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基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

長嶋茂雄の真実

2015-01-06 06:32:34 | 巨人
1月3日にTBSで放送されたドキュメント番組「長嶋茂雄の真実」を見ました。おそらく多くの巨人ファン、いや野球ファンが見たと思いますが…。

長嶋さんは2004年3月に脳卒中で倒れます。報道では「意識はある」とのことでしたが実は症状は重く、生死をさまよっていたとのこと。要するに危篤状態だったわけです。だがそんなことを公にすれば日本中が大騒ぎになるという判断で事実を隠したのでしょう。実際、家族には「良くても寝たきりになる」と言われたそうです。

だがミスターは驚異的な回復を見せます。寝たきりどころか意識が戻って5日目には人の手を借りてではありますが立ちあがります。そしてその5日後(意識が回復してから10日後)にはリハビリを開始したそうです。恐るべしです。

リハビリの様子も映像で公開されましたが、それはハードでもはやリハビリを通り越してトレーニングでした。マシンを使って麻痺が残る右手を相当動かしてました。番組のナビゲーター・阿川佐和子さんが「リハビリは辛くないですか?劇的に良くなるというものではないでしょう。」と聞かれると「そんなことはない」と即答。「もっとハードなメニューをやらせてくれ」と頼んでいるそうです。どこまでも前向きです。それは病気に侵されても変わらずで、これには感服しました。とても凡人には真似できません。

リハビリは朝の散歩から始まるのですが、麻痺が残る右足はやや引きずりながらも、立派に歩いています。「良くて寝たきり」と言われた人が信じられない回復ぶりです。娘の美奈さんが「もう79歳なんだから歳相応にリハビリしてくれればいい」という思いを超越しています。何がここまでさせるのでしょうか?


思えば野球界は長嶋さんに頼りすぎてしまいました。2001年に巨人の監督を勇退。この時65歳。一般人なら年金をもらえる年齢で「これで長嶋さんもゆっくりできるだろうなあ」と思ってました。ところが…

2003年、アテネオリンピックの日本代表監督に担ぎ出されます。代表監督とは相当な重みがあり、アジア予選前の壮行試合で完封負けした時には普段、家には野球を持ちこまない長嶋さんが焦燥し、「もしオリンピックに行けなかったら日本にいられなくなるかもしれない」と吐露したそうです。

幸い、アジア予選は全勝で突破し、オリンピック出場を決めますが、今度はメンバー編成で苦労します。というのもオリンピックは行われる時期はシーズン真っただ中。主力選手を大量に引き抜かれてはチームは堪ったものじゃありません。その結果、優勝を逃せば洒落にならないからです。結局、平等を保つために各チームから2人ずつ選ぶということで話は落ち着きます。

倒れたのはそういった心労もあったのでしょう。いつまでも長嶋茂雄に頼った野球界は反省しなければなりません。
と同時に、2020年の東京オリンピックでもし野球が復活した時に、原辰徳さん(オリンピック時は62歳)が代表監督に担ぎ出されないことを願うばかりです。


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