巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

矢野謙次の思い出

2018-10-15 22:28:32 | 巨人
9月下旬、ペナントレース終盤となると優勝争い、CS出場権争いが白熱する中で、各チームのベテラン選手たちがユニフォームを脱ぐ決断をする時期でもある。今年も村田修一、杉内俊哉、山口鉄也ら多くの選手が引退を決断したが、ここでは矢野謙次を取り上げる。

矢野は日本ハムで引退したが、プロ16年で12年半は巨人に在籍しており、巨人・矢野のイメージが強い。
生まれは1980年9月。意外と知られていないが「松坂世代」の1人である。高校は国学院久我山だが甲子園出場はなし。大学は國學院大だが、主戦場は2部であったため、ドラフトは6巡目で、お世辞にも評価が高い選手ではなかった。

図角を表したのはプロ3年目の2005年から。この時は堀内監督の時代でファンの間では暗黒期と揶揄されるほどのチーム状態であったが、矢野の活躍は数少ない光明であった。2006・07年にはともに103試合に出場。中でも07年のソフトバンクとの交流戦で打った代打満塁ホームランは思い出深い。観戦に来ていた渡辺恒雄会長から「今日の矢野のホームランは1000万円以上の価値がある」と絶賛されたほど。私も矢野といえばこのホームランを思い出す。

だがレギュラーには定着しなかった。それは守備の安定感がなかったから。もともとスローイングに難があったことや、ライトには高橋由伸、レフトには清水隆行がいたため、空いているポジションはセンターだったのだが、広い守備範囲を要求されるこのポジションを務められるほどの能力がなかった。

08年はわずか3試合、09年は6試合の出場と存在感が薄れていくが、10年以降、出番が少ないながらもチームに貢献。2013年はシーズン代打安打を19という球団新記録をマークし、原監督から「神様」と言われた。

矢野が登場すると球場の雰囲気がガラリと変わった。
「矢野謙次、気合の戦士 矢野謙次、さあ立ち上がれ~」
という前奏からファンが矢野の応援歌を大熱唱。一種異様な空気を作りだした。私も12・13年頃はライトスタンドにいて、矢野の応援歌を歌うのが一番の楽しみだった。相手はやりにくかったのでは?

プロ通算のヒット数は374。シーズン100安打以上は1度も記録していない(最高は06年の90安打)。
それでもプロ野球人として16年も生き抜き、ファンに愛されたのは称賛すべきだろう。

ありがとう謙次。最高に楽しませてもらったよ。君は偉大な戦士だった。忘れないよ。


巨人連勝 菅野がノーヒットノーラン

2018-10-14 22:21:49 | 巨人
ヤクルト0-4巨人

CSファーストステージは巨人が2連勝。広島への挑戦権を得た。

昨日はベンチワークが冴えまくり勝利。
そして今日はホームラン3発で4点取り、それを絶対的エースの菅野が守り切る。しかも完封。それもヒットを1本も許さない完ぺきさ。四球は1つだけ。ノーヒットノーランをやってのけた。もう何も言うことがない!菅野を第2戦に先発させたことが、これほどまでに効果的だとは思わなかった。

今日の首脳陣はベンチで何もすることがなく、安心して見てられただろう。
由伸が辞任を表明して、何か変な重圧が取れたというか、1日でも由伸監督と一緒に野球がしたいというか、うまく表現できないけど、チームが良き方向に向かっているのは間違いないだろう。

次の相手は広島。今年というより、昨年も、一昨年もやられっぱなしの相手。正直、広島は巨人が相手でほくそ笑んでいるだろう。カモが来たと。実力差はかなりある。それでも同じ相手にやられっぱなしではいけない。4勝して日本シリーズへ。そんな大それたことは要求しない。それでも最低2つは勝って相手を慌てさせてほしい。

菅野はおそらく中5日で第4戦に先発させるだろう。だが1つも勝てずに3連敗しては菅野の出番はなくなってしまう。それだけは避けたい。
幸い、広島は9月から調子が下降気味。しかも1週間以上実戦から遠ざかっている。初戦メルセデスで勝てれば…。まあ多くは期待しないでおこう。少なくても最低あと3試合はできる。この経験、特に岡本、田中俊太、畠ら若い選手には来季に向けて大きな財産になるはず。ここに吉川尚輝がいないのが、もどかしい。間に合わなかったか…。




巨人快勝! ベンチワークで勝った

2018-10-13 22:43:05 | 巨人
ヤクルト1-4巨人

2年ぶりのポストシーズン。
初戦は文句のつけようがない内容で快勝した。

この3年、由伸野球を見てきて(実を言うとあんま見てないのが本当のところなのだが…)感じたのがとにかく動かないということ。采配は極めてオーソドックス。選手の能力に依存しがち。前監督(新監督にもなる)の原さんがいろいろ動くのを選手として見て反面教師にでもしたのだろうか。

とはいえCSは短期決戦。特にファーストステージは2戦先勝なのだから、あっという間に終わってしまう。巨人は3位という立場。レギュラーシーズンの勝率は5割に満たない。とにかく仕掛けてほしいと思っていたのだが…。

まずは先発で仕掛けた。
絶対的エースでシーズン8完封の菅野を第1戦ではなく第2戦に回した。
通常なら第1戦に先発させて必勝を期すところ。セオリーはそうだ。

だが相手もエース小川を先発させる。もし負ければダメージは大きい。しかも彼には8連敗中だ。
ところが第2戦に回せば、仮に第1戦を負けても「まだ菅野が控えている」となる。
そして勝てば、相手にプレッシャーをかけられる。実際、試合前のヤクルトは「今日負けたらヤバい」と感じたはずだ。巨人は2枚腰で戦いに臨めるわけだ。

そして試合でも次々と手を打った。
先発の今村がピンチを迎えるとまだ5回ながらスパッと上原に交代。
上原にレギュラーシーズンでは1度もなかったイニング跨ぎを敢行。
追加点がほしい場面でエンドランを仕掛けものの見事に成功。
クローザーに回した山口を2イニング投げさせる。

これらがことごとく的中。
いやあ驚いたねえ。
シーズン序盤なんて、「代打・阿部慎之助」を使わずに負けたりしてたのに、こんな采配ができるとは…。やればできるんじゃん!
なんか由伸が監督になって初めて「今日はベンチワークで勝った」と思えた試合だった。

亀井のポテンヒットで4点目。運も味方した。この3年間は何をやってもうまくいかなかった感があるが、ツキも回ってきたのかも。これは、これは広島に行けるんじゃね?


原辰徳氏が監督復帰へ

2018-10-12 22:18:33 | 巨人
高橋由伸監督が辞任を表明。後任は原辰徳氏が就任することが決定的になった。
これで3期目となる。同一チームを2期務めるのはよくある話。今年亡くなった星野仙一は中日を2度指揮したし、星野の盟友だったミスター赤ヘルこと山本浩二も広島を2度指揮している。近年では阪神を3度指揮した吉田義男くらい。近年と言っても90年代の話だけど…。巨人で3期監督を務めるのは初となる。

正直7月くらいから、こうなるんじゃないかとイヤ~~~~~な予感はしていた。
今年も交流戦のあたりから首位・広島にじわじわと離され、優勝争いすらできなかった。しかも3年連続で。3年連続で優勝できないのは仕方ないかもしれないが、3年連続で優勝争いができないことは由伸が辞任を決断した大きな要因となったはずだ。

由伸が辞めるとすると後任は…。
松井は拠点をアメリカに移したまま。しかもコーチ経験はなし(ヤンキースのマイナーに多少顔を出しているらしいが…)
阿部慎之助はまだ現役。由伸に続いて慎之助まで強制的に引退させるわけにはいかない。

意外といない監督候補。
私は川相さんこそ適任だと思うのだが…。

で原さんの再々登板となった、いや、なってしまったわけだ。

私は大の原辰徳ファンだが、今回の監督就任には複雑な思いだ。そう感じている原ファンは多いはずだ。喜んでるのは中居くんと神無月くらいだろう。
前回の10年間、その前を入れると計12年間、辰徳ジャイアンツを心底堪能し、お腹一杯状態。3度の日本一、7度のリーグ優勝&1度の世界一を良き思い出にしたいのだ。

人間、大好きな料理を食べられればうれしいが、いつかはお腹がいっぱいになる。
旅行に行って、普段味わえない体験ができればうれしいが、2週間もいれば家が恋しくなる。

それと似たようなもの。それに、監督になれば、また批判の矢面に立たなければならない。もう苦悩する姿を見たくない、大好きなゴルフを思う存分やってほしかった。

40台の監督を誕生させながら、また原さん。若大将ももう60。時計の針が再び戻ってしまったようで、何とも歯がゆい。

これなら2015年に原さんが辞めた後、川相を監督にして、由伸には2016年で引退させ、17・18年と助監督もしくはヘッドコーチとして監督準備期間を設け、2019年は由伸新監督で船出する。こういう流れにすればよかったのになぁ。ホントに阿呆だよ、巨人の背広組は。

「ナゴヤドーム」「9番ピッチャー」が松坂を蘇らせる?

2018-04-05 22:15:20 | 野球
中日2-3巨人

今日は巨人ファンでも相手投手の事が気になって、少し応援したりして、何とも複雑な思いで試合を見守ったのではないか?

松坂大輔が初先発。結果は5回を3失点(自責点は2)。負け投手となった。

若い人は松坂の事を知らないかもしれないので少しおさらい。
そらあ、もう、すんごい投手でしたよ。横浜高校時代(今からちょうど20年前)は春夏連覇。夏の準々決勝でPL学園相手の延長17回の死闘は未だに語り草だ。決勝ではノーヒットノーランを記録している。1回戦ではない、決勝戦でだ。

もちろんドラフト1位で指名され西武へ。
1年目から16勝して最多勝になっている。2016年の甲子園優勝投手の今井達也は松坂と同じ西武に入団したが1勝もしていない。甲子園最多勝投手の桑田真澄でさえ2勝しかできなかったことを考えると、16勝は驚異的数字だ。

その後、ポスティングを利用してメジャーへ移籍するが、その時の移籍金が約60億円。
あまりの高騰に、ポスティングの金額に上限が設けられるきっかけとなった。
07年にはワールドシリーズ制覇に貢献。06年、09年WBC連覇の際には大会MVPに輝いている。

そんな松坂もソフトバンク時代の3年間は1軍登板わずか1試合で0勝。肩の不調に泣いた。
本来ならどこの球団も雇ってはくれないだろうが、中日が救いの手を差し伸べた。

そして今日のピッチング。
1年間ローテーを守り、10勝をあげる。
そんなのは、とても無理ということはわかった。
全盛期にはとても及ばない。とはいえ、最後の悪あがきで久々の勝利投手をあげられる可能性はまだ残されていると思う。

キーワードは「ナゴヤドーム」そして「9番ピッチャー」だ。

「ナゴヤドーム」は12球団のホームグラウンドで最も投手優位の球場。
両翼100m、センター122mは東京ドームと同じだが、右中間、左中間が広いためホームランが出にくい。
5回のマギーのフェンス直撃の2塁打は東京ドームなら間違いなくホームランだろう。
広いナゴヤドームで投げられれば、精神的にゆとりを持つことができる。もともと細かいコントロールはないから。

そして「9番ピッチャー」だが、セ・リーグはピッチャーは打席に立たなくてはならない。
西武(パ・リーグ)やレッドソックス時代は指名打者制だったが、高校時代は4番を打ったほどの選手。バッテングは大好きで西武時代は交流戦でホームランを打ったこともある。
この日も打つ気満々で打席に入る前に準備をしていたのが印象的だった。

投げても打ってもチームに貢献する。野球が好きで好きでたまらなかった学生時代の感覚を思い起こすはずだ。気持ちが若返り、プレーに良い影響がきっと出る。

おそらく明日、抹消され、10日後に登録され先発、という形になるとは思うが、なんとかもうひと花咲かせてほしい。


岡本・吉川尚輝の活躍は今年の運命線

2018-03-31 23:03:47 | 巨人
巨人8-4阪神

開幕2戦目も厳しいスタートだった。
先発の田口が3回までに4点を失った時は開幕連敗を覚悟。ブログに「慌てるな。2000年代に入ってからの日本一はすべて開幕連敗スタートだった。これは縁起が良いのだ」と書こうとも思った。

ただ現在のチーム状況を考えると開幕連敗はかなりキツい。
開幕は菅野、2戦目は田口。マイコラスが抜けた今、勝ち頭はこの2人なわけだが、2人とも負けでは痛すぎる。3戦目以降は野上、山口俊、大竹、吉川光夫が予想されるが4人とも巨人では実績がない。

そんな嫌なムードを打線の奮起で見事に逆転勝ち。
ヒーローは4安打5打点(昨年は1年で6安打2打点)の岡本和真だ。

世代交代が必須の巨人にあって彼の活躍は欠かせない。
将来の4番候補としてドラフト1位で入団しながらこの3年は活躍できないでいた。
なんとか岡本を育てたいチームは村田修一を戦力外にするという思い切った決断をした。これで岡本が活躍しなければ、放出した村田も報われないし、村田放出を決断をした鹿取GMも報われないし、ベンチに追いやられた慎之助も報われないし、ファンも納得しない。もう「若手だから」ではすまされないのだ。

開幕戦の打撃を見て、少々不安になっていたが、この日の活躍で腰を据えてプレーできるだろう。
岡本と吉川尚輝の活躍は今年の巨人の運命線といっても過言ではない。

とはいえチームは若手選手が活躍するだけではダメで、ベテランの力は絶対に必要。
代打で登場した阿部慎之助は押し出し四球を選んだ。
そしてベテランの域を超え、レジェンドと化してるのが10年ぶりに巨人に復帰した上原浩治。
逆転した直後の8回表に登板すると球場の雰囲気がガラリと変わり、しかも3者凡退に抑えて試合の流れを完全にこちらに引き寄せてくれた。

正直、オープン戦での登板を見た時は「まだまだ調整不足」と思ったが、さすがの投球だった。
マウンドから降りると、出迎えた選手と激しくハイタッチ。なん楽しそうだったね。以前はいろんなものを背負いこんで苦しそうだったから。

いまや数少なくなった同い年のプロ野球選手(他には西武の松井稼頭央とロッテの福浦)。
まだまだやれるところを見せてほしい。とはいえ、上原に過剰な負担を背負わすこと(クローザーを任せるとか)がないように願いたい。



6年ぶり開幕黒星スタートも悲観する必要なし

2018-03-31 11:01:25 | 巨人
巨人1-5阪神

2018年のプロ野球が開幕。
3年目を迎える由伸ジャイアンツは本拠地・東京ドームで阪神と対戦。
「菅野だから勝てるだろう」と多くのG党が楽観視していたが、菅野がキャリアワーストの12本ものヒットを浴び5失点。6年ぶりの開幕黒星スタートとなった。だが悲観することは全然ない。

巨人は2000年代になってから4度(00年、02年、09年、12年)日本一になっているが、すべて開幕は負けている。しかも4度とも連敗スタート。02年なんて3連敗した。過去2年、開幕5連勝スタートしたが、結果は優勝できず、昨年は優勝争いすらできず、4位。シーズンは約半年。143試合もある長丁場。たかが1試合負けただけでうろたえていては、ダメだ。

2番・吉川尚輝、6番・岡本と期待の若手2人がスタメンで出場したが、結果は共にノーヒット。
岡本は若いカウントから積極的に手を出すのはいいが、打ってもヒットにならない難しい球に手を出している。この点は解説の原さんも指摘していたが、積極性を勘違いしてはいけない。

2人がノーヒットの代わりに、途中出場のルーキー2人、田中俊太と大城が共にプロ初打席でプロ初ヒット。2人とも東海大相模で2010年の夏に準優勝した時のメンバー(大城が1年先輩)。社会人を経由していることもあって、即戦力になれそうだ。

さて7回裏2死から陽岱鋼のタイムリーで1点を返し、さらに1・2塁でバッター2番・吉川尚輝の場面。
「代打・阿部慎之助だろう!」という意見がSNSで多く見られた。
私も一瞬「代打・阿部」が頭に浮かんだ。結果として代打を送らず、尚輝は凡退したわけだが、私はこれでよかったと思っている。確かに慎之助の方が打つ確率は高かったとは思うが、首脳陣が期待をこめて開幕スタメンで起用しているので、あそこで代打を出してしまうとスタメンで起用した意味がなくなってしまう、と個人的には思う。

あれが8回以降だったら、仮に7回でも1点差だったら「代打・阿部」に由伸もしていたかもしれない。

今年は勝つ、優勝よりも若手の躍動の方が優先的なテーマだと思う。
去年は「マギーをセカンドで起用する→若手の出番を塞ぐ→4位でCSすら出場できない」という負のスパイラルを生んでしまった。由伸を見ていると、なんとか若手に出てきてもらいたい、我慢強く見守ろう、という意図は伝わる。我々ファンも辛抱しなければならない。

今年は「優勝してほしいけど、若手の育成を優先」というスタンスで巨人の試合を見たい。
原監督の時のように「何が何でも優勝」というスタンスとは違う。
とはいえ、負けると不機嫌にはなるだろうなあ。
え~~、要するに勝手なんです(苦笑)

長い間、放置していたブログを久々に更新しました。
今後、継続的に続けるかは…

わかりません。

自力V消滅 諸悪の根源は大手町にあり!

2017-07-01 22:16:25 | 巨人
巨人4-6DeNA

8回の裏に村田の走者一掃逆転2ベースで勝ち越したものの、9回表に守護神カミネロが桑原に逆転満塁弾を浴び逆転負け。巨人は72試合目にして自力優勝が消滅。首位・広島とは15ゲーム差、3位・DeNAとも5.5ゲーム差。もはや絶望しかありません。

ツイッターを見ると「由伸無能」「由伸やめろ」という意見をよく目にしますが、そもそもずっと現役で、指導者経験がロクにない、ずぶなド素人を監督にしたのは誰でしょうか?

巨人がこれほど弱くなり、魅力ないチームに成り下がり、人気のないチームとなったのは誰のせいか?

そう、答えは巨人のフロントです。
「諸悪の根源は大手町にあり!」なのです。

GMを代えても、監督を代えても、フロントが変わらなければ何も変わりません。
とにかく、考えが30年近く古い。もう平成も終わろうとしているのに、大手町だけは昭和みたいです。

巨人ファンが怒りの矛先を向けるのは首脳陣でも、選手でもなくフロントです。
可能ならば、大手町に殴りこみに行きたいくらいですわ。

極端な話、来年は読売ジャイアンツではなく、「サントリー」ジャイアンツとかにならないかなと思ってます。

ホント、あなたたちがのさばっている限り、ファンは離れていく一方だということを理解していただきたいです。

「運」のなさが気になる(菅野智之)

2017-07-01 17:47:13 | 巨人
巨人1-3DeNA

巨人の現実的な目標は優勝ではなく「3位でのCS進出」なわけですが、その目標すら遠のく痛恨の黒星。しかもエース菅野での敗戦とダメージは大きいです((+_+))

菅野が打たれたヒットはわずか2本ながら、その2本がいずれもホームランで失点となってしまいました。

菅野は今や誰もが認める巨人のエースです。
他球団のファンで巨人が嫌いという人でもその実力は認めるところでしょう。

とはいえ、ここ近年の彼を見ていると、「運」のなさが気になります。
これは昨年からよくありますが、好投すれど打線の援護に恵まれず勝ち投手になれないどころか、負け投手になるケースがあります。好投してリリーフ陣に後を託すも、同点に追いつかれるなど勝ち星が逃げていくことも。

田中将大がルーキーの頃の話。先発し、たとえ打たれても打線が援護して負けがつかないことが続きました。
この現象を当時の監督・野村克也は「マーくん、神の子、不思議な子」と評したのは有名ですが、菅野とは対極です。

菅野の不運の発端はドラフトにあったのかもしれません。
2011年のドラフト。東海大相模から東海大学という球歴。しかも原辰徳監督(当時)の甥。
これだけの強い繋がりがあったこと、本人が巨人志望だったこともあり、どの球団も菅野を回避。巨人の1本釣りが濃厚でしたが日本ハムが強行指名。抽選の結果、日本ハムが交渉権を獲得しました。

菅野は入団を拒否し、1年間浪人の道を選択。翌年、巨人入りを果たしました。菅野本人は「有意義な1年だった」と振り返っていますが、回り道したのは間違いなく、しかも浪人した年、巨人は日本一になっています。それ以降、巨人は日本一になっていないので、銀座のパレードは未経験。この面でも不運です。

伯父の原辰徳は強運な人でした。
ドラフトは4球団から指名されましたが、抽選で巨人が引き当て、憧れの球団にすんなり入団。
入団時、サードには中畑がいたため、セカンドからのスタートになりましたが、開幕から1ヶ月して、中畑が怪我。鬼の居ぬ間にサードのレギュラーを確保しました(中畑はファーストへ)。

ここではマーくん、原辰徳を比較として出しましたが、2人と比べるとあまり「運」に恵まれていない印象です。
「運」というのは本人の意思だけではどうにもならないことですが、「運も実力のうち」という言葉もあります。
菅野がマーくんやダルビッシュのような超一流になる上で気になる事柄です。


スペシャリストになるには若すぎる(重信慎之介)

2017-06-30 20:25:32 | 巨人
昨年、鈴木尚広が現役を引退しました。
鈴木尚広といえば「足のスペシャリスト」として巨人を支えてきました。
試合終盤、ランナーが出ると、代走として登場。相手バッテリーが相当な警戒をしているにも関わらず盗塁を決めました。2015年には当時の原監督の計らいでオールスターに選出されるなど、その足は控え選手の域を超えてました。

今年からその役割を担っているのが重信慎之介です。
尚広と重信。単純な足の速さだけなら2人は互角でしょう。でも重信にはまだまだ粗さ(盗塁のスタートが遅いなど)が目立ちます。走塁というのは本当に技術が大切なのだと、尚広がいなくなって痛感させられています。

今、世界で一番速い男であるウサイン・ボルトが尚広の代役が務まるか?
答えはノーです。野球の走塁というのはただ単に速いだけではダメなのです。
スタート、投手の癖を見破る観察眼、打球判断、ベースの曲がり方、スライディング…
これらすべてを磨かなくてはなりません。

尚広も重信のことは気に掛けているようで、たまに電話をかけ、アドバイスを送ったりしているようです。

とはいえ、重信がこのまま尚広の代役に治まっていいものかと、疑問も感じます。
やはりプロ野球選手ならレギュラーを目指すべきです。
重信はまだ2年目の24歳。スペシャリストになるには若すぎます。
尚広も32歳あたりまではレギュラーを目指していました。

レギュラーになるのに不足しているのはやはりバッティングです。
まだまだ非力すぎる。それならば2軍で常時試合に出て、バッティングをひたすら磨くことです。
体は小さいですが、元阪神・赤星のような存在になる可能性を秘めています。

今の巨人の外野陣はセンターに陽が戻ってきて、ライトの長野が調子を取り戻しつつあり、レフトは石川、もしくは亀井ととりあえず埋まっています。今のような限定的な起用を続けるなら、2軍に落として試合に多く出るべきだと思います。

重信の代役は松本哲也がいいかな?
かれも7月3日で33歳。もうレギュラーを目指すのは無理な年齢なのでスペシャリストとして生きてもらいましょう。