日本文化から生まれたロック。
1960年代後期から1970年代初期まで「日本語でロックを作ることは可能か」と言う論議が盛んになされた。
その最終結果が「はっぴいえんど」であると言うことは、今や常識である。
そして、その傾向は「char」により昇華され、ここに見事「日本語でロックを作ることは可能である」と言う確信的な状況は完成した。
しかし、はっぴいえんどから、charに至るまで、日本でのロック作りは、紆余曲折を経て成り立ってきた。
その中心的存在だったのが、今回紹介するバンド「クリエイション」だ。
竹田和夫(ギター)を中心に、GSブームの去った後、ブルースクリエイションとして1963年に結成されたのが最初である。
その後、メンバーを入れ替え、1975年に念願のファーストアルバム「クリエイション」をリリース。
そして、1977年、日本ロック史に残る名曲「スピニング・トー・ホールド」がリリースされ、一挙に彼らは名声を勝ち得た。
1979年、メンバーを一新し、日本歌謡界にも進出。彼らの或る意味一番の代表曲「ロンリー・ハート」がリリースされる。
私の記憶では、彼らはこの曲を引き下げて、当時の人気歌謡番組「ザ・ベストテン」にも出演していたはずだ。
彼らの歴史は、今もなお続いており、リーダーの竹田和夫を精力的に活動を行っている。
私が今回注目したのは、ファーストアルバムの頃のクリエイションである。
日本語ロック論を全く無視した、全編英語のタイトルに英語の歌詞。ある意味時代に逆行するような行動を何故彼は取ったのか。
私が思うに「ロックさえすれば、そこに日本語とか英語の問題は存在すること自体が可笑しい」と言う彼ら独特のポリシーがあったのではないかと思う。
勿論歌を歌うからには、歌詞は必要である、がしかし、音楽とは本来音で何かを表現したり、音を楽しむ事が最も重要である。
それに対する彼らなりの解答が、このファーストアルバム「クリエイション」に出ているのではないだろうか。
今このアルバムを聴けば、彼らの回答がここにあるということは明快に分かる。
今回はこのアルバムの中から、名曲「ユー・ベター・ファインド・アウト」を聴いていただく。
スタンダードなブルースロックだが、なかなか編曲に癖があり、一筋縄ではいかない、見事な作りの曲である。
彼らの野心、情熱が伝わってくる名曲である。今のJ-POPにこのような曲は、求めるべくもないが。寂しい次第である。
You Better Find Out
1960年代後期から1970年代初期まで「日本語でロックを作ることは可能か」と言う論議が盛んになされた。
その最終結果が「はっぴいえんど」であると言うことは、今や常識である。
そして、その傾向は「char」により昇華され、ここに見事「日本語でロックを作ることは可能である」と言う確信的な状況は完成した。
しかし、はっぴいえんどから、charに至るまで、日本でのロック作りは、紆余曲折を経て成り立ってきた。
その中心的存在だったのが、今回紹介するバンド「クリエイション」だ。
竹田和夫(ギター)を中心に、GSブームの去った後、ブルースクリエイションとして1963年に結成されたのが最初である。
その後、メンバーを入れ替え、1975年に念願のファーストアルバム「クリエイション」をリリース。
そして、1977年、日本ロック史に残る名曲「スピニング・トー・ホールド」がリリースされ、一挙に彼らは名声を勝ち得た。
1979年、メンバーを一新し、日本歌謡界にも進出。彼らの或る意味一番の代表曲「ロンリー・ハート」がリリースされる。
私の記憶では、彼らはこの曲を引き下げて、当時の人気歌謡番組「ザ・ベストテン」にも出演していたはずだ。
彼らの歴史は、今もなお続いており、リーダーの竹田和夫を精力的に活動を行っている。
私が今回注目したのは、ファーストアルバムの頃のクリエイションである。
日本語ロック論を全く無視した、全編英語のタイトルに英語の歌詞。ある意味時代に逆行するような行動を何故彼は取ったのか。
私が思うに「ロックさえすれば、そこに日本語とか英語の問題は存在すること自体が可笑しい」と言う彼ら独特のポリシーがあったのではないかと思う。
勿論歌を歌うからには、歌詞は必要である、がしかし、音楽とは本来音で何かを表現したり、音を楽しむ事が最も重要である。
それに対する彼らなりの解答が、このファーストアルバム「クリエイション」に出ているのではないだろうか。
今このアルバムを聴けば、彼らの回答がここにあるということは明快に分かる。
今回はこのアルバムの中から、名曲「ユー・ベター・ファインド・アウト」を聴いていただく。
スタンダードなブルースロックだが、なかなか編曲に癖があり、一筋縄ではいかない、見事な作りの曲である。
彼らの野心、情熱が伝わってくる名曲である。今のJ-POPにこのような曲は、求めるべくもないが。寂しい次第である。
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