巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

20億でマーくんは売らないだろう

2013-12-18 21:20:45 | 野球
17日、日米間で新ポスティングシステムが締結された。
ご存じの通り、今までは金額の上限がなかったが、今回は上限が2000万ドル(約20億6000万円)と決まっている。
一時は入札額が100億円を超えるのではとの報道もあり、それならばと楽天の三木谷オーナーもメジャー移籍を容認する姿勢だったが、金額に上限ができたこと、しかも20億ということで、自身のツイッターで「日本はアメリカの育成システムじゃない」といった旨のつぶやきをしている。

これに対し、「楽天は結局、金かよ」という意見も出たが、私に言わせれば「金」である。もし私が楽天のオーナーなら
20億でマーくんは売らないだろう

‘売る’というと「選手はモノじゃない」という人もいるかもしれないが、サッカー界では常識。例えばイタリアの地方のクラブ・ペルージャは98年に中田英寿を470万ドルの移籍金で獲得した。皆さんもご存じの通り、中田は大活躍。2年後に本人の希望もありローマに売っている。その額・1600万ドル。ペルージャはわずか2年で4倍もの利益を得ることができたわけだ。多くの日本人がペルージャを訪れたりと経済効果を含めればもっと多くの利益を得ただろう。地方のクラブはこうでもしないと破産してしまうのだ。

さて話をマーくんに戻すが、彼の今年の成績(24勝0敗なんて漫画の世界である)、まだ25歳という年齢を考えれば移籍金20億円はあまりにも安い。「若者の夢(メジャー移籍)を後押しするべき」という意見もあるが、球団は慈善団体ではない。ビジネスであることも忘れてはならない。(特に地方の球団ならなおさらだ。FA戦線で片岡、大竹を狙ったがいずれも巨人行きになった。本拠地が東京と東北というハンディは少なからずあったはずだ。)

過去のポスティングで移籍した選手は11人いるが、目安となるのが同じ投手の松坂とダルビッシュになる。
松坂は5111万1111ドル(当時のレートで約60億)、ダルビッシュが5170万3411ドル(約40億)である。
楽天としてはせめて同額もらえるなら考えるが、上限2000万ドルでは2人よりも価値が40%しかないことを意味する。これでは交渉のテーブルにすら着く気にはならないだろう。

一人の野球ファンとしては来年、メジャーでマーくんがどれだけ活躍するか見てみたい。
一方で一人の巨人ファンとしては、楽天に残留してもらい、日本シリーズの借りを返したい思いがある。

まあ、グダグダと書いたけど、結論としてはマーくんの価値は2000万ドルではない。日本の野球をなめんなと言いたい。これはビジネスなのだから。


週刊ベースボール増刊 田中将大 パーフェクト・シーズンの軌跡 2013年 11/20号 [雑誌]
クリエーター情報なし
ベースボール・マガジン社





埼玉スタジアムに行ってきた

2013-12-16 18:45:17 | 浦和レッズ
浦和レッズ2-5セレッソ大阪

なんか久々の投稿です。12月7日Jリーグ最終節。
私はレッズ一筋20年、山田暢久の退団セレモニーを見に埼玉スタジアムへ。去年は達也、今年は暢久‥。さびしいね。


久々の1階席は臨場感たっぷり。ピッチとスタンドが近いのが埼玉スタジアムの魅力


 
選手入場時、ゴール裏だけではなく、全サポーターがマフラーを掲げサポート。迫力満点でした。

 
数は少ないけどセレッソサポーターも気合十分。


試合はレッズが先制するも、あっさり逆転を許し、後半はセレッソのゴールラッシュ‥。追う展開では暢久の出番はなし。野球のように代打で1打席、というわけにはいかない。サッカーは交代枠は3つしかないからね。

 
退団するセレッソ・クルピ監督にはサポーターから多くの声援が送られた。お疲れ様。


試合後のシーズン終了のセレモニーでは監督、フロントを批判する横断幕が掲げられた。これって勝った時はどうしたんだろ。橋本社長には容赦ないブーイング。レッズの社長はつらいよ‥。

 
暢久惜別のコレオ。辛い時も、歓喜の時も暢久がいた。でも来年はいないんだね。


サポーターの声援に感無量の表情の暢久。涙は見せなかった。引退などせず、来年も現役を続けてほしい。

試合の感想、ミシャサッカーへの思いなどは別の機会に。


埼玉スタジアムに行ってきます

2013-12-07 10:48:04 | 浦和レッズ
今日はこれから埼玉スタジアムに行ってきます。
チケットは最終節で優勝が決まるのではないかという期待感からか、10月末には売り切れてしまったが、金券ショップで4500円の指定席券を6000円でGETすることができました。
残念ながら前節の鳥栖戦での敗戦で優勝の可能性はなくなったけど、勝てば自力でACL出場権内の3位以内を確保できるだけに、しっかりとした戦いを望みます。

セレッソの試合は2010年に甲子園に高校野球を見にいったついでに、金鳥スタジアムでの試合を見たことがあるけど、当時とはだいぶメンバーが違います。香川がドルトムントに移籍したばかりで、まだ乾と清武はセレッソにいました。が、今の日本代表の柿谷曜一朗、山口蛍、五輪代表だった扇原貴宏、若手の注目株・南野拓実は初めて見ることになるので楽しみにしています。あんま活躍してくれちゃうと困るんだけどね

この試合を金券ショップでチケットを入手してまで見に行くのはレッズ一筋20年、私と同じ昭和50年生まれの山田暢久の退団セレモニーがあるからです。福田正博が好きでレッズが好きになりましたが、彼の引退以降、同い年ということで応援していました。

同一クラブで20年というのはJリーグでは山田1人。世界的に見ても稀でしょう。サッカーはそれだけ移籍の多いスポーツなので。普通、20年も在籍していればクラブの顔になってもおかしくないのですが全然、顔らしくなっていないのが暢久らしいです。

人気番組「怒り新党」の新3大○○調査会で取り上げられたこともあり、サッカーに詳しくない人にも認知された暢久。Jリーグで最もイエローカードをもらっている選手であること、オリンピック代表に選ばれながら、飛行機での移動がイヤなので怪我をしたことにして辞退したこと(おかげでそれ以降、呼ばれなくなりマイアミの奇跡に立ち会うことはなかった)、GKと接触して倒され、肩を脱臼したにもかかわらず、シュミレーションと審判に判断されイエローをもらったことが紹介されたことは、20年間頑張ったご褒美のようなものかもしれません。

それ以外にも高校卒業時、レッズを選んだ理由が「弱いのですぐに試合に出れそうだったから」(そんな理由で入団しながらアジア王者になるとは本人でさえ想像していなかったでしょう)や、背番号を「2」から「6」に代えた理由を聞かれると「飽きたから」と答えたり、怪我知らずで頑丈な肉体だったので「肉離れって痛いの?」と聞いたりというエピソードがなんとも天然というか‥。彼の魅力でした。

そんな彼のレッズでの雄姿を見れるのも今日が最後。出番があるとしたら、リードした場面の残り10分くらいに守備固めに入るパターンでしょう。なんとか攻撃陣は点を取って(1点ではなく4点くらい)、暢久の出場機会を作ってほしいと思います。


一途―山田暢久20周年メモリアルBOOK
山田 暢久
ベースボールマガジン社


浦和レッズあるある
浦和レッズあるある研究会
ティー・オーエンタテインメント

「原監督は苦労してない」のだろうか?

2013-12-04 22:54:23 | 巨人
2日のテレビ朝日「お試しか」の「帰れま10」のコーナーに、巨人の選手から由伸・村田・長野・菅野・内海の5選手が出演した。そこへ助っ人として登場したのが、ナント野村元楽天監督。これには5選手も驚き、直立不動となって迎えた。体育会系の一面を見たような気がする。

その後、着席しトシが「日本シリーズご覧になりました?」と聞かれると、ノムさんは「恥をかかされました。(私の予想は)巨人優勝だった」とし敗因として原監督を挙げた。理由は「(ずっとスター街道で)苦労してないもん彼は」とのこと。だが原監督は苦労してないのだろうか?

確かに高校(東海大相模)時代からスターでドラフトでは意中の巨人に入団。そこで活躍し、今では監督の座に就いている。傍から見れば誰もがうらやむストーリーを歩んでいるわけだが、裏では相当な苦労をしていると思う。

まずは高校時代。親子鷹というだけでなく、その甘いマスクで大人気で甲子園に出た際には、気分転換に散歩することもできなかったと聞く。外ではファンが待ち構えているからだ。

その後、東海大学を経て巨人入り。だが入団した前年、長嶋監督は解任され、王貞治は現役を引退。偉大なるONが抜けた穴を1人で埋めなければならなかった。3年目に打率.302ホームラン32本、103打点で打点王に輝き、さらにMVPにも選ばれたが、翌年.278 27本81打点に終わると、マスコミ、ファンやOBから叩かれ役となり始める。

ある程度の成績を残しながらも「巨人の4番としては物足りない」「チャンスで弱い」「ONはもっとスゴカった」などと叩かれ、認められなかった。86年のオフに結婚をするのだが、晴れの結婚式の祝辞でも叱咤されるという経験を持っている。そのプレッシャーは半端なかっただろう。後に清原和博がそのプレッシャーを受けるのだが、清原は「俺、人殺しでもしたんかな」と漏らすほどであった。

二宮清純は95年のコラムでこう書いている

私の知る限りにおいて、原に対する評価はジャイアンツの外部からより、内部からの方がはるかに辛辣でした。かれの15年間に及ぶ現役生活は、最初と最後のほんのわずかの時期を除いては、悪罵と嘲笑に耐える歳月であったでしょう。
ジャイアンツOBの原に向けられたコメントは、そのほとんどが侮蔑の色に染められていました。少なくとも「愛情の裏返し」と呼べるシロモノではなかったことだけは確かです。
一時期、原には「巨人軍史上最低の4番」と酷評するOBもいました。こちらも数字を出して反証すると、ハンで押したように、次にセリフが返ってきました。「いや巨人の4番バッターはというのは特別な存在なんですよ」
果たしてそうでしょうか。それは幻想、いや願望であって、事実ではありません。ジャイアンツには原を含めて60人以上のバッターが4番に座っていますが、名実ともに原を超える成績を残しているのは、川上哲治、長嶋茂雄、王貞治の3人だけです。

と。私が古株の巨人OBを良く思っていない理由でもある。

そんな原さんも95年に引退するのだが、やくみつるは自身の一コマ漫画で「もう漫画のネタにされずにすむかと思うと少しホッと」と語る原さんの絵を描いている。だがそれは、ほんのひと時だった。

02年には今度は長嶋さんの後を引き継いで監督に就任すると、再びマスコミの餌食となった。特に日刊ゲンダイや夕刊フジのタブロイド誌は標的にされ、「あの采配はどうのこうの」「原監督は誰々を嫌っている」などとあること、ないこと書かれたものだ。それは現在も継続中である。

ノムさんは「巨人の監督になりたい」などとリップサービスも兼ねて言っていたが、徳光さんが言うように「品格がない」のと、ノムさんが、巨人特有のプレッシャーに勝てるとは思えないのだが…。


ジャイアンツ愛 原辰徳の光と闇
赤坂 英一
講談社



西武・片岡が巨人入り

2013-12-01 22:36:02 | 巨人
西武からFA宣言した片岡治大の巨人入団が決まった、というか決まってしまったと言うべきか…
巨人が提示した金額は2年3億円。楽天、オリックスの3年5億円と金額面では下回っていたが、住み慣れた在京球団であること(恋人もフジテレビのカトパンだし)、本人が幼少の頃から巨人ファンだったこと、しかも背番号は原監督が現役時代に着けていた「8」であることなどが有利に働いた形となった。

これは大竹の時にも書いたけど、あくまで片岡本人が決めたこと。しかもマネーゲームはしていない。どっかの監督みたいに「ダブつく補強はイカん」などとイチャモンをつけるのは筋違い(言った本人の球団がダブつく補強をしようとしたのだから笑うしかない)で、文句は片岡本人に言ってほしい。

これで私が訴えていた、「原監督の背番号8の復活を」という願いは叶えられることはなくなってしまった。なんとも複雑な気分だが、入団を決めたからには頑張ってほしい。

それにしても大竹も片岡も厳しい道を選択したものだ。巨人は活躍した選手には暖かいが、活躍しなくなると、特に移籍した選手にとっては風当たりが強くなる。事実、昨年まで巨人には15人の選手がFAで加入しているが12人もの選手が巨人を去って、他球団に移るという選択を強いられている。江藤、清原はもちろん、三冠王の落合ですら追い出される結果となったほどだ。それでも巨人を選択するというのは、やはり重圧の高い所でプレーしたいという野球人としての本能みたいなところか?ファンからしてみればありがたいことではある。

片岡の成績を見ると2008年から10年までは3年連続で130試合以上出場。150安打以上、50盗塁以上(07~10年まで4年連続で盗塁王)しているが、ここ3年は怪我続きで出場試合が減っているのが気になるところ。スピード系の選手は野球に限らず、一度故障しだすと繰り返す傾向があり、また衰えも顕著になってしまうが、まだ来年の2月で31歳。老けこむ年齢ではない。

また通算打率は.271で3割が一度もない(最高が2010年の.295)のも改善点で、ここには井端という職人が中日から移籍してくるので、その技術を盗んでほしい。また出塁率も通算で.318と高くない。2005年に.405をマークし、プロ通算.354の井端から学ぶ点である。(井端を獲得したのは、生きた教材となってほしいという点が多い。引退後は数年巨人でコーチ。その後、中日に復帰か?)

一時はFA戦線でIT企業に全敗という話もあったが、狙った獲物は逃さない点は巨人ブランド(もちろん本拠地が東京というのもあるだろう)健在を示した。が2人を獲得したことは、人的保障で2人を失うことを意味する。すでに広島は人的保障を選択するし、西武もそうするだろう。私からすれば巨人の2軍は宝の宝庫だからだ。そんな宝(今村、公文、坂口、辻)をプロテクトすることで広島には大田、西武には松本、尚広あたりが奪われないかと妙な胸騒ぎがする。