イマココLIFE

キャリア18年の研修講師。少し心が軽くなるセルフケアやマインドフルネスの事、研修講師のお仕事を綴ります♪

高齢の方に説明する時

2023年02月04日 | コミュニケーション

こんにちは。

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)
ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。


先日訪れた某スマホキャリアのブースで、「スマホ教室」が開催されていました。

受講されていたのは70代かな?という高齢者層の男女複数人です。

私の母も後期高齢者を遥かに超えた年齢です。
ガラケーからスマホに変えて四苦八苦しているので、他人事でない気持ち。


説明していたのはお若い女性。
言葉を選び、なるべく横文字?を使わないように、丁寧な説明をしているなぁという印象でした。

「画面をタップして」
「フリック入力は」
など、既に単語を説明していても、急に言われると戸惑うので、都度補足説明をする配慮はさすがです。


ところで、年齢を重ねると「耳が遠く」なる事は知られていますよね。

耳の中の音を感知する細胞が減少し、脳に信号を送る機能が衰えてしまうのです。
聴こえなくなる音域というのもあるそうです。

介護職や、ご家族に高齢の方がいる人は体感的にもご存知だと思いますが、歳とともに高音が聞き取りにくくなっていくのですね。

モスキート音といわれる、一定の周波数の音域は、早い人で40代から聴こえなくなるそうです。
(学生がスマホの着信音をモスキート音に設定していて、授業中でもバンバン音がなっているのに、先生は全く気づかない、などという笑えない話も😅


そこで考えたいのは「甲高い声」と言われる声色です。

一般的に第二次性徴期に声変わりをする男性には少ないですが、女性はもともと声が高い方も少なくありません。特に若い方は声帯も若いのでよく響きます(ボイストレーニングを続けていない一般の方は、年齢とともに声は低くなっていきますよね)。

大きな声を出そうとすると、更にそれが高くなり「甲高い声」になります。

これが、高齢者にはツラい。
モスキート音ではないので、音としては知覚できますが、雑音・騒音の類に分類されて脳に伝わり、
”聞こえているけど、何を言っているのかわからない”
”キーキー言っていて不快”
となってしまう傾向があります。


高齢者に説明するとき、高めの声と自覚している方は、

1、いつもより意識して低めの声で(喉で発声するのではなく、胸の位置から音を出すようなイメージ)
2、顔をお相手に向けて(顔が向いた方に音は流れます)
3、話す速度は普段の1.5倍〜2倍の気持ちで

お話するといいですよ。


御高齢の方と同居して生活している方は自然と身につくことも、核家族などで難しい方も多い現代です。
ちょっとした事ですが、お互いに配慮しあいたいですね。


今日もお読みいただいてありがとうございます。