母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

嫌いなところ その2

2020-06-16 18:39:19 | 日記
私は母の金銭感覚が嫌いだ
認知症がすすんでさらにおかしくなった

子供の頃
私のお小遣いは少なめだった👛

好きな歌手のレコード(時代がばれるな)
を買うために何ヵ月も貯金した💰

「うちは貧乏だから」
そう言って私たちが欲しがったものは
ほとんど買ってくれたことはない

 大人になってから気付いたけど母自身
 は結構浪費が激しかった

でも母は姉と私に子供が産まれたら
孫かわいさで事あるごとに何か買おうとしたりお金を渡すこともあった😍

姉の子供は離れて暮らしているので
たまに来たときくらいやってあげてもいいんじゃない?くらいに思っていたが
そばに住んでいるうちの子供たちに
買い物ついでにお菓子を買うくらいならいいけどお金を渡そうとする場面もあって
その度に怒ってやめさせた

必要なものは買い与えてあるし欲しいものは誕生日やクリスマスまで我慢するように
しつけてきた
こづかいは
他の家庭より少なめだと思うけど
お金の大切さを学ぶためのものだと思うから
少しづつ貯めて大切に使ってほしいと思っている

しっかりしている頃に何度も
母にはそう説明した
母は「そうだね❗子供はハングリーで育てなきゃね❗」
なんて言っていた

認知症がすすんでからは
お金の認識がちょっとおかしい

買い物をなんでもお札で出すようになって
小銭が貯まるせいか
小銭の扱いが軽い

ポケットから500円玉が出てきて
小学4年生だった末っ子に
「あげるわ」
とか言う

すかさず私が
「ダメだよ❗
と言うと
「ダメだと
と言ってポケットにしまった

月のこづかい100円の末っ子にとって
500円は大金だ
子供を惑わすのはやめてほしい

母はやたらと自分の貯金を使いたがる

自分の貯金は使いきれないくらいあると言うが今もう認知症でこれから介護にたくさんお金がかかるのに認めたくないのか
頑として使いきれないと言い張る
決して使いきれないなんて事はなく
足りないかもしれない

私が「何があるかわからないんだからお金は大事にしてよ」
と言うと
母は決まって
「お金が残ったらじい(父)に全部持ってかれちゃうから使わないと❗
と言う

絶対残らないのに毎回言うので
ある時
「残ってもじいは趣味もないし普段からお金使わないのにあーちゃんのお金を全部じいがもらってもその後じいがいなくなったら自然と全部娘2人に来るんだから心配ないよ」
と言ったら
「あー、そうだね🎵」
と笑顔になったのでわかってくれたかと思ったけど
その後も同じ発言が続いたのでもう放置

だいぶいろんなことが怪しくなってきたのに銀行でまだお金が下ろせるのが不思議








嫌いなところ

2020-06-15 18:02:24 | 日記
認知症って忘れるだけじゃなく
元々の性格の悪い部分が増強されるんじゃないかなって思う

母は昔からあまり食べ物を大切にしない

私たちが小さかった頃から父のために作った夕飯を父が連絡なく食事を済ませて遅く帰ってきた腹いせに全部ゴミ箱に入れていたし外食でビュッフェを食べるとき自分はそんなに食べないのにたくさん取ってきて
「あんたたち食べるでしょう?」と言うが
もう私たちは食べたいものを少しずつ取ってきて食べた後なので食べられず結果大量に残した上にぐちゃぐちゃにして帰ってくるようなモラルのないババアだった

私が結婚した人は趣味で畑をやっていて
食べ物をとても大切にする人なので
結婚当初からその部分は厳しく言われた
私も子供たちに食べ残しをしないようにしつけた

最近の母は元々少食なのにさらに食べられなくなっていて注文した分が食べきれないことがよくある
定食とかだと仕方ないかとも思うが
きれいに残っていればまだいいのに
無駄に箸でかきまわして残すから残りを食べてあげられない

ひどいときは
すごく辛いラーメンを食べてみたいと言い出し
「絶対食べられないからやめておきなよ」
って言ったのに頼んでしまった
そして頼んだことを忘れて
目の前に来たラーメンを見て
「私が頼んだの?」
と聞くので
「私は止めたのに食べれるって言って自分で頼んだんじゃん❗私は辛いの食べられないから代わりには食べられないよ❗」
と言うと
「いいよ、食べるから❗」
と言って箸を入れた
すると一口食べて
「辛い❗こんなに辛いの食べられないわ
と言ってそのまま放置
仕方ないので父と私で少しずつ食べたけど私たちも無理で結局うちの旦那さんがほとんど食べてくれた
迷惑な話だ

うちの子供たちはそんな母に
「全部食べなきゃダメでしょ⁉️
と怒るときがある
母は
「だってこんなにいっぱい食べられないもん」
と子供みたい

今まではそんなわがままな母にイライラしてその度に怒っているだけだったが
急に認知症が進んでいる現状では
食べたくないからって食べなかったり
暑くなってきたのに水分もがんばって飲む事もできない

認知症になる前に
わがままが直ればよかったなぁ

4月の診察

2020-06-11 17:26:46 | 日記
コロナで世の中がざわついている中
母の診察があった

午後の予約だったが
ほとんど患者さんがおらず
密を避けたいこのご時世に
大変ありがたい状況だった

先生「どうですか?調子の悪い所とか困ったこととかありませんか?」

母「ええ、特にありません
なんでも出来てるし、どこへでも行けるし」

鞄がなくなったと言ってその前に行ったスーパーと薬局に走っていって結果家にあったのを父が見つけた
(この時私は家族と出かける車の中から泣きそうな顔で薬局の方から走ってくる母を目撃したので後で父に聞いた)
とか
たまたま私が用事があって仕事を休んで朝から忙しく支度をしているところに母が入ってきて
母「あんた、休みならちょっとうちに来てテレビ直してくれない?電気屋に頼んだんだけどいつ来てくれるかわからんし」

私「無理だって、私用事があって休んでるんだよ❗今から銀行行かなきゃいけないし帰ってきたらすぐ出掛けなきゃいけないし

そう言っているのに引き下がらずぶつぶつと言っているので

私「じゃあ銀行が早く終わって寄れそうだったら寄るわ

と言ったのに銀行の用事がスムーズに終わり実家に行くと電気屋さんは断ったと言う

テレビは簡単に直ったが来れるかどうかわからないと私は言ったのにそんなにすぐ電気屋を断るなんて考えられなくて
目の前で母に電話をさせて確認したら本当に断っていた

しかも父にも電気屋がテレビを直したと言ったらしい
そして母自身も私が直したことを覚えちゃいない(私の努力を返せ)

とか
冷蔵庫が大変なことになっているとか
私たちから先生に訴えた🗣

先生は介護サービスをまだ拒否している母に「ご家族が決断できないようなので私が決めてあげましょう❗介護サービスを使いましょう❗」と勧めてきた

すると突然母が泣き出す😭

なにも言ってないのに父に向かって
「あんたが先生に私はなんでもできてるのにできてないとか言うからこんなことになったんじゃない❗」
と八つ当たり

私も父も先生までも「何にも言ってないよ」と突っ込みを入れる

「嫌です‼️」
と泣き続ける母

あまりの拒絶っぷりにみんなドン引き

仕方ないのでもう少しこのままでと言って
終わりにしてもらった

この時は父が困ってないなら介護サービス利用するのもまだまだ先かもと思っていたが母が何も出来ていない現状がここ1ヶ月で明らかになってしまった上に体調を壊すまでになって父も焦ったようで少しずつ動き出した

今月また診察があるが
先生にお話しすることがたくさんできたなぁ




一緒に食事をとらない両親

2020-06-10 14:27:26 | 日記
煮物を作ってもらえない父のために
実家から持ち帰った筑前煮の下ゆでで筑前煮を作って実家に持っていった

実家の夕飯は早いので前日に作って
次の日
私が仕事から帰ってきてすぐ持っていった

ちょうど夕飯の支度をしているところだった
ドアを開けると焼き魚の臭い
焼き魚に筑前煮だったらちょうどいいかも
と思って奥に入ると
父の座っているリビングの座卓に
肉団子の甘酢あんと玉ねぎスライスとタコとキュウリの酢の物が並んでいた

2人で食べるのかと思ったら
ダイニングテーブルにも同じように並んでいる

昔は食べる時間が違うから別々で食べるのも仕方ないかと思ったけど
2人になったんだから一緒に食べればいいのに

つくづくめんどくさい両親だ😓

しかたなく筑前煮をレンジで温めて2つに分けてリビングとダイニングにそれぞれ置いた
筑前煮を分けるために出したお皿はやたら汚くてベトベトしていたので洗い直してから使った

すると気がつく

入ってきたときに臭っていた焼き魚が出ていない‼️

母はガスコンロの魚焼きグリルを使いたがらずに魚を焼くためだけにロースターを買ってずっとそれで魚を焼いていたのでロースターの方を確認したが使っている様子はなく
ちょっと探してみるとガスコンロの魚焼きグリルが使用中だった

焼いている魚は塩鮭一切れ

冷蔵庫に前日までのアジのたたきがあった

フライパンに鱈のみりん干しもあった

どうやら調子のいい日らしく
目についたものを片付けようとしたようだ

それにしても量が多すぎる

これが父の言う
「たくさん出てくる」状態なんだろうな

そしてもうひとつ気付いたのは
鍋を使った料理がなかったこと

暑い日だったからそれでもいいけど
煮物や汁物が全く出てこなくなったと言っていた父の言葉がよくわかった



妄想なのか?

2020-06-09 14:48:45 | 日記
マスク着用が常識になってしまった
このご時世

母はマスクが嫌いだ

2月くらいに父と東京に行ったとき
仕方なく普通サイズのマスクを買い
着けて行ったと聞いたが
その後マスクは買えなくなったけど
どうしているのかと思っていた

うちは長男と長女がダブルで受験だったのもあってあまり母とは会えなくなっていたがフラフラと母がうちに現れるときは
マスクはしていなかった
気づく度に
「マスクしないとダメだよ」
と言うのだが
母は
「してるよ」
と言う
今日していないことを指摘すると
「今日は忘れただけでいつもしてるよ
この前も買ってきたし」
と自信満々で言う
その時もうマスクはどこにも売っていない時だった
つじつまの合わないことばかり言っていたので初めのうちはイライラしながら正そうとしていたが何を言っても認めないし一歩も引こうとしないのであきらめた

姉にもらった7枚入りのマスクは減ることなくいまだに実家に残っているのに
どのマスクを毎日使っているんだか

4月の診察の時母がマスクをしていた
父に言われたのだろう
ただそのマスクは母には大きすぎた
すきまたっぷりであまりマスクの役目を果たしてない感じだった

そして先日
母の服の入れ換えをしていたとき
お饅頭でも入っていそうな紙の箱を見つけた
中を見るとかわいい和柄のちりめん生地が何枚も入っていた
「これどうしたの?」
と聞くと
例の同じマンションのおばさんからもらったのだそう
もう縫い物さえやらないのになんでもらったんだろ?
もらってっていいか聞いたらいいよというのでその生地で母のマスクを2枚と私用に1枚作った

その日のうちに渡すととても喜んでくれた
すぐにはめてみて
「こんなのはめて買い物行ったら‘どこで買ったの?’って言われちゃうね😆‘娘に作ってもらった’って言うわ😍」
と大はしゃぎだ

私が作ったことも忘れちゃうかもって思っていたがこの前の担当者さんが来た日も
話をそらすためにマスクの話題を出したが
マスクを使ってるかの問いに
「毎回買い物に行くとき使ってるよ
いつもお話しするスーパーのレジの人に
‘それどこで売ってるんですか?’って聞かれて‘娘に作ってもらったの’って言うんだよ
と答えた
その時は話をごまかせた安堵感で聞き流してしまったが
旦那さんにその話をしたら
「マスクあげたときにそうなっちゃうかもって言ってた話のまんまじゃん
妄想じゃない?」
と言われた

そうだ、そうかもしれない

だってその後もマスクをして外に出ている姿を見たことないし
いつも手提げ袋に入っていると言っていたのに「今日は忘れた」と毎回言うし

妄想なんだろうなぁ