先週の読了
『半島を出よ』(はんとうをでよ)2005年村上龍
膨大な参考資料をもとに膨大な人物を登場させた、
日本と朝鮮半島とが舞台の小説
北朝鮮のコマンドが福岡(今のヤフオク)ドームを占拠し、
福岡を日本から独立させようとする。
・・・というと全くの荒唐無稽絵空事の様であるが、
何やら昨今の出来ごと(北の核実験、ミサイル、南の慰安婦、徴用工、レーダー照射・・)を見ると、
両民族の考え方や国民感情の傾向が反映され、
さもありなんと思わせる、有る意味の説得力が有る。
かなり前の作品ですが、
今の日本と朝鮮半島との関係の中で読むと・・・冗談と割り切って読めるかどうか、
空恐ろしい村上龍の怪作(毎日出版文化賞、野間文芸賞受賞作)
ときどき、時代の移り変わりの中で、
新しい意味を帯びた古い作品に出合うことが有ります。
そんな一冊かな
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