江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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特養ホームの増設がどうしても必要です。(決算特別委員会/福祉費)

2010-10-08 | 介護・医療・高齢者のこと

間宮由美 委員 ひとり暮らしの情報を冷蔵庫に張っておくということが始まっていますが、小さな家では玄関をあけたらすぐに冷蔵庫ということもあって、独居だということがわかって詐欺に遭わないだろうかとケアマネさん方も心配しています。冷蔵庫の中にビニール袋などに入れておくという自治体もあるそうですので、ぜひその点については、安全の確保という角度からさらに検討をお願いしたいと思います。

 お聞きをしたいのは特養ホームについてです。
 今年第1回の定例本会議の中で、区長から特養ホームを1カ所民間で今期中につくりたいという御答弁がありました。いよいよ期日を決めてつくると言ってくださったことに大変うれしい思いであったわけです。また、さきの第3回定例本会議では、5期計画の中で策定委員会で議論していくということとともに、早い時期につくれる方向にまで来たという御趣旨の答弁があったかと思います。区としては大規模特養の必要性も、また、もう少し申せば、所得のない人のためにはさらに安く入ることのできる多床室、4人部屋のようなものも含めて必要だと認識していただいていると思っておりますけれども、その認識でよろしいですか。

◎靍原伸文 福祉推進課長 まず1点は、特養の中の諸室というんでしょうか、居室の整備ということでございますけれども、まずはこれにつきましては、運営あるいは整備をする事業者さんの方針というものもあろうかと思います。全般的な傾向ということでいきますと、現在、国については、やはりユニットケアを促進するというような形でございますし、また、今、委員がおっしゃったような形で、ユニットケアですと室料が入ったりして、多少ちょっとコストが上がるということで、多床室の必要性を唱える向きというのも、それはおありかと思うんですけれども、全体的にはその辺のどういう形の特養をデザインしていくかということにつきましては、やはり運営事業者さんがどういう思想のもとに整備設計をしていくかということによるのではないかと考えてございます。
 〔「大規模特養の必要性のことも聞いたんですけれども」と呼ぶ者あり〕

 区内は今のところ、小規模な特養につきましては定員20名というところが1カ所ございますけれども、地域密着型の特養というのは、それは今風な形でよろしいと思うんですけれども、なかなかやはり、一気にお待ちになっている方の解消等につながるためには、これは一定程度規模の大きな特養の必要性というのはあると考えてございます。

◆間宮由美 委員 以前、小規模特養重視というお話もあった中で、やはり今のお待ちになっている方々の実態を踏まえて、大規模特養も必要だというふうにお考えになってきているというところが非常にありがたいことだと思っています。待機者数が5年連続800人を超えているということで、今の最初の質問にもかかわりますけれども、この800人を超えた人たちの人数をどのように解消していこうとされているか、どうしたら特養ホームを増やすことができるかというところで、お考えをお聞かせください。

◎靍原伸文 福祉推進課長 まず、待機者のお話、待機者というか、入所希望者のお話については、今回資料要求等もございましたので、そのとおりだと認識してございます。やはりそういう入所希望者数がいらっしゃる、あるいはますます高齢化が進むということなので、今後やはり特養についてはどのように整備していくか、これは具体的に議論していく必要があろうかと思ってございます。また半面、運営に当たっては事業者確保の問題というのがございますので、こちらにつきましても、やはり適格性を見きわめながら取り組んでいくというふうに考えてございます。

◆間宮由美 委員 そうすると、具体的に議論していく必要があると思うというところで、具体的にどうしていくかということについてはまだないということでよろしいんでしょうか。

◎多田正見 区長 こうした介護の環境をどうつくっていくかということは、介護保険計画でやはり明らかにしていくことですので、当然、策定委員会の議論をそこで十分していただくということが前提だと思うんですね。そういう中で、どういう方向を求めていくかということになる、そういうことです。
 それからさっき大規模と小規模多機能とか、そういうことで、どっちがどうというようなお話もありましたけれども、これはどっちも必要だと思うんですけれども、考え方としては、大規模特養から大体始まっているわけで、これをつくり続けるということは非常に困難だというような状況の中で、もっと地域密着型の小規模でもいいと、そういうものも増やしていこうと、こういうふうに出てきているようなものであるわけで、どっちがどうということを我々が、小規模より大規模が必要だとか、そういうことではなくして、全体としての介護基盤を拡大すると、こういうことです。だから、そのときの状況に見合ってやっていくと。在宅との関係があるものですから、待機者をどうするんだということもあるんですけれども、在宅の今充実はいろいろ叫ばれているところなので、やはりそういう方向で、施設だけに頼らないという方向も目指さなければいけないと、そういうことでないと充足できないと、そういうようなこともあろうかと思うので、それはよく議論していただくということだと思います。

◆間宮由美 委員 本当に今、在宅で一緒に過ごしたいという思いもありながら、しかし、どうしても施設が必要だという方々がいるということは、この間も何度かお話を申し上げてきました。この間御紹介させていただいてきた、例えばエレベーターのない都営住宅の3階にお住まいの方。鼻からの経管栄養で、それこそ施設は本当に遠くなってしまう、余計に施設はさらに狭き門となっていた方。とうとう病院からは他の遠くの施設を紹介されていたんですけれども、娘さんはどうしても近くで介護をしたいということで、本当に何カ月か置きに施設を変えていくような形でした。とうとうその方も亡くなってしまいました。本人も家族も安心して最後の時を過ごせる場所というのは喫緊の課題になってきていると思うんですね。

 事業者の問題とか、それから土地の問題などもありますから、莫大なお金がかかるというところでは、計画どおりにもいかないということもわかるんですけれども、しかし、議論をするということだけではなくて、やはり決めた数値もありますから、ぜひそこに向けていってほしいと思っています。ゆっくりということでは、やはり待ち切れないという事情もわかっていただきたいということと、今年の消えた高齢者の問題では、私は高齢者の問題ではそのことも露呈したのかなとも思っているんです。親が亡くなっても放置しておくなんてとんでもないことなわけで、絶対許されないこと。でも、そのお父さんやお母さんが、じゃあ、生きているとき、生前にデイサービスに通っていたのか、ヘルパーさんに来てもらっていたのか、もし自分に介護ができないのであれば、安く入るホームがあれば違っていたかもしれないと思うところなんです。
 最後に、東京都の用地補助などもまだ復活していませんが、それら含めて区からの要望も強めていただきたい、早急に計画をつくっていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

◎多田正見 区長 東京都や国の公有地についても積極的に活用するべきだという、こういうことで、いろいろ東京都も国にも区長会などでは要求しているんです。今、何か議論だけして努力を怠っているようなおっしゃり方がありましたけれども、そういうことではありませんから、よく私たちのやっていることも理解をしていただきたいと思います。

 

 (次の質問のときに、以下のように付け加えました。)
先ほど高齢者の特養についてお聞きしたとき、区長は努力していることもちゃんと認めてほしいとおっしゃったんですが、私は、親なき後にしても、それからまた先ほどの特養にしても、区が一生懸命考えてくださっているということは本当に認めています。ただ、事は急がなくてはならないことということになると思いますので、ぜひ具体的なところで増やしていただきたいと思っております。

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