格差社会になりました。戦後日本の誇るべき終身雇用は崩れ、収入中間層が激減しました。結果としてワーキングプア(貧困層)と富裕層が増加をし続けています。
日本はもう、そろそろありのままの、現実に徹して、今後の経済政策も見直す必要があります。アベコベミクスの宣伝はもううんざりです。P
安倍政権以降の円安・株価上昇は、投機筋の動きであり、まだ、実体経済成長に繋がる気配がありません。むしろ、円安コストは海外生産に依存する企業の足かせにもなっています。長期金利上昇の副作用も懸念されています。資産家優遇策のアベノミクスでなく東北復興のためにも内需拡大の政策が今の日本経済には必要です。
日本が深刻なのは、東北震災以降貿易収支が改善していないことです。貿易大国日本の企業が空洞化したのは、円高でもデフレの影響でも原発停止の影響でもありません。2008年リーマンショック時以降世界経済は失速し日本も輸出額を大幅に減少させましたが貿易収支は辛うじて黒字を維持してきました。2011年に日本の貿易収支が、1980年以来、初の赤字に転落したのは、やはり東北震災による産業空洞化の影響です。
むしろ、かつての円高は世界で日本経済の価値がインフレ的評価だったともいえる素晴らしいことで、日本資本は世界に投資を広げ、対外純資産(企業や政府、個人投資家が海外に持つ資産から負債を差し引いた資産)世界一の座を22年も独占しているのです。かつて日本はバブル景気(株や土地への金融投機中心の景気高揚で、実体経済を伴わないものであったためその後崩壊しますが)以降、円高を背景に海外投資が盛んとなりました。1980年代には日本の銀行の対外貸付はピーク時には世界の39%を占め、当時は世界経済を実質的に支配したとも言われました。その後、国内経済はバブル崩壊でデフレ不景気となりましたが、対外純資産では、世界トップの座を失いませんでした。
だからこそ、今後の日本の投資先・融資先の世界が平和で平穏であり続けるあることが日本の経常収支の維持には最重要なのです。戦争や金融デフォルトのない様、世界平和が維持されることが日本の富の前提でもあります。しかも、日本は、戦前から資源が少なく、エネルギー源は殆ど輸入にたよります。食料資源も少なく食糧自給率は最悪です。世界平和から孤立しては生きる道もありません。世界一の平和大国(戦後の戦闘行為にも不参加)であってこそ、世界一の経済大国でもいられ、世界一の長寿国(平均寿命)でもあり得たのです。
国民の名目収入は増えず格差や矛盾は広がりましたが、世界の大インフレと大不況でも、日本企業と日本経済は安定を維持し続け、世界では優等生でした。
平和や安全を脅かす原発の輸出もアベコベノリスクです。
原発推進は、長い目でみれば高コストであり、国民の利益には繋がりません。トラブルで停止するため実際には電力安定にも繋がっていないのです。
しかも、放射性廃棄物の最終処分技術は、まだ世界でどの国も成功しておらず、廃炉するにしても、多額のコストと事後の維持費がかかる高コストな設備です。既にドイツは原発の完全廃絶を決定しました。
先進国は、シェールやクリーンエネルギー政策に切り替え、新興国に原発を譲り渡すのが、先進国の住民の将来の環境と利益には、一番懸命な道だと言うのが本音なのかもしれません。(世界最大の原子力企業である、フランスのアレバ社は、2011年の営業損益は14億~16億ユーロ(約1400億~1600億円)の赤字になっています。しかし、今後は非常に近いうちに、原発廃炉産業が大きな市場となると期待しているのだそうです。)
フランスのオランド大統領は、原発先進国フランスの原子力政策の見直しを公約に掲げ当選しました。現在稼働中の58基のフランスの原子炉は、順次廃炉にしていく方向で、2025年までに24基に減らす方針です。フランスは2025年頃には、電力の原発依存度を50%以下に引き下げる計画です。しかし、フランスは、老朽化した原発9機を現在解体中であり、それは2040年までかかる予定で、まだ廃炉の目処はたっていません。莫大な費用と時間がかかるのです。フランス 財務省の算出では、フランスの原子炉58機全部を廃炉としたときに必要とする費用は320億ユーロとも試算しました。
しかし、(現在、日本は原発輸出に積極的ですが、日本以上に積極的に原発を輸出しているのが、ロシアです。)チェルノブイリを起こしたロシアの技術や福島を抱える日本の技術が、原発輸出に積極的なのは大変な欺瞞です。
チェルノブイリ事故はロシアにとっては、もう他国の事なのでしょうか。ウクライナは、今だに大量のコストをかけて放射能の封じ込め処理をしていますがまだ不十分です。
福島の未来もチェルノブイリと全く同様です。一旦事故が起きれば、環境と住民への負担と電力会社や国家に多額の不良債権も発生し、その後も廃炉や封じ込め維持費、環境不安や健康不安も途方も無く、廃炉と復興と、とてつもなく長期の道のりが続きます。
これを、世界一安全だと、ずさんな実験や管理をしていたロシアも地震大国の日本も、目先の利益のために、安全ばかり宣伝して、新興国にセールスしています。まるで、戦前の大本営の捏造です。
そして、世界最大の経常赤字と世界最高の失業率のアメリカ経済にTPPで連携する道の愚策です。アメリカ経済の回復は、外貨準備高の多くを米国債で運用する中国と日本の死活問題でもあります。
アメリカは、貿易収支が最悪です。シェール革命で原油の収支が改善されることも期待されていますが、まず膨大な世界最大の軍事費を削るのが懸命とも言われます。
しかし、食料自給率の低い日本の農業を犠牲にしてまで、アメリカを中心とした環太平洋諸国の連携を目指す必要も日本には無いはずです。(米国債を買い支え、湾岸戦争でもアフガン復興でもイラク戦争でも経済支援をして、経常収支が破綻しているアメリカの経済をもう十分なほどに日本は支えてきました。)
絶えず仮想敵国を作らせ、これからは、アジアへの軍事費の増強さえ目指す、アメリカ軍事産業の利益に、これ以上組みする必要もありません。アメリカ「軍産協同体」は日本の防衛省に軍事兵器を売りつけるだけでは飽き足らず、アメリカ軍の肩代わりをする日本「国防軍」も食い物にする計画と言われます。
アメリカ経済の回復は、まず世界最大の軍事力の削減をと、日本が本当に真の友であれば、親密な同盟国として、是非アドバイスすべきです。自由とチャンスの国であったはずの世界最大の発展国アメリカの国民階層の収入格差は固定され、その格差は世界で最大規模になりました。それで幸せな国と言えるのでしょうか、一方で経済成長の少ない北欧では収入格差も少ない福祉社会を実現できています。かつて、ウルグアイの大統領の言葉をかりれば、「私達は、発展するために生まれてきたのではなく、幸せになるために、この地球にやってきた」はずです。中国も本当に経済大国を目指すのであれば、まず軍縮すべきです。アメリカに対抗した軍事競争で経済破綻したソ連や北朝鮮の歴史を直視すべきです。
日本は、アメリカの軍事撤退について、アフガン・イラクの次は沖縄を勧めるべきです。もう、軍事費を消耗する冷戦は終わりにすべきです。そして、軍事大国の誘惑に駆られる中国と緊張する朝鮮半島に、アメリカではなく、日本のイニシアチブで和平外交が堅持されることが経済と地理が密接な隣国・日本の経済繁栄には必然です。
フィリピンがアメリカにできたことが、アセアンが中国にできたことが、平和大国の日本の未来に出来ないことなどあり得ません。P
(ほうら 足元を見てごらん これがあなたの歩む道
ほうら 前を見てごらん あれがあなたの未来 )
后来 我总算学会了 如何去爱
それから 私は何とか学んだ いかに愛から立ち去るか
可惜イ尓 早已远去 消失在人海
あなたはとっくに遠く人ごみの中に消えてしまったけど
后来 终于在眼泪中明白
それから ついに涙を流しながら分かった
有些人 一旦错过就不在
一度の過ちだけでいなくなってしまう人もいるってこと
栀子花 白花瓣 落在我蓝色百褶裙上
くちなしの花の白い花弁が 私のプリーツスカートに落ちて
「爱イ尓」イ尓轻声说 我低下头 闻见一阵芬芳
愛してると言うあなたのささやきにうなだれると 一陣の甘い香 りがした
那个永恒的夜晚 十七岁仲夏
あの永遠の夜 十七歳の初夏
イ尓吻我的那个夜晚
あなたが私にキスした夜
让我往后的时光 每当有感叹
それから 胸がつまるたびに
总想起当天的星光
いつもあの日の星の光を思い出す
那时候的爱情 为什么就能那样简单
あのころの愛は どうしてあんなにシンプルだったの
而又是为什么 人年少时
それにどうして人は若いころ
一定要让深爱的人受伤
深く愛してくれた人を 必ず傷つけてしまうの
在这相似的深夜里
今日と似たような深夜に
イ尓是否一样也在静静追悔感伤
あなたも同じように静かに悔んで悲しんでいるかしら
如果当时我们能不那么倔强
もしあの時私たちがあんなに意地を張らなければ
现在也不那么遗憾
今もこんなに悔むことはなかったのに
イ尓都如何回忆我 带著笑 或是 很沉默
あなたはどんな風に私を思い出すの 笑って それとも 黙って
这些年来 有没有人能让イ尓不寂寞
この数年 あなたを寂しくさせない人ができたかな
永远不会再重来 有一个男孩爱着那个女孩
もう永遠に繰り返せないこと 一人の男の子がある女の子を愛したこと