巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

空席だらけの地方球場での巨人戦

2017-06-28 17:54:10 | 巨人
昨日、巨人は山形で試合をしました。
シーズン序盤は絶不調でチームの足を引っ張っていた長野が猛打賞&決勝ホームランで接戦をものにして勝利。
特に決勝ホームランは右方向への当たりで、本人も手ごたえを得たのではないでしょうか?
坂本、マギーに頼り気味の打線の中で彼の復調はチーム力のアップとなります。まあ、めでてし、めでたしなのですが…

そんな喜びを吹き飛んでしまうような光景を昨日は目のあたりにしました。
それはスタンドに空席がかなり目立ったことです。

地方球場での巨人戦。
以前ならチケットは争奪戦でした。
印象に残っているのは札幌シリーズ。まだ日本ハムが北海道に移転する前の話。「北海道の野球ファンは9割が巨人ファン」と言われ、スタンドは巨人ファン一色。もちろん満員でした。
この地で桑田ホームラン&完封(87年)、吉村が栄村と激突し大怪我(88年)、打者9人連続ヒットでメークドラマのスタート(96年)など様々な名勝負が繰り広げられました。

今では北海道は日本ハムがすっかり定着し、山形も楽天が東北を本拠地にしている関係で、以前のように「巨人ファンだらけ」ということはなくなりました。とはいえ、あの空席のスタンドは衝撃でした。ヤクルト主催であったとしてもです。要するに、今の巨人にお金を払って見に行く価値がある選手がいないということでしょう。いても坂本、菅野くらいでしょうか?

巨人が交流戦の最中、大型連敗していた時に、オーナーが東京ドームに激励に訪れ、試合前のミーティングで「勝てないから視聴率が下がるし、新聞の部数が伸びないんだ」みたいな趣旨の訓示をしたとか、しないとかいう記事を目にしましたが、勝てない、視聴率が取れない、客が球場に来ない原因は現場だけではなく、フロントにもあります。

今、巨人ファンがフロントに対してどんな思いでいるか?
お偉いさん達は理解していないんじゃないかなと思います。

便利な時代になったもので、エゴサーチするなど、ネットを利用すればファンの思いを知ることができるんですけどね。

今月、堤GMが事実上解任され、鹿取義隆氏が新GMとなりましたが、GMを変えたところで、大手町のお偉いさん達の思想を根本的な部分から変えないと何も変らないと思いますね。

とにかく、私はフロントへの不満が半端ないです。そう思っている巨人ファンは多いと思いますよ。

小林麻央さん亡くなる

2017-06-27 22:04:26 | 社会
フリーアナウンサーで歌舞伎役者・市川海老蔵さんの妻の小林麻央さんが亡くなりました。
まだ34歳。あまりにも若すぎる死です。改めて(乳)癌の恐ろしさを思い知りました。若いと進行が速いので、定期的に検診を行うなど対策が必要です。

彼女のブログをすべて読んだわけではないですが、「5年、10年先も生きていたいのだ。30年、40年は望みませんから」という文章は印象に残っています。これは勝手な想像ですが、おそらくこの時点で「自分はそう長くは生きられないだろう」という予測はあったと思います。でもせめて、2人の子供が小学生になるまでは生きたい、と願ったのではないでしょうか?

小学生まで自分が生きれば…
子供が大きくなった時に、自分の事を覚えてくれているだろう。母親の記憶が子供の心の中で生き続けるだろう。

だがそれは叶いませんでした。
2人の子供はまだ5歳と4歳。断片的な記憶しか残らないかも…。

子供の成長を見届けることができないのは麻央さん本人が一番無念だと思います。
謹んでご冥福をお祈りします。

1人の投手が218球 異常だわ

2017-03-22 23:22:49 | 野球
滋賀学園6-2東海大市原望洋

WBCの準決勝に注目が集まる中、同じ時間帯に日本ではセンバツ高校野球でも熱戦が行われました。
第2試合では延長14回までもつれ、試合は滋賀学園が勝ったのですが、問題は両校の先発投手が14回を1人で投げ抜いたことです。特に東海大市原望洋の金久保投手の球数は218球。WBCでの球数制限95球(準決勝以降)の倍以上で、異常としか言いようがありません。

センバツでは3年前に済美高校の安楽投手(現楽天)の投げすぎが問題になりました。安楽の場合は決勝まで勝ち進んだので、トータルでとんでもない球数になりましたが、金久保投手は負けたのがある意味、救いかもしれません。

高校野球で大会のたびに問題視される投手の投げすぎ問題。
もちろん指揮を執る監督も「無理はさせられない」ということは重々承知でしょうが、2番手投手が明らかに格が落ちるとなればエース続投を選択するしかないし、難しい問題です。

チームは勝利のためにそれこそ血の滲む努力をしているわけですから、格が落ちる2番手投手を投入することは意図的な敗退行為と納得されないでしょう。

とはいえ1人の投手が1試合で200球も投げさせるべきではありません。そんなことをしたら壊れてしまいます。
なのでもう、ルールで規制するべきではないですかね?

球数制限すると、日本ハムの中島選手のような露骨なカット戦法を多用される恐れがあるので、イニングで制限してはどうでしょうか?「1人の投手が投げれるのは9イニングまで」という感じで。そうでもしないと、こういうことはこれからも起こるでしょうね。

とはいえ、このルールが導入される見込みは薄いと思ってます。
なんせ日本は平気で月に100時間も残業させる国ですから。
この期に及んでも、「繁忙期は月100時間は認める、いや認めない」で議論している有り様ですからねぇ。
高校生が1日に200球投げても、何とも思わないんでしょう。それどころか「俺は1日300球投げたぞ」とか武勇伝を語り出す阿呆まで出てきそうで怖いです。

巨人17人 広島5人

2017-03-11 20:20:17 | 巨人
4日の日本ハム戦の時に私のツイッターでのフォロアーさんがこんなつぶやきをしていました。

投手 乾(元日本ハム)
捕手 宇佐美
一塁 辻
二塁 立岡(元ソフトバンク)
三塁 増田
遊撃 吉川大(元中日)
左翼 岡本
中堅 柿沢(元楽天)
右翼 石川慎(元日本ハム)

もうどこのチームかわからん…笑



グラウンドの9人のうち生え抜きは半分以下の4人だったわけです。
そこで「今、巨人には他球団出身の選手は何人いるのだろう?他チームはどうなのだろう?」
と気になり、購入した選手名鑑で調べて見ました。結果は以下の通りです。

巨人 17人(うちFA入団8人)
広島 5人
DeNA 7人
阪神 9人
ヤクルト 10人
中日 5人


やはり巨人の数字が断トツ多いです。
(ちなみに巨人の脇谷、広島の新井のような出戻り選手はこの数に入っていません)
しかも外国人でもマギー、クルーズと他球団経験者が2人いるので実質は19人です。

やはり広島は最小の5人。巨人の3分の1以下です。しかもそのうち2人(一岡、赤松)はFA流出選手の人的補償で獲得した選手です。それでも昨年は見事に優勝を果たしました。

巨人に他球団の選手が増えた要因は間違いなくFAにあるでしょうが、ここで1992年時のデーターを見てみましょう。
FAが誕生したのは93年ですから、その前の時代の話になります。

巨人 6人
広島 9人
大洋(現DeNA) 8人
阪神 10人
ヤクルト 4人
中日 12人



なんと巨人は今の約3分の1の6人。むしろ広島の方が多いくらいでした。
中日が12人と最も多かったのは、前年まで指揮していた星野監督が積極的にトレードを敢行するタイプだったからだと思われます(落合を1対4のトレードで獲得したのがいい例)。

気になるのは6球団の数字を足すと、今年が53人、92年が52人とたいして変わらないことです。
つまり、いかに今の巨人には他球団の選手が多いかがわかります。

もちろん、現在とFAが導入する前とでは時代が違います。
補強は絶対に必要だし、トレードも活発に行うべきです。
しかし、ここまで他球団の選手が多くなるとファンとしては複雑です。
他球団出身の選手は10人くらいに収めるのがベストでしょう。

「生え抜き選手を育ててほしい」

その思いはいつの時代も同じではないでしょうか?

FAが導入されて以降、巨人は補強を繰り返してきました。
しかし、リーグ3連覇(07~09年、12~14年)は達成しましたが、日本一連覇はありません。

先日、日テレG+の「ジャイアンツタイムマシーン」という番組で、1987年の巨人の名場面を放送していました。
当時は原辰徳が4番で、篠塚、中畑、江川、西本、山倉と生え抜きの選手が主力として活躍。槙原、吉村、岡崎、駒田といった若手も躍動。後楽園球場はいつも満員でした。もちろん平日でも。無料でユニフォームを配らなくても、チケットは即売り切れでした。

今はどうでしょう?
生え抜きで他球団からも認められているのは菅野、阿部、坂本くらい。
大事なモノを失っているような気がしてなりません。
それでもファンは移籍できないので巨人を応援しますが、モヤモヤ感は半端ないです。


あえて張本勲氏を擁護する

2017-01-16 19:46:30 | 野球
張本勲氏は日本球界で最も多くヒットを打った選手です。その数3085。ホームランは500本を超え、盗塁も300以上マークした偉大な選手。本来ならもっと尊敬されてしかるべき人ですが、この人の評判は最悪です。その原因はTBSの番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでの発言が世間の反感を買っているからです。

多くの人は彼の意見を傲慢とし、「老害」と弾劾し、「早く降板しろ!」と思っていますが、ここではあえて張本氏を擁護したいと思います。

そもそも「サンデーモーニング」のスポーツコーナーはいわゆる球界の大御所である大沢親分(大沢あかねの祖父)と張本の2人がその週に行われたスポーツで頑張った(良き成績をあげた)選手・チームに対しては「あっぱれ」を与える一方で、たるんだプレーをした選手には「喝!」とたしなめるのが持ち味でした。その持ち味が面白いか、つまらないかは別として。

特に大沢親分は江戸っ子らしく、べらんめえ口調で切符良く斬っていました。
ところが2010年に親分が亡くなると、張本の傲慢さが目立つようになりました。それと同時に、この時期から、SNSが広く浸透し、張本氏の発言は格好の餌食となります。

現在、「サンデーモーニング」のスポーツコーナーを見る人たちは「あっぱれ」や「喝」と斬っていくのを楽しみにしている人などほとんどいません。多くは「今週は張本がどんな的外れなことを言うか」と、手ぐすねを引いて待っている状態です。それが証拠に日曜日の昼過ぎには張本の発言内容がネットニュースに挙がります。そして、それを見た人がご丁寧に自身のフェイスブックなどでシェアして拡散するのです。

スピードワゴンの小沢が「今は他人のミス待ち。そんな生き方、ハッピー?」と言っていましたが、みなハッピーらしく、日曜日を中心に張本批判は止まりません。

こういった批判は当然、本人も知っているようで、番組では「また私が言うと、いろいろ言われるかもしれないけど」と前置きするのを何度か見たことがあります。バッサ、バッサと斬っていく人が守りに入ってしまっているわけです。持ち味半減です。

また相棒は大沢親分死去後は週替わりでいろんな人が来ます(プロ野球OBが多い)が、完全に逃げ腰で、当たり障りのないことを言って、バッシングされないように努めています。

私も張本の発言すべてを、肯定はしていません。スポーツコーナーのコメンテーターでありながら、発言に好き嫌いがにじみ出ているからです。例えば昨年、イングランドのプレミアリーグでレスターが世紀の番狂わせとも言える優勝を飾り、その一員に日本人の岡崎がいながら、「よその国のことだから、関係ない」と言ったのには空いた口が塞がりませんでした。

この他にも「コメンテーターとしてはいかがなものか?」という発言はありますが…

このまま、続けていても張本からすればメリットは何一つないでしょう。
私は降板を薦めますが、そんなことは微塵も考えていないんじゃないんですかね。
人間は他人の声を気にするものですが、これだけバッシングされても懲りずに出演を続ける神経の図太さはなかなかスゴイと少し褒めておきましょう。


誰も伝えない長嶋茂雄野球教室の真実

2016-11-16 23:22:29 | 巨人
13日(日)、佐倉市で長嶋茂雄野球教室が開催されました。
一昨年、昨年と3年続けての開催です。この件は当日のスポーツニュースや翌日の新聞でも取り上げられたのでご存知の方も多いのではないでしょうか?私も教室が開催された場所まで足を運び、その様子を見てきましたがその時に感じたことを書きたいと思います。

当日は11月とは思えないほどの好天で、まさに野球日和でした。
講師は中畑清、篠塚和典、定岡正二、角盈男、松本匡史(青い稲妻)、元木大介という豪華さ。
私より3学年上の元木を除けば少年時代に巨人の主力選手として活躍した面々で、その雄姿を近くで見れたことは素直にうれしかったです。長嶋さんも時折、子供たちを指導するなどお元気そうでした。

でもこれはアラフォーの巨人ファンとしての意見です。
肝心な野球教室は有意義なものであったか?

厳しい言い方になりますが、はっきりいって答えはノーです。

要因は参加人数にあります。昨年は高学年だけの参加でしたが、今年は対象を全学年としたことで504人にまで膨れ上がりました。あまりにも多すぎです。単純に504人を講師の人数(6)で割ると84人です。この日は講師として参加する予定でした鹿取義隆が都合により欠席したこともありますが、仮に講師が7人にだったとしても単純に割れば72人。1人が見れる範疇を超えています。1人の人間が目に届くのはせいぜい30人くらいでしょう。

指導は投手陣を角、定岡が、野手の低学年を元木と松本が、高学年を中畑と篠塚がそれぞれ担当しました。
投手は正確な数はわかりませんがだいたい50~60人くらい。多くても80人といったところ。この人数を2人で見ていたわけですから投手に関してはある程度は適正な参加人数だったかもしれません。

その分、しわ寄せは野手を教える方に回りました。残りの400人以上をわずか4人で見なければならなくなったのです。
キャッチボールをしようにも場所を確保するのが精一杯で、それこそ芋洗い状態でした。当然、指導は行き届きません。これは運営側の落ち度ですね。

私からすれば低学年は指導の対象にするべきではなかったと思います。
というのもこの年齢の子供たちはまだまだ未熟で、基本的なことを教えるにとどまるからです。仮にも指導するのはプロ野球で活躍した方で、彼らが教える段階にまで技術が伴っていないのです。宝の持ち腐れもいいところです。基本的なことは少年野球の指導者に任せればいいと思います。

野球教室には蕨和雄佐倉市長をはじめ、私の幼馴染の市議会議員ら何人かの議員を見かけました。当然、この芋洗い状態を目にしているわけです。

「長嶋さんが今年も来てくれた。マスコミもたくさん来てる。大盛況でよかった、よかった」

ともし思っているならとんだお笑い草です。
まあ、さすがにそこまで能天気だとは思いませんが…。




誰もセカンド・寺内に納得していない

2016-10-08 23:31:04 | 巨人
巨人3-5DeNA

CS初戦は敗戦でした。
巨人はCSを前にしてクルーズを登録抹消させました。それについて、私はどうこう言うつもりはありません。
戦力ダウンは覚悟の上で決断したわけですから、クルーズの行いはよほど目に余るものだったことは想像できます。

そのクルーズの代役に誰が抜擢されるかを注目していましたが、首脳陣の選択は「7番セカンド寺内」でした。この起用にファンのほとんどは納得していないでしょう。「経験があるから、守備が上手いから」ではあまりにも考えが守備的です。打てる気配もなく、凡打を繰り返すのを見てる我々には絶望しかありませんでした。これがまだルーキーの山本なら、たとえ凡退しても将来への糧となるんですが…。

百歩譲って寺内を起用するなら打順は2番でしょう。
この日は打順を入れ替えて、首位打者で出塁率の高い坂本を1番に起用したのだからなおさらです。
坂本が出塁すれば寺内がバントで送ればいい。そうすることで彼の打力の低さを隠すことができます。試合終盤にチャンスで坂本敬遠で寺内勝負となれば代打を起用すればいいのです。

7番だと次は8番の小林となり、2人が並ぶことで打力の低さが際立ってしまいます。相手からすれば7・8番とピッチャーが入る9番の下位打線はこの上なく楽でしょう。

また私が釈然としないのは1回裏の攻撃にあります。
まず先頭の坂本が四球で出塁。続くは2番亀井です。簡単にはバントしないだろうと思ったのですが由伸監督の選択は初球から送りバントでした。結果はバントが投手の正面に転がり2塁で坂本が憤死。失敗に終わります。由伸からすれば、まだ初回だし、まずは手堅く送りバントを選択したのでしょうが、そういう攻撃をするなら2番に寺内を起用すればいいのです。

バント失敗はこれだけではありませんでした。
1点を追う7回裏、先頭の阿部が2塁打を放ちます。代走に吉川を送り、続くは5番長野です。
この場面、由伸は送りバントを選択します。結果は2球連続で失敗。その後、「打て」のサインに変わりますが結果は三振でした。長野はバントはうまくありません。というより、やったことがほとんどないでしょう。
彼は右に打つのがうまい選手です。どうしても3塁に進めたけらば右に打つように進塁打のサインを出せばいいのです。

亀井、長野とバントが上手くない選手にバントをさせた結果、失敗しチームの勢いを削いでしまいました。

負けるのは仕方ないにしても選手起用、攻撃時の采配に疑問が残り、何ともやるせない気分です。


監督人事に思うこと

2016-10-04 19:44:15 | 巨人
昨オフは巨人が高橋由伸監督、阪神が金本監督、DeNAがラミレス監督とそれぞれ新監督を迎え、監督の世代交代が一気に進んだ印象でしたが、一方で指導者経験がほとんどない人を監督にさせることに疑問の声もありました。

あれから約1年。西武、中日で監督交代が行われましたが、昨年の反省を生かしたのか?、2チームとも選んだのは指導経験が豊富な人物です。

西武は3年連続Bクラスに終わったことを受け田辺監督と契約せず、新監督に辻発彦を迎えました。辻といえば西武の黄金期を支えた名セカンド。99年にヤクルトで現役を引退すると、ヤクルト、横浜、中日でコーチを10年以上歴任しています。20年以上西武を離れていることや、長年セ・リーグで指導していたことから、パの野球をどこまで知っているかという不安もありますが、今は交流戦もあるのでさして問題ないでしょう。

一方、中日は2軍監督である小笠原道大の監督就任が直前まで確実視されていましたが、「まだ指導者になって1年しか経っておらず次期早々では?」という意見が上がり、ヘッドコーチ(谷繁解任後は監督代行)であった森繁和が監督就任しました。
森は落合監督が就任した2004年に投手コーチに就任。以来、高木監督時代の2年間を除き11年、中日でコーチを務めていたので、現在のチームを最もよく知る人間と言えるでしょう。

森の場合はあくまで小笠原監督への繋ぎであることは明白で、球団もそれをほぼ認めています。

この中日の監督人事を見て、「なぜ巨人は由伸監督就任を迫ったのか?」ということです。

昨年、代打の切り札として無類の勝負強さを発揮し、チームに由伸は欠かすことができない選手でした。本人も現役続行するつもりでいましたが、そこへまさかの監督就任要請。長嶋さんまで「高橋くんしかいない」と言いだし、外堀を埋められ、断れない状況となってしまいました。

私は原監督の後任は川相ヘッドが適任だと思っていました。川相が3年ほどやって、その間に由伸に監督としてのイロハを教える。かつて王さんが助監督として藤田監督を支えたように。
別に監督は現役時代、スターでなければならない、なんていうルールはないのです。

ところが巨人はそうはしませんでした。
由伸引退に伴い、井端も引退。2人が抜けた穴を痛感させられた2016年でした。代打成功率は2割に届かず、守備要員の松本哲也を代打として送らざるをえない状況に、由伸自身が何より歯がゆかったのではないでしょうか?

監督というのは、そう簡単なものではありません。
そして現役時代に良い成績を残した人じゃないとできない、ということはありません。

日本ではとかく、現役時代の成績と指導者としての資質をイコールで考える人が多いけど、決してイコールではないのです。全くの別物だということに何故、気がつかないのでしょうか?

現在、マンチェスター・ユナイテッドで監督をしているモウリーニョは現役時代、プロとしての実績はありません。それでもポルト、チェルシー、インテル、レアルと4カ国でそれぞれチームを優勝に導き「スペシャル・ワン」とまで呼ばれるようになっています。彼に対する好き嫌い(長年チェルシーの監督をしていたこともあり、私もどちらかと言えば嫌いです)はあっても、監督としての能力は誰しもが認めるところでしょう。日本のプロ野球界に彼のようなタイプの指導者が現れることはないのでしょうか?

Bリーグ開幕間近

2016-09-20 20:52:59 | その他スポーツ
9月22日、バスケットボールのプロリーグであるBリーグが開幕します。
開幕戦は地上波のフジテレビで生中継されることもあって、宣伝にも力が入っています。
日曜日の「サザエさん」には登場人物がバスケを体験するために体育館に行った場面があったらしいです。

他にも月曜日の「SMAP×SMAP」にはリーグのスペシャルブースターを務める広瀬アリス・すず姉妹が出演し、SMAPとフリースロー対決をしたり、23時からはバスケを題材としたドラマが3日連続で放送されます。

ようやくプロリーグがスタートするバスケ界ですが、ここまで来るには紆余曲折ありました。
もともとバスケのプロ化は93年頃から話が出ていました。この年サッカーのJリーグが開幕しそれに触発されたこともありますが、漫画「スラムダンク」の影響でバスケ人気は高まっていましたし、何より火をつけたのが前年のバルセロナオリンピックでの「ドリームチーム」の誕生で、これにより空前のNBAブームが起きます。

とはいえバスケのプロ化に異を唱える人もいて、ついにはリーグは2つに分裂します。
その結果、日本のバスケは国際試合から締め出しを受ける羽目になりました。なんら関係のない女子バスケまでも。

リーグ統一化を果たすべく白羽の矢が立てられたのが川渕三郎氏です。初代チェアマンとしてJリーグを成功に導いた手腕が評価されたのです。リーグ統一化への道のりの詳細はここでは省きますが、ようやくこぎつけた開幕です。

もともとバスケットボールは競技人口の多いスポーツです。
男女ともにやれるし、5人という少ない人数でプレーできます。野球はやったことがない人でもバスケは学校の体育で経験した人がほとんどでしょう。

バスケの魅力は短い時間でもプレーしたかなり運動した気になるところでしょうか?
5対5で15分も試合をすればかなりの運動量を要しますし、点もそれなりに入ります。
サッカーだと15分では得点がゼロの可能性が大です。
また野球だと15分では、まだ1度も打席に入っていない可能性もあるのです。
短い時間でも楽しめるのがバスケです。

競技人口は多い割には、あまりマスコミ取り上げられることのなかったバスケットボールですが、Bリーグ開幕を機に人気がでてほしいものです。
私は2年ほど前に千葉ジェッツと田臥勇太が所属するリンクス栃木の試合を見にいったことがあります。確かに本場のNBAと比べればかなり実力は劣ります。それでも180~190センチ、外国人だと2m近い大男が走り回るのを見るのはなかなか楽しいです。皆さんも一度、会場に足を運んでほしいと思います。


野球がオリンピックで復活も喜べない訳

2016-09-08 22:51:48 | 野球
2020年の東京オリンピックで野球・ソフトボールが正式種目に復帰することが決まりました。(ずいぶん前の話ですが…)

球界は盛り上がっているようですが、私は素直に喜んでいないし、むしろ復帰することには否定的です。

皆さんはご存知でしょうか?
野球・ソフトボールの東京オリンピックでの出場国数を…。

正解はたったの「6」です。

五輪憲章では団体競技は8以上12未満としているにも関わらずです。つまり参加国の半分はメダル獲得ということになります。「参加国がたったの6では大会の権威が損なわれる」という意見も出ています。そして参加国数「6」という事実はあまり世に知られていません。私も読売新聞の社説を読んで知りました。都合の悪い情報はなるべく公開しないということなのでしょう。

ではなぜ参加国数はわずか「6」なのでしょうか?

追加競技は東京五輪から取り入れられる仕組みだ。五輪への立候補都市が減っていることに危機感を抱いた国際オリンピック委員会(IOC)が、開催都市に与えられるメリットとして導入された。開催都市は実施したい競技・種目を提案できるが、その総選手数は500人と条件がつく。

野球は1チーム24人、ソフトボールは15人。五輪憲章に沿って8チームずつだと計312人になり、これに空手を加えると400人近くになる計算だ。

どうしても野球・ソフトボールを復活させたかった組織委は、IOCの意向を汲んで、若者に人気があり、テレビ映えするスケートボード、サーフィン、スポーツクライミングも提案。野球とソフトボールのチーム数を6に減らして、これら3競技の選手数の枠を確保した形だ。

(記事を引用しました)

これを読むと、野球はいわゆる「開催国枠」みたいなもので、東京五輪後は再び廃止になる可能性があります。そのように中途半端に復活しても意味があるとは思えません。

東京五輪では期間中、日本のプロ野球は中断することが既定路線ですが、メジャーリーグは中断しないでしょう。(ちなみにバスケが毎回NBAのオールスターを派遣できるのは、オリンピック期間中はオフシーズンのためです)
参加国数がわずか「6」、メジャー不参加の大会など、世界最高峰の大会とはとても言えません。

それならば2006年に第1回大会が行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)をより魅力的な大会にするほうが先決です。この大会には、まだまだ課題が山積みですからね。選手の派遣に非協力的なチーム、出場しないように圧力をかけるチーム、決勝の舞台は相も変わらずアメリカなどなど。

そもそもオリンピックはアマチュアのもので、大金を稼ぐプロが参加するのはどうかと思います。
錦織選手も五輪での金メダルよりも、世界4大大会(全豪・全米・全仏・全英)の優勝を望んでいると思いますしね。