MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。
昨日は私も所用で外出をしていました。
帰宅のために使っている電車の路線はストップしてしまい、大混乱。
幸い、私はタクシーに乗ることができたのですが、遠方から来ている方は大変な思いをされたことでしょう。
報道では辛い被害のニュースも流れています。
どうかこれ以上の被害が出ませんように。そして大変な状況にある方が、少しでも早くホッとできますように。
このようにひどい災害が起きたとき、さまざまなマイナスの感情が湧き上がってきます。
驚き
不安
恐怖心
怒り
悲しみ
天気が悪い!と空に向かって怒ってみても、空には反応がありませんし
「じゃあ、お天気にしますよ」
と変更してもくれません。
わかりきっているので、空に怒鳴りつける事はしません。(する人もいるかもしれないけれど?)
でも、悪天候によって”被った”不都合は目の前にある。
そしてイライラした感情が湧き上がります。
”誰か”のせいだ!と、例えば駅員さんに詰め寄っている方の姿もありますね。
MBSR(マインドフルネスストレス低減)の講師が集まって行った、5日間のリトリートの『歩く瞑想』で、こんなことがありました。
ロウソクだけのほの灯りの中で、”後ろ向き”で歩きます。ゆっくりと慎重に、自分の進みたい方向に。
後ろ向きなので、自分の進む方向にいるであろう人や壁の姿は見えません。
互いに気配を感じながら慎重に進むのですが、どうしてもぶつかってしまうことは起こります。
歩く瞑想のガイドをしてくださったドイツから来た先生がおっしゃいます。
『ゆっくり 静かに ただ歩く
あなたはあなたの進む方向に
静かに進んでいく
誰かや 何かに
ぶつかるかもしれない
でも、互いにぶつかろうと意図してぶつかったのではない
ただ、互いに歩いて
ただ、互いの距離が近づいた
そこに”意図”はありません
ぶつかったとき、自分の中に湧いてきた感情に気づいて
互いに意図せずぶつかった事実にも気づいて
そうすると、もしかしたら感情が変化するかもしれない 』
不都合な出来事は必ず起こります。
自分で変えられることもあるけれど、どうしょうもないこともありますね。
変えられないことはちょっと横に置いて、変えられそうな事、できそうな事に目を向けてみる。
今日もお読みいただきありがとうございました。