ひとりぐらし

一人暮らしのお年寄りが増えています。
だから、訪ねると「あがっていって」と言われます。

なるべくお茶1杯ぐらいの時間は、と思っているんですが、
でも、「ごめんなさい、また今度」と言わなきゃならないこともしばしば・・・

おしゃべりしたいこと、たくさんあるんですよね。
この頃のことから、昔のことまで。
私は相づちを打ちながら、貴重なお話をうかがっています。

今日訪ねた方は、忘れないようにと、
至る所にマジックで注意書きがしてありました。
ちょうど編み物をしているところでした。
「あがっていって」
その人のお話ししたいことは、
お孫さんが亡くなってしまったことでした。

ご自分の小さなときの体験から、
子どもとはぜったいに離れないと誓い、
苦しい生活をし続けてきたこと、
ようやく子どもも大きくなり、孫も成人したのに、
22歳の孫さんが亡くなってしまったことの
その苦しみを話してくれました。

長年生きてきた人は、敬うべき人。
年上の人への敬意を忘れてはいけないと思います。

そして、これまでの日本の国をつくってきた人たちが、
安心して暮らせるように、今やるべきことはたくさんあります。

75歳以上を差別する、後期高齢者医療制度の廃止もそのひとつです。
赤旗日曜版
4／4号では、服飾評論家のピーコさんが、
「新制度の話を聞いてびっくりした」と話してくれています。

赤旗日曜版より・・・「75歳以上の人だけを集め、
「うば捨て山」と批判された後期高齢者医療制度の
廃止を公約していた鳩山内閣。
いま廃止どころか制度対象者を65歳まで広げる
とんでもない制度案を考えています。
厚生労働省の会議で複数の新制度案が検討されています。
その中で唯一、同省が財政試算まで示している案があります。
「後期高齢者医療制度」という看板をはずしたうえで、
65歳以上は全員、市町村の国民健康保険に入れるものの、
65歳以上と64歳以下に分けて別建てにするという案です。
これでは、後期高齢者医療制度を65歳まで拡大するのと同じことです。」

江戸川区の65歳以上の一人暮らしの数
2006(平成18)年1月1日：24,005人→
2010(平成22)年1月1日：30,762人

2010(平成22)年1月1日のうちわけ：
65～69歳： 8,589人
70～79歳：13,591人
80歳以上 ： 8,582人
　　 合計：30,762人