ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその330-福原愛

2018年10月29日 | スポーツ
あなたがそこにいてほしい。

福原愛が先日卓球界から引退することを、発表した。
20年以上現役を続けた「泣き虫愛ちゃん」は、今や結婚し、子供を生み、幸せな家庭を持っている。
そのことによって、彼女は翼を授かり、はるか上空に飛び出し、日本の卓球界をみわたす存在へと変わっていってしまったのかもしれない。
私達は、メディア(主にテレビ)を通じ、6歳の頃からの彼女を見てきた。
日本国民、皆の娘であった「泣き虫愛ちゃん」今や母としての風格も備え、素晴らしい女性に成長した。
そして、折りしも、先日「Tリーグ」なるものが開始された。
日本のプロ卓球リーグである。
私はその女子開幕戦をテレビで観戦した。
私は小学生の頃卓球部に籍をおいたこともあり、卓球はとても好きなスポーツである。
日本でプロの卓球リーグが開始されたことは、とても良いことであると思う。どんどん日本の卓球界を乗り上げて欲しいものである。
しかし、なにか寂しさが残る。
Jリーグが始まった時には、伝説的選手「ラモス」がいた。また今や伝説となった三浦カズもいた。
しかし、Tリーグのその中に「福原愛」がいない。
幼い頃から、日本の卓球界を牽引してきた彼女がいない。
これはとても悲しいことである。
「後輩達に全てまかせられる状態にあるから」彼女は言った。しかし、私達は発足したTリーグに彼女の存在を、欲していないだろうか。
彼女も、あれほど頑張ってきたのだから、Tリーグ発足時には自分はその中にいたいと思っていたのではないかと、私などは邪推している。
しかし、彼女はTリーグよりも、自分の家庭と、子供に対する無償の愛を選択したのだろう。
彼女の引退会見もテレビで見たが、後悔、未練を微塵も感じさせない姿は見事であった。

しかし、やはり私は言いたい。

あなたがそこにしてほしい。

明日のためにその303-完全なる人類

2018年02月19日 | スポーツ
日本が生んだ完全なる人類。

オリンピック。
四年に一度開催される、スポーツの祭典である。
毎年開催されるものと違い、四年に一度はスポーツ選手にとっては、その参加が千載一遇であることを物語っている。
現在、韓国「ピョンチャン」で、冬季オリンピックが開催されている。
一昨日、男子フィギアスケートで、羽生結弦が見事金メダルを獲得し、なんと66年ぶりとなるオリンピック連覇を達成した。
私は、テレビで彼の演技を見ていたが、そのスピンの素晴らしさに驚嘆した。
そのシャープな回転は、空を切り裂き、観衆の瞠若を引き起こすには十分であった。
あのシャイな性格、どこまでも前を見て真っ直ぐに進む様、これこそ「日本が生んだ完全なる人類」と呼ぶに相応しい。
彼曰く、スポーツ選手は30歳あたりが、一番脂が乗って良い時であるという。
私の好きなボクシングにもそれは言える。
30年ほど前なら、27歳ぐらいで、ボクシング選手は引導を渡され、引退していた。
それが今や、30歳を少し過ぎたあたりが最も充実した状態と言われている。
羽生のことだ、オリンピック三連覇も想像できないことはない。
これからも、彼を応援していきたいと私は思う。
話は変わるが、もう一人「日本が生んだ完全なる人類」は存在する。
それはMLBで活躍している鈴木一郎こと「イチロー」である。
彼は、MLBでも三千本安打を記録した他、数々のMLBの記録を更新してきた。
最近、華やかな噂を聞かない彼だが、その精神面とプロフェッショナル意識には感服する。
私の知っている限り、イチローは二度「国民栄誉賞」受賞を辞退している。
その時の弁は「自分が野球界から引退した後、それでも功績を認めてくれるのであれば喜んで賞をいただく」と言うものだった。これは男の美学などという、安っぽい形容詞であらわされることではない。
様々なスポーツ選手が、日本から海外に飛び出し、活躍している。
しかし、過去も現在も総括して「イチロー」は特別な存在である。
羽生結弦について、私見を書いてきたが、彼だけではない特別な存在イチローにも、もっと目を向けてもらいたいと思う。