マレさんの休日2

北国のアウトドアー&インドアー

半島を出よ・・・蘇るドラゴンの怪作

2018年12月26日 | 読書

先週の読了

『半島を出よ』(はんとうをでよ)2005年村上龍

膨大な参考資料をもとに膨大な人物を登場させた、

日本と朝鮮半島とが舞台の小説

北朝鮮のコマンドが福岡(今のヤフオク)ドームを占拠し、

福岡を日本から独立させようとする。

・・・というと全くの荒唐無稽絵空事の様であるが、

何やら昨今の出来ごと(北の核実験、ミサイル、南の慰安婦、徴用工、レーダー照射・・)を見ると、

両民族の考え方や国民感情の傾向が反映され、

さもありなんと思わせる、有る意味の説得力が有る。

かなり前の作品ですが、

今の日本と朝鮮半島との関係の中で読むと・・・冗談と割り切って読めるかどうか、

空恐ろしい村上龍の怪作(毎日出版文化賞、野間文芸賞受賞作)

ときどき、時代の移り変わりの中で、

新しい意味を帯びた古い作品に出合うことが有ります。

そんな一冊かな

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