遅くなりましたが
『綾瀬はるか 「戦争」を聞く 』を読んで思う事をつづります。
NEWS23のシリーズ企画で今年たまたま見て知ったばかりの特集。
女優の綾瀬はるかさんが戦争体験者に話を聴くこと自体意外でしたが
きっかけは彼女が広島の生まれで身近に感じる環境にありながら
ほとんど知らなかったこの「戦争」と言うものを
実のおばあさんに直接聴いてみる事から始まったのだそうです。
ジュニア新書と言う事で文字も大きく
あっという間に読めてしまいました!
戦争となるとどんなに悲惨な事になるのか
絶対に同じ過ちを繰り返さないよう
平和ボケした私達は知らなければならないと思います。
そのためにも大人にも子供にも
多くの人達にぜひぜひ読んで欲しい本です!!
今朝もTVで無人攻撃機を取り上げていました。
まるでゲームで仮想攻撃をするかのように
簡単にミサイルで襲撃してしまう。
そのための訓練はまさにゲーム同様で
人を命を奪う事の罪や重さを感じる抵抗を失くさせているようで
本当に恐ろしく思いました。
今もって世界中に軍隊が存在し
沖縄をはじめとしていくつか米軍基地が日本にある。
考えてみれば日本がそれを受け入れている事もおかしいと
今頃思う次第です。
世界で唯一の原爆被爆国として
日本はもっともっと世界に平和を訴えなくてはいけないはずのに・・・
話を本へ戻します
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この本では広島、長崎、沖縄そしてハワイへの取材も書かれていました。
真珠湾攻撃で亡くなった婚約者の最後を確かめるために・・・
このエピソードそのものも胸を打たれたのですが
もう一つ、ハッとさせられたことがありました。
私達日本人は原爆と言う事柄から
どうしても被害者としての立場で戦争を語りがちですが
その一方で加害者でもあると言う事実を思い出させられたことです。
ハワイには日本軍によって沈められた軍艦アリゾナの上に
その悲劇を伝えるための記念館が作られているのだそうです。
戦争は勝者も敗者もどちらも加害者であり被害者であると言う事実。
どちらも取り返しのつかない痛みを負うもので
その痛みは特に個人に背負わされてしまうのです。
自分たちも相手側も大きな大きな代償を払っている事に気付けば
戦争などと言う過ちは繰り返さないと思うのですが・・・
人はあまりにも辛い経験をするとそれを語りたくなくなります。
それを語ることはその辛さを再体験することとなり
再び苦しみを伴ってしまう。
そして早く忘れてしまおうとさえしてしまいます。
そして世間は残酷なもので
悲惨な経験をした人へ容赦ない差別をしたりする。
最近では福島の人達もそんな悲しい目に遭っていると聞きますが
原爆の被爆者の多くの人はそれを隠して生きざるを得なかったようです。
ずっと沈黙してきた人達が少しずつ語るようになって来たのは
やはり同じ過ちを決して繰り返してはいけないとの強い思いから。
そして福島の事故をきっかけに語らねばと
立ち上がった人達も多くいると聞きます。
もし、身近に話を聞ける人がいるのであれば
一度勇気を出して聴いてみて欲しいと思います。
そして、今ある平和も決して当たり前ではないことも肝に銘じたいです。
この平和をずっと維持しそのバトンを子供たちに渡し続ける事。
更にはその平和を世界中に広げるために
日本と言う国がもっともっと世界に向けて動いて欲しいと強く思います
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