治療に来た患者さん(40代女性)が、これからもっと悪くなると決めている
ようなので、「実は、今の体調のまま、気分良くなったりも出来るんですよ。」
と本当のことを話したのです。
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「両手を交互に見て、どっちを見ていた方が楽なのか決められますか?」
「はい、何となくこっちですか」
「わかりますか! だったらいつでもそういう感じのする側に注目する
癖を付けるんです。そうすれば、まず気分が晴れる方法がわかったということ。
そうやって気分が晴れたら、もっと悪くなるっていう予想しなくなるから続けて下さい」
「あの、そんなことより何が悪いのか教えて下さい」
<ああ、なるほど「悪いこと」を聞きたいんだね。>
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理由も分かる。簡単過ぎるんだと思う。だれでも、一人も例外なくこの「能力」が
およそ全部の問題を解決してくれて、気分の悪さをたちどころに取ってくれるのに。
とにかく何の損もしないからやってみればいいのに簡単過ぎると信じない。
この人、人生のいいものをほとんど捨てている。本当に悪い冗談だとしか思えない。
社会が、心は思うようにならず、簡単に変えられないことにしている。
これ以上のウソは無いのに何千年も何万年もよく続けているもんだと思います。