人間性を取り戻すための「案内切符」。主演の有馬理恵さんと劇団希望舞台は、「釈迦内柩唄」をそう言っています。
私たちもそう思いました。だから、「幕が下りたときに、おいで下さったみなさんへ、希望を届けられますように。そしてその希望の灯が、ひろがりますように。」そう願って始まった企画でした。
当日は、600 人を超える方々が、おいで下さいました。お知り合いを誘ってくださった方、ご多用の中、お時間をくださった方、ほんとうにありがとうございました。そして、協賛してくださったお寺のみなさん、弁護士さん、多くの方のお力で、舞台は無事成功することができました。
昼と夜の公演では、反応がまったく違い、昼には、大笑いし大泣きをしている声が響き、夜には、シンとして、しかし涙でぐしゃぐしゃになった方がたくさんいらして・・・ その中で、ほんの少しでも、希望の灯がともったとしたら、スタッフ一同、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございました。
感想文より
■私も戦中っ子。クラスにオンボの娘がいて、「自分の兄の嫁にきて」と言われたのは、私が貧しかったからでしょう。煙は人を焼いたときの臭いでした。朝鮮人が撃たれたときは涙が出ました。戦中のことを色々思い出しました。( オンボ/人の埋葬や火葬を職業にしている人を呼ぶ差別的な言葉。主役のふじ子と家族の家業。)
■六十年前を思い出しました。苦労のどん底で育った私は、青春を思い出して泣けました。これからもみんなに知ってほしいのでがんばってください。
■ご縁があって、本日息子と来ました。内容は重くも、なんだか家族のあたたかさがじわーっと染みでてくるもので、息子と二人で、観ることができて嬉しかったです。母の介護をしていて、お芝居を見る機会もなかったのですが、今日は楽しい時間を過ごせました。千回目指してみなさまがお元気で活動されますよう、私の励みにもなります。
■一時間半しかやっていないのに、その家族の人生がぎゅーっと詰まっていて、すばらしかったです。私も、高校であんな演劇をしてみたいと思いました。
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