散漫な表現。
最近、また芥川賞を読む機会があった。
前回記事にした同じ芥川賞作に、あまり納得がいかなかったので、今回は期待して読んでみた。
今回読んだ作品は「破局」まだ20代である作者の感性に期待して、読んでみた。
物語は主人公を中心に、彼のライフワークと、彼女とのセックスを交互につなげたもので、ストーリー性はない。
よって、ストーリーは割愛させていただく。
物語の前半は、描写する文章のそれぞれが、ちぎっては投げられてくるちょっと粗々しさを感じる。
文章は、軽いので、読み進むのに苦労はないだろう。そして、文章の若さが目立つ。当然、深みやコクのある物ではない。
通常の情景描写については、まったく現在に関係していないものを持て来たりと、散漫なところが目立つ。
しかし、セックスの描写になると、非常に丁寧で、時間経過に伴うものになっている。
この小説は、彼の教えている出身高校のラグビー部の練習風景と、付き合っている彼女とのセックスの描写だけで成り立っている。
途中に何か所か、友人達の言葉で埋まる章があるが、このあたりは、今のテレビドラマを見るようで、ちょっといただけない。
若い作家だけに、小説の新機軸を求め、読んでみたが、正直期待外れは否めない。
今年も、下半期の、芥川賞が発表される時期に来たが、どんな作品が受賞するやら。
受賞作が発刊されたら、また読んでみることにしたい。
2020年第163回芥川賞受賞、作者:遠野 遥
最近、また芥川賞を読む機会があった。
前回記事にした同じ芥川賞作に、あまり納得がいかなかったので、今回は期待して読んでみた。
今回読んだ作品は「破局」まだ20代である作者の感性に期待して、読んでみた。
物語は主人公を中心に、彼のライフワークと、彼女とのセックスを交互につなげたもので、ストーリー性はない。
よって、ストーリーは割愛させていただく。
物語の前半は、描写する文章のそれぞれが、ちぎっては投げられてくるちょっと粗々しさを感じる。
文章は、軽いので、読み進むのに苦労はないだろう。そして、文章の若さが目立つ。当然、深みやコクのある物ではない。
通常の情景描写については、まったく現在に関係していないものを持て来たりと、散漫なところが目立つ。
しかし、セックスの描写になると、非常に丁寧で、時間経過に伴うものになっている。
この小説は、彼の教えている出身高校のラグビー部の練習風景と、付き合っている彼女とのセックスの描写だけで成り立っている。
途中に何か所か、友人達の言葉で埋まる章があるが、このあたりは、今のテレビドラマを見るようで、ちょっといただけない。
若い作家だけに、小説の新機軸を求め、読んでみたが、正直期待外れは否めない。
今年も、下半期の、芥川賞が発表される時期に来たが、どんな作品が受賞するやら。
受賞作が発刊されたら、また読んでみることにしたい。
2020年第163回芥川賞受賞、作者:遠野 遥
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