青空を見るなら Qメソッド

「どっちが楽?」
「う~ん・・・こっち!」
たったこれだけですべてが変わる。

敷石の向く先       「Qure!」3

2014-01-31 | メンタルケアと 治療法の訓練

こんなふうに敷石がつながっているとついついその先をずっと

たどりたくなるものです。それで、特に目立たないところを見る。

これはだいたいのコツで、実際には自分の感覚に注目する。

必ず「ほっ」とする場所が見つかりますよ。



「ホッ」とするだけの魔法「Qure!」(きゅあ)のお話3


 セイラーは白くて、表面は大福餅のように柔らかく、頭に目らしい
アーモンド型のくぼみがある。体重も多分僕らと同じぐらいだろう。
最初の数日間、近くに寄ってくると恐かったが、非常に頼りになるし、
慣れてしまえば近くを歩いていてもたいして気にならなくなった。
表面が柔らかいのはきっと危険回避の時、僕らの体を傷つけないためだろう。

 「三号君、明日もこんな天気なのかなあ」


 「天気予報ぐらい見ておけ!ユウヤ」

 セイラーの発声装置から流れる大声は、いつでもダーレン先生の声だ。
バリトンのうっとりするような美声なのだが、とにかく声が大きくて、
この声で怒鳴られると雷で打たれたように全身がしびれる。

だからセイラーの機嫌を出来るだけ損ねないように普段からみんなで気をつけている。

 「危なかった。三号!ありがとう」

 「どういたしまして」

 危うく海に落下しそうだったノエルはセイラーに感謝し、僕の隣に座った。


 
どういう魔法で生徒の行動を把握するのかわからないが、セイラーに世話になった場合、
ありがとうがないと、その場で説教が始まる。礼儀に厳しいのは分かるが先生が
寝るときぐらいは静かにして欲しい。

 「おまえら、この船はなあ、みんなのマザーシップなんだ!」

 「今からこの船に諸君を育ててもらうんだ。だが弛んでいると、命を落とすぞ!」



雪と木の壁      「Qure!」2

2014-01-30 | メンタルケアと 治療法の訓練


 雪と立派なつらら、ぎらぎら、キラキラと目に楽しい。

そんな「目立つもの」のすぐ横に、ジッと見ると気持ちがふっと楽になる

場所があるのですね。私たちの世界はこんなコントラストで出来ています。


 


  昨日から始めた連載小説? ホッとするだけの最弱魔法のはなし


        「Qure!」2回
     

 僕らがこんな嵐の中、どうして船のデッキの上で耐えているかといえば風が
突然向きを変えて、三十枚以上もある船の帆に異常が起きたとき、近くに誰か
いないと船が危険だからだ。降りるわけにもいかなし、これほど異常な体験だと
反対に笑いがこみ上げてくる。

 三十名の同級生と船長以下乗組員、それとダーレン先生。生徒の教育ロボット
「セイラー」達を含めた約百名の命がこの船に命を預けている。

 ペリオディック号、この船の名前だ。もしも僕らの一人が今日のように甲板の
上をどうどうと流れる海水に足をすくわれて、真っ暗な海へ落ちることになっても、
転落者の捜索はしないで航海を続けると、乗船時に船長に脅されているが本当だろうか。

 同じ当直のノエルが時刻を告げる真ちゅう製の鐘、タイムベルを叩きにいったそのとき、

 「うわーっ たっ、助けてくれー!」

 しりもちをついた格好のまま彼が甲板上を海水と一緒に滑り下っていくのが見えた。



 「あっ! ノエル! おい!」

 思わず僕が声を上げた瞬間、今まで僕の隣に座っていた白い塊がすっと立ち上がり、
見事なフットワークで船の手すりに向かって走ったかと思うと、海に落ちる寸前に
助け上げた。そのまま僕らのところまで軽々と彼を運んで静かに降ろす。

「セイラー」はこの船に何十体か乗り組んでいる作業員ロボットだが、3号、5号、7号、
とバラバラな番号で呼ばれていて正確な数はわからない。この船の機関長の発明品だ。

最弱の魔法「Qure!」公開始め

2014-01-29 | メンタルケアと 治療法の訓練


 すごいコントラスト、雪の地面に真っ青なそら、今回雲の近くに矢印を

付けたかったんですが、出来ない。だんだん上に上がっていって一番暗いところに

決めるしかなかった。でも、その効果は絶大。お試しあれ。

 以前より予告していたラノベ風(まあ、ただ「風」なだけですけど)の小説

いよいよ公開(航海)始めます。魔法学校の生徒が帆船で世界一周する話。

どこにでもありそう。こんな「ホッ」とするだけのブログだけど

どこでもいつでも「ホッ」と出来るだけの弱い魔法にどんな価値があるのか

そんなお話のつもりです。

若い頃本当に帆船に乗ったので、まあまあ、本当の話も多いですよ。



       「Quar!(キュア)」

   プロローグ

 船は右から強い風を受けて三十度近く傾いたまま、その角度を中心に左右に揺れる。
きっとこの悪天候は風の神が怒って暴れているのだ。

 「僕達五人は交代まで二時間もこうしているのか ・・・ もういい加減いやになってきた」

黄色の雨ガッパを着たままうずくまるその顔の表面には、海水のしぶきがざらざらと結晶になっている。

 横殴りにたたきつける特大の雨粒を避けるためにはここが最適なのは間違いない。
僕らはこの船のデッキの上に建っている小さな小屋の風下に膝を抱えてずっとうずくまっているのだ。

 「船長はどうしてわざわざ嵐の海域まで船を進めるのかなあ!」


フリー素材集より


これはなんでしょう?

2014-01-28 | メンタルケアと 治療法の訓練


 出張ついでに富山の図書館に行ったら、なんと閉館。でも水墨画美術館は最高でした。

その図書館の前にオブジェ。これ、なんでしょうか「おもしろい!」と思うとまったく理解できない。

でも金色の顔とかではなく、目立たないところを探して(矢印の真ん中のような地味なところ)数秒いると

ああ、「なるほど」とか勝手に思えるわけですよ。どうしてでしょうね。

無意識への扉

2014-01-27 | メンタルケアと 治療法の訓練


この矢印写真は分かりやすい!この真ん中を見てるとだれでも吸い込まれそう

になるはず。そういえば昔「タイムトンネル」というドラマがありました。

こういう感じのトンネルをくぐっていくと過去に戻ったり出来るそのとき

ずいぶん派手な煙が上がったりバチバチ言っていたなあ。

意識から無意識の中をのぞき込む。そんな場所がここにあると思います。