■ 第65号 江戸川区立保育園の民営化を協議する機関の設置を求める陳情
矢野子育て支援課長
資料説明。民営化後も適切な保育が実施されていると思っている。子どもの気持ちを第1に考え保育を実施し,保護者との良好な協力関係を築くために、努力。区としても積極的に巡察して状況把握をし、適切な対応を諮ってきた。その結果が,第3者評価の利用者調査の評価,あるいは応募状況の高さに表れていると考えている。
学校給食の件については、学校給食委員会の設置状況をだした。学校給食の平成14年からの民営化についての委員会を設置している。3者の立場からの意見交換をして安全安心な給食のために行なっている。
田中委員 陳情者に来ていただき深めたい。
稲宮委員 民営化についての懸念についての指摘もあったと思う。この陳情については、国の議論の中でも出されている心配がそのまま出されてここまで来ているので、民営化を協議する機関はつくるべき。(その他、第3者評価について詳しく問う。)
間宮委員
田中委員から出された、陳情者の意図を深めたいということについては同感。
前回の委員会のあと、陳情代表者の方から、「福祉健康委員会の委員のみなさまへ」言うことで資料が送られてきたのを見て驚いた。それは、前回の委員会では「関知していないので、出すことはできない」といわれた、「民営化園での保護者に対する民営化に関するアンケート」の結果だったから。
保育園に通わせるということは、保護者の方が働いているわけであるから、休みを取って傍聴に来、そして、その委員会の中で不足と感じた部分について、補おうとされるその努力に、驚いたのである。
それは何より、民営化という選択を区がすることについて、子どもたちにとってほんとうにどうなのかという、疑問やあるいは、怒りや、心配からに他ならないのだと思う。
「第三者評価」のアンケートの結果に寄せられた「評価機関のコメント」に着目。ここでは、「満足である」という結果が強調されている。「満足」と答えることは、新しい保育園でがんばろうとされている先生方がいるわけであるから、ある意味、当たり前ともいえる。
また、おひさま園になってから入園した子どもたちもいるわけで、そういう子どもたちは、公立園と比較することはできない。その方々を一緒にしてのアンケートからでは、残念ながら見えてこない部分があるのではないか。それが、公立園からの持ち上がりの子どもたちの様子である。
今回、お送りいただいた資料の、民営化された保育園での保護者が実施したアンケートの中では、公立園からの持ち上がりの子どもたちの44%が、子どもに何らかの変化、それも良くはない変化として、下痢、腹痛などの体への反応、人見知り、おねしょ、夜泣き、保育園に行きたがらないなど、民営化による精神的なストレスが原因と思われることが具体的にあげられている。
これらのことは、第3者評価には表れてはこない。
より良い保育を行なおうとするならば、民営化をしたことによる比較検討は、どうしてもするべきではないか。
たとえば、第3者評価の中に、「公立園から持ち上がりとなった子どもたちの、民営化後の変化について」などの項目を設けるべきではないか。区が選んだ第3者評価機関ではないという話があったが、区が最後まで責任を持つと言っている保育園であるのだから、第3者評価の項目に、民営化後の変化について加えるべきではないかと考えるが、いかがか。
矢野子育て支援課長
民営化されたあとの変化については慎重に、大事に考えているので、区の職員が常に巡察しながら子どもの育ちに影響が無いような状況を常につくり出そうということで、保育園とも話し合いをしながら進めている。
結果としては、第3者評価で多くの人に聞くことがいいだろうということで、第3者評価を義務づけてやらせているわけである。この辺で明確にさせていただいているので、私どもは正しいものと評価している。
民営化しようとしまいと、年度当初はいろいろな子どもの変化がある。そういう中で、民営化もふまえながら、先生たちは努力をしているので、それが評価につながっている。
間宮委員
年度当初は子どもの変化があるというのはあたり前。そして入園したての頃にも変化があると。しかし、それにプラスして、大人が進める民営化の中で、さらに変化がある。アンケート結果には、実際に、民営化後による精神的なストレスが、子どもたちにはあるのではないかということも、具体的にあげられていたが、ではそういうことがほんとうにあるのかどうか、そういうことを調べていくことが区として必要なのではないか。
もう1点、「子育て応援会議」についてお聞きする。第1回が7月3日に開かれたが、その内容については、ホームページ上でまだアップされていないので、知ることができない。第1回の議題と、これから1年間の議題についてお聞きしたい。その中に、保育園の民営化に関する項目は含まれているか。
矢野子育て支援課長
委員全員がそろう初めての会議なので、江戸川区の状況を知ってもらうということで、子どもの状況や施策、今までやってきた基本的考え方を知っていただき、国の動向、保育を中心としたものについてお話しさせていただいた。次世代育成計画についても今年の課題であるということでお話をした。
委員長を決めるところから始まり、公開・非公開、議事録の開示ということが話され、議事録は開示することになった。
今後は、次世代育成計画の後期計画設定年でもあるので、それを中心に、意見を聞かせていただく。多くの方達に、意見もとるので、それもふまえて、みなさんに意見を深めてもらう。その次世代育成計画の中で、いろいろな保育にかかわることがでてくるだろうから、その中で深まっていくだろうと考えている。今後の日程はできていない。
間宮委員
議事録は開示するということですが、公開・非公開についてはいかがか。
矢野子育て支援課長
それも意見交換かあったが、最終的には、自由に意見交換をしようということで、公開はしないということで、議事録は公開をすることになった。
間宮委員
自由な発言をするために、公開をしない方向が選ばれてしまったということは非常に残念なこと。
また、次世代育成計画を話す中で、深まるだろうということではあるが、しかしこの中では、民営化後の検証ということは含まれないと感じる。この会議の中でも検証をしていただきたいし、あらためて検証機関を設けることが必要だと思う。
もう1点。昨年のちょうど今頃かと思うが、おひさま園に移行する園で、新園長の発表があった。22年度の民営化園については、どのように進められているか。
矢野子育て支援課長
民営化の進め方に則り進めている。法人としては、6月中に法人内で決定をし、6月中に、来年度の民営化園である、西小岩第2、松江第2の保護者に園長を紹介し、園長から自分の気持ちを伝えていただいている。7月からプール開きもあるので、現場へ入って子どもたちと接している。
間宮委員
昨年の6月の段階では、発表が非常に突然であった。
早くに決まっているのであれば、なるべく早く知らせほしいという要望がたくさんでていたが、発表の日には、その日に掲示され、今日発表します、というようなことで、もう1つの園ではそれすらなく、いきなり発表ということだった。この問題に対して、繊細になり、どう考えていこうかとしている親ごさんにとって、非常に大きな不安材料のひとつであった。
その点についても民営化後の検証をすることによって、どのように新園長の発表をしていくのか、どのようなやり方がふさわしいのかがわかっていくことになると思うので、ぜひ検証をする場をもうけるということが大事。
私も稲宮委員と同じく、願意は妥当と思う。しかし、初めての委員会でもあり、新しい委員会になっての初めての議論の場ということでもあるので、次の委員会に向けて、今日いただいた資料について、3点の補足資料をいただきたい。
1点は、おひさま保育園職員の移動の状況をいただきましたので、同じ年の、職員の退職状況をいただきたい。
もう1点は、陳情原文に書かれているが、「民営化を実施した場合の財政削減効果と民営化を実施しないで公立運営を続けた場合の比較」。
3点目は、都内における民営か検討委員会の様子は出されたが、市の方での検討会や方向について出していただきたい。
たとえば、国立市では、民営化のあり方検討会が立ち上げられたと聞いている。日野市では民営化を凍結したと聞いている。立川市では、今後の保育のあり方検討懇談会というのが行なわれているし、武蔵野市では、これは少し前になるが、公立保育園のあり方を考える委員会というのがあるようである。市部での、民営化についての検討会や方向についてお出しいただきたい。
矢野子育て支援課長
2点目については、1園ごとにはでない。区立保育園の場合は、総額で人件費、運営費をつくっているので、一般的に何人規模の運営費ということで割り返せばでてくるが、それがイコールその園かどうかということはあたらない。年齢層も違うので、先生の年齢も区立でも全然違う状況の中で、言えるのは、区立保育園全体を割り返せば、どうなるのかということとの比較はでるが、対この園の前の先生と今の先生の財政のどうのこうのということはできないが、全体でよければ出すことができる。
間宮委員
区が、財政削減効果を検討した資料ということで結構。
矢野子育て支援課長
資料説明。民営化後も適切な保育が実施されていると思っている。子どもの気持ちを第1に考え保育を実施し,保護者との良好な協力関係を築くために、努力。区としても積極的に巡察して状況把握をし、適切な対応を諮ってきた。その結果が,第3者評価の利用者調査の評価,あるいは応募状況の高さに表れていると考えている。
学校給食の件については、学校給食委員会の設置状況をだした。学校給食の平成14年からの民営化についての委員会を設置している。3者の立場からの意見交換をして安全安心な給食のために行なっている。
田中委員 陳情者に来ていただき深めたい。
稲宮委員 民営化についての懸念についての指摘もあったと思う。この陳情については、国の議論の中でも出されている心配がそのまま出されてここまで来ているので、民営化を協議する機関はつくるべき。(その他、第3者評価について詳しく問う。)
間宮委員
田中委員から出された、陳情者の意図を深めたいということについては同感。
前回の委員会のあと、陳情代表者の方から、「福祉健康委員会の委員のみなさまへ」言うことで資料が送られてきたのを見て驚いた。それは、前回の委員会では「関知していないので、出すことはできない」といわれた、「民営化園での保護者に対する民営化に関するアンケート」の結果だったから。
保育園に通わせるということは、保護者の方が働いているわけであるから、休みを取って傍聴に来、そして、その委員会の中で不足と感じた部分について、補おうとされるその努力に、驚いたのである。
それは何より、民営化という選択を区がすることについて、子どもたちにとってほんとうにどうなのかという、疑問やあるいは、怒りや、心配からに他ならないのだと思う。
「第三者評価」のアンケートの結果に寄せられた「評価機関のコメント」に着目。ここでは、「満足である」という結果が強調されている。「満足」と答えることは、新しい保育園でがんばろうとされている先生方がいるわけであるから、ある意味、当たり前ともいえる。
また、おひさま園になってから入園した子どもたちもいるわけで、そういう子どもたちは、公立園と比較することはできない。その方々を一緒にしてのアンケートからでは、残念ながら見えてこない部分があるのではないか。それが、公立園からの持ち上がりの子どもたちの様子である。
今回、お送りいただいた資料の、民営化された保育園での保護者が実施したアンケートの中では、公立園からの持ち上がりの子どもたちの44%が、子どもに何らかの変化、それも良くはない変化として、下痢、腹痛などの体への反応、人見知り、おねしょ、夜泣き、保育園に行きたがらないなど、民営化による精神的なストレスが原因と思われることが具体的にあげられている。
これらのことは、第3者評価には表れてはこない。
より良い保育を行なおうとするならば、民営化をしたことによる比較検討は、どうしてもするべきではないか。
たとえば、第3者評価の中に、「公立園から持ち上がりとなった子どもたちの、民営化後の変化について」などの項目を設けるべきではないか。区が選んだ第3者評価機関ではないという話があったが、区が最後まで責任を持つと言っている保育園であるのだから、第3者評価の項目に、民営化後の変化について加えるべきではないかと考えるが、いかがか。
矢野子育て支援課長
民営化されたあとの変化については慎重に、大事に考えているので、区の職員が常に巡察しながら子どもの育ちに影響が無いような状況を常につくり出そうということで、保育園とも話し合いをしながら進めている。
結果としては、第3者評価で多くの人に聞くことがいいだろうということで、第3者評価を義務づけてやらせているわけである。この辺で明確にさせていただいているので、私どもは正しいものと評価している。
民営化しようとしまいと、年度当初はいろいろな子どもの変化がある。そういう中で、民営化もふまえながら、先生たちは努力をしているので、それが評価につながっている。
間宮委員
年度当初は子どもの変化があるというのはあたり前。そして入園したての頃にも変化があると。しかし、それにプラスして、大人が進める民営化の中で、さらに変化がある。アンケート結果には、実際に、民営化後による精神的なストレスが、子どもたちにはあるのではないかということも、具体的にあげられていたが、ではそういうことがほんとうにあるのかどうか、そういうことを調べていくことが区として必要なのではないか。
もう1点、「子育て応援会議」についてお聞きする。第1回が7月3日に開かれたが、その内容については、ホームページ上でまだアップされていないので、知ることができない。第1回の議題と、これから1年間の議題についてお聞きしたい。その中に、保育園の民営化に関する項目は含まれているか。
矢野子育て支援課長
委員全員がそろう初めての会議なので、江戸川区の状況を知ってもらうということで、子どもの状況や施策、今までやってきた基本的考え方を知っていただき、国の動向、保育を中心としたものについてお話しさせていただいた。次世代育成計画についても今年の課題であるということでお話をした。
委員長を決めるところから始まり、公開・非公開、議事録の開示ということが話され、議事録は開示することになった。
今後は、次世代育成計画の後期計画設定年でもあるので、それを中心に、意見を聞かせていただく。多くの方達に、意見もとるので、それもふまえて、みなさんに意見を深めてもらう。その次世代育成計画の中で、いろいろな保育にかかわることがでてくるだろうから、その中で深まっていくだろうと考えている。今後の日程はできていない。
間宮委員
議事録は開示するということですが、公開・非公開についてはいかがか。
矢野子育て支援課長
それも意見交換かあったが、最終的には、自由に意見交換をしようということで、公開はしないということで、議事録は公開をすることになった。
間宮委員
自由な発言をするために、公開をしない方向が選ばれてしまったということは非常に残念なこと。
また、次世代育成計画を話す中で、深まるだろうということではあるが、しかしこの中では、民営化後の検証ということは含まれないと感じる。この会議の中でも検証をしていただきたいし、あらためて検証機関を設けることが必要だと思う。
もう1点。昨年のちょうど今頃かと思うが、おひさま園に移行する園で、新園長の発表があった。22年度の民営化園については、どのように進められているか。
矢野子育て支援課長
民営化の進め方に則り進めている。法人としては、6月中に法人内で決定をし、6月中に、来年度の民営化園である、西小岩第2、松江第2の保護者に園長を紹介し、園長から自分の気持ちを伝えていただいている。7月からプール開きもあるので、現場へ入って子どもたちと接している。
間宮委員
昨年の6月の段階では、発表が非常に突然であった。
早くに決まっているのであれば、なるべく早く知らせほしいという要望がたくさんでていたが、発表の日には、その日に掲示され、今日発表します、というようなことで、もう1つの園ではそれすらなく、いきなり発表ということだった。この問題に対して、繊細になり、どう考えていこうかとしている親ごさんにとって、非常に大きな不安材料のひとつであった。
その点についても民営化後の検証をすることによって、どのように新園長の発表をしていくのか、どのようなやり方がふさわしいのかがわかっていくことになると思うので、ぜひ検証をする場をもうけるということが大事。
私も稲宮委員と同じく、願意は妥当と思う。しかし、初めての委員会でもあり、新しい委員会になっての初めての議論の場ということでもあるので、次の委員会に向けて、今日いただいた資料について、3点の補足資料をいただきたい。
1点は、おひさま保育園職員の移動の状況をいただきましたので、同じ年の、職員の退職状況をいただきたい。
もう1点は、陳情原文に書かれているが、「民営化を実施した場合の財政削減効果と民営化を実施しないで公立運営を続けた場合の比較」。
3点目は、都内における民営か検討委員会の様子は出されたが、市の方での検討会や方向について出していただきたい。
たとえば、国立市では、民営化のあり方検討会が立ち上げられたと聞いている。日野市では民営化を凍結したと聞いている。立川市では、今後の保育のあり方検討懇談会というのが行なわれているし、武蔵野市では、これは少し前になるが、公立保育園のあり方を考える委員会というのがあるようである。市部での、民営化についての検討会や方向についてお出しいただきたい。
矢野子育て支援課長
2点目については、1園ごとにはでない。区立保育園の場合は、総額で人件費、運営費をつくっているので、一般的に何人規模の運営費ということで割り返せばでてくるが、それがイコールその園かどうかということはあたらない。年齢層も違うので、先生の年齢も区立でも全然違う状況の中で、言えるのは、区立保育園全体を割り返せば、どうなるのかということとの比較はでるが、対この園の前の先生と今の先生の財政のどうのこうのということはできないが、全体でよければ出すことができる。
間宮委員
区が、財政削減効果を検討した資料ということで結構。
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