学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

これからの学校に起こること

2007-03-23 | 教育
これからの学校に起こることで,
まだあまり問題になっていないように思えること。

いわゆる団塊の世代の大量退職によって,
教員の新規採用数が増加し,
教員の年齢構成が,ものすごく若返ってしまうことと,
諸々の教育改革で,
教員の多忙化が進んだため,
ベテランの教員が若手教員に指導のしかたを
教えるというような時間も機会もなくなっていることにより,
学校内部にあった教員の互助的なシステムが完全崩壊するということに
まだあまり一般には気づかれていないようである。

年齢が若い教員には,
理想に燃えている反面,現実が見えていないことがあったり,
また,日々起こってくる教室の諸問題に対して,
指導をためらったり,あるいは指導を急ぎすぎたりという
経験不足からくる未熟さがどうしてもある。

それを,励まし,なだめ,支えているのが
枯れた風情を漂わせているベテラン教員であって,
学校の教員の微妙なバランスの互助的な関係があったのであるが,
それが,なくなってしまうのである。

文部科学省や教育委員会や,
あるいは外部評価機関がいくらがんばっても,
学校内部のこのようなシステム崩壊が
不可逆的に起こっている状況では,
学校は,荒れることはあっても,
よくなることはないのである。

いまのところ,改善策は見当たらない。