今日は、教育委員会指導主事の方々から、それぞれの役割やお話をうかがいました。
項目別に、ご報告します。
◆間宮由美 委員 委員会でこの夏に視察に行った学力日本一と言われる秋田県、ここでは、教育委員会の指導主事の方が、秋田大学の教授などとともに、すべての学校に行って授業を参観しているそうです。
そして、参観するだけではなくて、全体会の中で授業に対する助言や指導もしているとのこと。私は、これは非常に大事なことだと思っています。
今ほどの御答弁の中で、校長、副校長の授業観察とありましたけれども、校長、副校長先生が見るということだけではなくて、多面的に、その学校の中で子どもたちを知っている先生たちが一緒に、この授業はどうだったのかということを話すことが、授業の改善につながっていくと思います。
ですから、秋田でされているようなやり方を、ぜひ江戸川区でも生かしていけるような方向を考えていただきたいと思っています。いい授業を見るということだけでなくて、自分の授業も見てもらいながら、研究会を繰り返し繰り返し行なっていくことが授業力の向上につながると思います。
また、教育委員会としての役割、ここには具体的な現況と課題が書かれていましたが、改めてお聞きしたいのは、教育委員会の役割、指導主事の役割です。それは何でしょうか。
◆建部豊 指導室長 指導主事の役割についてお話をさせていただきます。指導主事というのは、ある意味、教育に関して、学習指導や生活指導に関する専門性を有した者がなっております。実際にある意味、スーパーバイザーの役割だろうと
我々は思っておりますし、先ほどの議論の中でも出てきましたように、
学校だけでいろいろな研修というのは、どうしても視野が狭くなることもあるだろうと。
そうすると、東京都や全国の広い範囲での情報を持った指導主事が学校に入ることで、
より広い視野から、これからの教育のあり方であるとか、
もっとミクロな視点でいうと、授業改善のあり方であるとか、
そういった指摘をすることも必要だというふうに考えております。
法令上は専門性を有した者ということでありますけれども、特に江戸川区については、
学校に寄り添って、指導主事が学校教育のさらなる活性化に向けて動いていく役割を
担っているという認識でおります。
◆浅野潤一 教育長 教育委員会の役割については、もちろん明確に私の認識として
きちんと出せるということではないかもしれませんけれども、
決算委員会のときにも申し上げましたけれども、子どもの成長と幸せを願って、
そのためのよき環境といいましょうか、そういうものを整備・支援していくと、
結局そういうことに尽きるのではないかというふうに思っております。
◆間宮由美 委員 環境整備をしていくということは、確かにそのとおりだと思います。
ずっと前の教育長でいらっしゃった藤田教育長さんも、
学校の中のことは先生方にしっかりと任せればいい、それは先生が一番よくわかっていることだから。
でも、その整備を今やることは教育委員会の役割なんだとお話をしてくださり、
そして、少人数学級にも踏み込んでいくべきとお話されたことに、非常に感動を覚えました。
それから、また、先日、学力日本一の秋田県で、
教育委員会の方に、指導主事さんの役割は何でしょうかと聞いたときのお答えは、
先生方のやる気を起こして、次の授業につなげてもらうことだとおっしゃいました。
ですから、監視するだとか、細かなところをあれこれ言うということではなくて、
やる気を起こすためにどうしたらいいかということを一丸となっていると考えている
と言われたところに、私は非常に感銘を受けました。
ですから、先ほど指導室長がおっしゃったように、
スーパーバイザーとしての役割ということで、学校に寄り添っていくということ、
指導室長自らが教員をされていたということで、学校の現状は非常によくわかっていると思います。
学校現場も今、いろいろなことが起きて大変なんですけれども、
本当に励ましていく立場として、これからも頑張っていただきたいと思っています。
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