桜流しの雨の日。12歳の子たちは、最後の3年間の義務教育を受けるため、中学校の入学式を迎えました。
松江四中も入学式でした。袖の長い制服に身を包んだ中学生たちは、ちゃんと緊張していました。緊張感を持つことは大切です。でも、そこに押しつぶされないように。そこから、大きく羽ばたけるように。毎日、すてきなじぶんづくりができるように。
応援しているよ。
「要求レベル上げすぎないでね…今日できたこと、丁寧にお話し聴いてあげてくださいね。頷いて聴いてくださいね」「自己肯定感高まれば何事にも意欲的になります」
尾木ママが入学式に向けて発信されていました。
さて、言葉は、どれを選ぶか、
むずかしいですよね。
選び方によっては、自己肯定感を打ち砕くことだって容易にしてしまう。
罵ったり、蔑んだりする言葉は、一度使うととめどなくなります。だから、なるべく使わないでね。子ども同士も。
おとなから子どもへはなおさら。
美しい言葉も、どちらを使うか、迷います。
桜流し*春の雨で桜の花びらが流されていく様子。花びらを散らす雨のこと。
花散らし*もともとは若い男女が酒盛りをしての艶っぽい表現、でも現代では、桜の花を散らせる雨や風のことを指すともいわれる。
森田正光さん(気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ代表取締役)が、「花散らし」という言葉を使うことは控えたほうが良いのではとご意見をいただいたことに対して、こうおっしゃっているのを見つけました。
「言葉は恒に変化し、我々気象解説者にとっては、季節や気象に関する言葉は語源も含めて、慎重に扱わなければならないのは言うまでもありません。
ですが、あまりに本来の意味に囚われると、自由な表現を狭めて息苦しい気象解説になってしまいます。」
国語がご専門の校長先生は、今日の式辞で「花散らしの雨」とお使いになりました。古来の意味とはもうすっかり違っているのだと思います。美しい言葉を美しく使う。
言葉は生きています。
人とともに。
お家へ帰ってきたら、もうすぐ開花期の終わるはずのシクラメンが、休眠から覚めて、可愛いお花を咲かせていました。お花にもいろんな子がいるものです。
花言葉は、はにかみ。
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