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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

アングル:静かな兜町、実感なき日経平均3万円 客減少に苦しむ飲食店

2021年03月08日 18時53分43秒 | ネタ
3月2日 日経平均株価が約30年半ぶりに3万円を回復したにもかかわらず、東京都日本橋兜町・茅場町界隈では、かつてのようなにぎわいはみられない。人通りは少なくなり、飲食店は新型コロナウイルス禍も加わって、厳しい営業を強いられている。

<「元気がなくなった」>

茅場町の霊岸橋近くにあるダイニングバー「Wall Street」は、バブル景気真っ盛りの1989年にオープン。オーナーの井上賢一さんは、店が満席で入店を断ったにもかかわらず、レジで1杯5500円の高級スコッチウイスキー、バランタイン30年物を注文した人が忘れられないという。

「当時の証券マンは朝早いが、午後3時頃には仕事を終えてオフィスの外へぞろぞろと出てきてお酒を飲み始めていた。みなさんはいわゆる肉食系。場立ちの人がいなくなってからは町を歩く人の数が激減。声を張り合う人たちがいなくなり、町の元気がなくなった」と井上さんは振り返る。

昭和26年創業の割烹料理屋「辰巳」では、常連客が「ボトルキープ」ならぬ「現金キープ」をしていたという。店主の津田昌彦さんは「週のはじめに10万円をお店に預け、足りない分を補充していくスタイルの人が多かった。みんな現金で支払い領収書をもらっていかなかったので、個人のお金だったのではないか」と話す。

同店では、株価が下がると天ぷらを頼む人もいた。兜町や茅場町では、うなぎや、天ぷら、焼き鳥を扱う飲食店が多い。「うなぎ登り」、「飛ぶ鳥を落とす」、「天ぷらを揚げる(上げる)」として、ゲン担ぎをする証券マンに長年親しまれている。

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