癒しの時間始めました!

あなたは何に癒されますか?
日々思う事を素直に。

寄り添う。

2010年12月05日 | 日記
相手の心の傷にふれた時。

どうしてあげればいいんだろう?

どんな言葉もすごく軽く感じて......探しても見つからなくて。

でも、ほっとけなくて。

そして、力になりたくて。


でも、これって大きなお世話?

迷惑?


そっとしておいてあげるのも優しさなのかも。

苦しくて!苦しくて!ずっと抱えていたものを見せてくれたら。

そんな時はどうすればいい?

ただ、側にいればいいのかな?

ただ、「うん!うん!」って聞いてあげるだけでいい?



小学生6年生の時に1人の女の子が引っ越ししてきた。

すごく背が高くて色の白い、どこか自信なげなおとなしい子。

家の方向も一緒だったので一緒に通学するようになった。

好きな歌手や得意な事は話すが家族の事はほとんど話さない子だった。

私も、あえて聞かないようにしていた。

ほとんど、その子とは一緒に居た。

それは家に帰るまでだけ。

彼女は家に帰ると家の用事があるから、って遊ぶ事は無かった。

中学生になって別々のクラブに入りほとんど一緒の時間は無くなった。

そんなある日。

彼女が家族の事を話しだした。

自分と妹、弟、それぞれのお父さんが違う事、お母さんは夜に仕事に出てしまうから、

家に帰ったら家の用事と妹や弟の世話が有る事。

そして、最近知らないおじさんが家に出入りする事。

.......何も言えなかった。

彼女は言った事を申し訳なさそうに笑ってた。

何を言ってあげれば良かったのか今になってもわからない。

数日後、彼女は学校に来なくなった。

彼女の家に行くと顔にアザ、手に包帯。

「ちょっと、階段から落ちて」って。

嘘だってわかったよ。

だけど「気を付けてね。待ってるから。」ってしか言えなくて。

その後間もなく、彼女は引っ越して行ってしまった。


本当に色々考えた。

どうすれば彼女を救えるだろう?って。

自分の事でさえいっぱい、いっぱいの自分に。

そして......なんで自分は子供なんだろうって。

自分の力の無さにすごく悲しくなった。


数年後、偶然会った彼女は少しうつろで親戚のおじさんだと言う人と一緒だった。

心の病にかかってた。

時々、記憶が飛んでわからなくなるって弱弱しく笑う彼女。

ただ、泣いて抱きしめるしか出来なくて.....。


今でも思う。

あの時の私に何が出来ただろう?って。

何か出来る事があったんじゃないか?って。

そして、答えは見付からないままでいる。