３連戦３連敗は免れた 藤村大活躍

巨人９－３中日

３連戦３連敗は免れた
正直ホッとしている。負けてもまだ４ゲームの差はあるが、中日は昨年ヤクルト相手に大逆転を演じているだけに不気味だった。勝って６ゲーム差。残り試合は巨人30、中日29。巨人が残りを仮に15勝15敗の５割で行くと、中日は21勝８敗でないと上回れない。数字上は安全圏に入ったと言えるだろう。ホントはこの３連戦で勝ち越して（特に吉見は打ち崩しておきたかった。ＣＳもあるし）引導を渡したかったんだけど。

連敗ストップを内海に託したわけだけど、４回３失点と結果を残せなかった。ここまで12勝をあげるなど数字は残せているが、こういう大事な試合で勝てないところが、「巨人のエースは内海」と即答できない所以である。

内海の不振をカバーしたのが打線。ヒーローはまさかの藤村である。
４回、１点差に追い上げさらに１死満塁。中日先発の中田のストレートを強振。打球は広く開いた右中間を破り走者一掃の逆転タイムリー３ベース原監督が「いやあ、私の見ている中で最高の当たりでした」と目を丸くしてコメントするほどだった。

昨年、盗塁王を獲得し、今年はレギュラー奪取が期待されたが、ここまでスタメン出場はわずか37試合。右投手が先発の時でも寺内がスタメンで出場するなど、後塵を拝している。
その最大の要因が打撃での非力さである。これは松本にも言えることだが、俊足が売りの左打者は、いわゆる‘走り打ち’をする傾向がある。これでは強い打球は打てない。打撃の基本はやはり強く振り切ることである。素振りの時に走り打ちするだろうか？しないはずだ。
藤村は６回にも朝倉の変化球をライト線に運び、タイムリーになった。最初から三遊間に流すことを決めずに、振り抜いてほしい。ただしフライアウトはダメである。
113試合で合計打点２。この試合だけで打点４。シーズン終盤、ポストシーズンの飛躍のきっかけとなってほしい。

それにしても、巨人はオレンジユニでは強いな。これで６勝１敗。橙魂デーは大成功に終わった（10月に１試合追加されたけど）。残り全試合オレンジユニで戦えばいいのにな。別にルール違反ではないでしょ。