Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

アメリカのお葬式

2009-11-04 00:00:50 | 【アメリカ】生活全般
前回(ホスピス③)の続きです。


グランパが亡くなったのは深夜だったため、家族は誰も立ち会えませんでした

日本では、誰かが亡くなってもすぐに遺体と対面出来たり
数時間後にはお家に帰ってきますよね?
アメリカでは違うようで
亡くなってから初めて会えるのはビジテーション(日本で言うお通夜)の時です。
日本のお葬式しか知らないえいやは「家族なのになんですぐに会えないの~?」と
不思議でたまりませんでしたが...

グランパは、元々住んでいたウィスコンシン州で
15年前に自分の葬儀、埋葬の手配を全て済ませていたので
手配先の葬儀場主導のもと、遺体処理、搬送、葬儀手配がスムーズに運びました
娘であるまっちゃん母がやらなければいけなかったのは
多少の書類にサインすること位です

グランパが生前どのような手続きをしたかと言うと
面白い事に、葬儀費用を専用のファンドに入れて
元金(+利子)を実際の葬儀費用に充てるそうです
15年前に作成した書類には
葬儀場、埋葬場所、棺の種類等が細かく指定されており
自分の思う形で家族に送り出してもらうのはいいことだな~と感じました

もちろんこれにはリスク(?)もあって、元金が減る事はないけど
指定した棺は当時$2,000だったのに、○年後には$5,000に上がっていた、など
相場の変動による費用の上昇があります
なので、当時の相場を基準にしてファンドにお金を入れるよりも
諸費用の上昇、予想外の出費を想定して多めに入れたほうが得策ですね。
実際、グランパは15年前の相場より多めにお金を入れていたらしく
相場上昇分や想定外の出費全てをまかなう事ができ、
余った分のお金は家族に返金されることになっています

亡くなった後の遺体に関してはウィスコンシンの葬儀場が提携している
ラスベガスの葬儀場が1次処理(?)をし
ひと足先にデルタ航空の便でウィスコンシンへ運ばれました

以前、飛行機の荷物積み降ろし作業を見ていた時に
明らかに棺だと思われる長い箱を目撃したことがあります
グランパのように他州で葬儀をして埋葬される場合
旅客便の貨物で運ばれるのが一般的なので
知らずに遺体と一緒に空を飛んでいる事は多いかもしれませんね


人気ブログランキングへ←日米で葬儀費用は大して変わらない


次回(アメリカのお葬式②)へ続く。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。