江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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保険料の苦しみに正面から向き合ってほしい(介護保険特別会計/予算委員会)

2010-02-24 | 介護・医療・高齢者のこと
[1]介護保険料の苦しみに正面からむきあってほしい
[2]福祉用具の「適正価格化」に対する区の考え方を問う

間宮 介護保険料について、お聞きします。昨年改訂時に、1月の施策協議会で提案された、所得段階別の保険料額には、第9段階800万円以上が新設されるとあったにもかかわらず、2月に行なわれた「介護保険検討委員会」に提案された案には、新設9段階が無くなっていました。

また、第7段階については、負担の幅が非常に大きく、所得200万から500万の方が、ひとくくりとなっています。

これらのことについて、800万円以上の段階を設けるべき、あるいは、200万から500万の段階については、さらに分けるべきという意見を申し上げましたが、残念ながら実現してはいません。

実際に、介護保険料についての問題をどうとらえ、次の改定にむけてはどのような検討をされているかお聞かせください。


介護保険課長 介護保険の段階区分のご質問ですが、保険証の段階の基本的な考え方ということで、ご説明をさせていただきます。介護保険に要する費用を国民が共同連帯で負担することを原則としながら、医療との違い、介護サービスは、訪問やデイなど計系的であること、それから、一般財源を繰り入れて保険料を調整するという仕組みにはなっていないことなどから、最初から5段階で、基準額の1.5倍という広く浅くとっていきましょうという制度であった。

それが、前々回の改正のときに、特別な基準ということで、多段階制ということが導入されたところです。

本区としては、今回の改定で、全国4,160円という基準額のところ、3,700円という低い基準額で押さえながら、基本理念に則った段階を考えているところです。

国の方は、政権が動いたりしていますが、大きな保険料の改定も考えていると聞いているので、その辺も視野に入れながら改定を考えていきたいと思っています。


間宮間宮 基準月額をあげないという判断をされたことは適切であったと思います。

しかし、保険料の所得段階区分で見ると、江戸川区と品川区が一番少なく9区分。その他の区が、10区分が7区。11段階が6区。12段階が4区。13段階が3区。そして、14区分が1区ということで、低所得者はもちろん、中所得者にもきめ細やかに配慮したものだと思われます。

滞納状況を見てみると、江戸川区としても20年度で約1億8千万円ということで、払わない人、ではなくて、払えない人がいる現実ということを見たら、払えるようにしていくというということが必要だと思います。よりきめ細やかな区分をつくっていくということをぜひ、考えていただきたい。国の動向を見てということですが、国がどうあろうとも、区として、独自に設定をしていっていただきたいということを申し上げます。


関連しまして、江戸川区に在住の男性が、「介護に疲れた」と言って、母親を殺してしまう事件が起きてしまいました。この男性の場合は、母親の退院にむけての準備が始まっていたときのようですが、これからの在宅介護を悲観したものだったのではないかとも言われています。

介護施設を充実させることはどうしても必要なことであるにもかかわらず、残念ながら、特養ホームは、みどりの里以来、小規模特養以外はつくられていません。特養についての質問は、一般会計で行ないますが、待機者が増え続ける中で特養を積極的に誘致しないでいる状況、また、介護人材不足、経営難、そして、介護保険料の苦しみに、抜本的に向き合ってほしいと思っていますが、それが予算の中には、残念ながら見えてこないということで、賛成しかねるものだということを意見として
申し上げておきます。
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