「折れ曲がった棒」と「真っ直ぐな棒」
ゴルフクラブはどちらかとなると前者
先端が折れ曲がった棒です。
この意味は非常に「振りづらい」ということです。
世間一般に言う、重心距離の長さが云々…
ローテーションが多いとか少ないとか…
それはほとんどの場合、インパクト前後のことを言っているのだと思いますのでそのあたりを。
飛球線方向にクラブ(ヘッド)が進行しているとします。
ヘッドとシャフトの関係が静止状態と同じの場合(L字型が保たれた状態)、ヘッドはどのような働きをしてくれるでしょうか?
画像で見てみましょう。
例えばインパクト直前にこのようになっていたとしましょう。
なにも問題ないように思うでしょうが、コレ…大問題です。
シャフトからヘッドへと力は加わります。
今回は飛球線方向という仮定ですので、ラインを加えるとこうなります。
厳密には、体の回転が入りますので、軌道は曲線になりますが、ここではわかりやすく直線で考えてみます。
この力に対してヘッドの端にシャフトが装着されているという条件
それに伴って重心位置のズレがもたらす動きをラインしてみますと、このようになります。
あれ?!
って感じですよね。
肝心のボールと衝突するヘッド側をみてみると、一生懸命加えた力とは逆、ねじれを伴った飛球線後方への動きとなってしまっているのです。
これはある意味足かせをかけられた状態で、スイングが進んでいる以上、何らかの処置をしない限り元には戻ろうとはしません。
簡単に言えば「開こう、開こうとしているヘッドを人間側で閉じなければならない」ということで、ボールを飛ばすことに使っているはずの力は、単に修正するためのものになってしまっているということです。
もし、なんらかの方法で開いたヘッドが閉じたとしましょう。
するとまたすぐ別の問題が発生してきます…
こうして画像で説明してはいますが、これはほんの一瞬、時間とは呼べない程の僅かのものです。
スライスしてしまった…そう思ったら今度は引っかけ…
折角目標に飛んだと思ったら…今度は距離がたりない
これって実は(考えるまでもなく)至極あたり前なことなんです。
L字に折れ曲がったものを振ろうとすれば、こうなります。
じゃあどうすれば?って話ですが、大きくわけてふたつの道があります。