江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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現行保育制度をないがしろにした、新たな保育の仕組みづくりには、危惧を感じる(9月の福祉健康委員会)

2009-09-10 | 保育園・幼稚園のこと
■第56号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書提出を求める陳情

まず、生活者ネットの稲宮委員から、この陳情については、考えの違うところがあるとして、現行制度の堅持ということが、これから良いとも限らない。様々な保育ニーズに対応しなければない。現行保育の質を担保することで、保育事業を守っていけると思っている。
世田谷の区立中学校の中に、保育園の分園をつくっている。初めての取り組みだと思うが、現行制度の堅持となると、こういうことも難しいのでは。という趣旨の意見が出された。

その後,私が述べた意見とやり取りの主な点は次の通りです。

間宮委員 9月8日に、社会保障審議会の少子化対策部会のもとに設けられている保育第1専門委員会の会合が開かれたということで、厚生労働省側からは、新たな保育の仕組みに関する、利用までの具体的な流れについての考え方が示された。
この56号陳情に関係する部分について、お分かりのことがあればお話しいただきたい。

矢野子育て支援課長 国の厚労省に社会保障審議会があり、その中で、特別部会が開かれた。昨年も中間まとめがだされたが、新たな制度設計をするために、学識経験者から聞きながら間まとめているところ。2月にまとめたものの、このまま継続していこうとなり、間宮委員がお話しされたように、部会の中に専門委員会をつくり、さらに意見を深めていこうとしている段階。
一般的には、直接契約、直接入所がクローズアップされてしまうが、それだけでなく、全体的に見ている。一度止まっていたが、ここへきてまた動き出した。

間宮委員 今お話のあった直接契約や指定事業者制度を柱に据えて、2013年に新たな保育の仕組みをスターとさせていこうということを念頭に、議論されている。
 その中で、日本保育協会理事の方は、市町村と保育園の関係はどうなるのか不安があると言い、全国私立保育園連盟の常任理事さんは、提供者と保護者の関係は、売買契約関係ではないということを明確に意識した仕組みにするべきというように、不安の声が相次いでいると聞いている。

前回、保育3団体の加盟の状況をご報告いただいたが、その数は大変多く、公立で、約86%、私立では約93%が、3団体のどれかに所属していることがわかった。
では、前回資料がないと言われた江戸川区の状況はいかがであったか。

矢野子育て支援課長 江戸川区もどこかに入っている。区立も入っている。すべてどこかの団体に加盟していると考えて結構。

間宮委員 では、全国の状況と同じような加盟率ではないかと想像されるが、そうすると、区内の保育園も約9割が加盟している保育3団体からだされた要望書の意味は、非常に大きい。
現行保育制度を堅持してほしい、拡充をしてほしい。保育・学童・子育て支援予算の大幅拡充をしてほしい、ということとともに、市場原理に基づく直接契約は保育の質の低下につながると、はっきりと延べられている。

先ほど稲宮委員から、少し考え方が違うということで、現行保育制度の堅持ということではどうだろうかというご意見があった。私が考えるに、この保育3団体からだされている要望書の中では、現在の保育制度の果たしている評価をした上で、と書かれていた。今の制度を堅持してほしいという陳情書であると思うが、現行保育制度を全くないがしろにして、新たな保育の仕組みを作ろうとしている流れには、危惧を感じるという意味合いではないか。現行保育制度の大事な部分については、きちんと評価もして、そして、それを残そうという意味合いではないかと思う。

この陳情も、1年が経ってしまった。次回の委員会では、結論を出すことを求める。



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