memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

経堂しらかめ 九条ねぎと刻みきつねのそば

2020-10-10 00:29:09 | グルメ
2020年10月1日朝日夕刊「おんなのイケ麺」
リサとガスパールの翻訳者でもある絵本作家の石津ちひろさんは、小田急線の経堂にお住いのご様子。
ご近所のお気に入りのお蕎麦屋さんのメニューをご紹介されていました。

外食と言えばお蕎麦屋さんです。娘や友人など、周りにお蕎麦好きが多いからかもしれません。
中でもこのお店は近所にあり、10年前に開店したころからのお気に入り。絵本の担当者との打ち合わせや出版の打ち上げ、フランス留学時の友人と会う時など、色々な場面で訪れています。

普段は少しのお酒と一品料理の後にもりそばをいただくのですが、時々食べるこのメニューも大好き。
細長く刻まれた九条ネギと油揚げをはじめ、大根おろしや揚げ玉など、好きな具材がたっぷりとのっています。
十割そばは細く、しっかりとした歯ごたえ。
具材とよく絡んで、口の中に良い香りが広がります。

店内の雰囲気も素敵。その時々に様々な音楽が流れていて、居心地が良いですね。
隣り合わせたお客さんと自然に会話が始まることもあり、自由な雰囲気の中でリラックスしています。
絵本や翻訳など言葉を仕事にしていますが、仕事に向かう時と食事ではスイッチを切り替えます。
1人で外食をすることはあまりなく、誰かと共にするのがほとんど。「おいしい」会話や雰囲気を楽しんでいます。

しらかめ
◆東京都世田谷区経堂1-27-13
☎03-3420-1988
九条ネギと刻みきつね 1220円
◆11:30ー20:30(LO19:30)売り切れ次第終了あり。 原則火休(不定休あり)
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成城の甘味処「櫻子」

2020-06-04 06:18:49 | グルメ
2020年6月4日、The New York Style Magazine TokyoのWEB記事で素敵なお店が紹介されていた。
全文は以下のサイトで。

https://www.tjapan.jp/food/17364139

1979年創業の甘味処「櫻子」
きりもりするのは1941年生まれの店主、森田享子さん。
陸軍将校の娘として45歳で生まれた娘を、ひとりで生きていくすべをお母様は大変厳しくしつけられたそう。
料理はその一環ですが、小豆の炊き方一つに細やかな工夫が。

本来、小豆は水に浸つけず、すぐにゆでるのだが、森田さんは小豆をひと晩水に浸ける。「水に浸ければ、ほら、こんなにふっくら膨らんでくるでしょう?」。なるほど、ふくふくに仕上げるコツは、ここに始まるのだ。次に、「しぶ抜き」という作業に入る。一般的には、小豆をゆでて、アク(=しぶ)が出たら煮汁をすぐに捨てるのだが、森田さんは、鍋を火にかけ続け、アクをどんどん出していく。全体にメレンゲのような泡(アク)がわいてきたら、上から水を注ぎ、小豆を決して空気に触れさせないようにしながら、アクを流す。「小豆が風にあたると皮が弾けてしまうから」。柔らかく煮上げた小豆には砂糖を直接加えず、糖蜜を作って小豆を浸け、さらに5時間火にかけて味を含ませる。
「5時間も、と言われますが、火にかけておくだけです。時間短縮もできますが、そのぶん、おいしく仕上げるテクニックが必要になります。時間はかかりますが、豆にご機嫌麗しくしていただくだけで、おいしくなります。そのほうが簡単なんです」
 森田さんは五感を総動員し、小豆と対話しながらこまやかに仕上げていく。「難しいことはひとつもありませんが、工程ひとつひとつを丁寧に。だから、お客さまの多い土曜日は小豆を煮ないのよ」。蜜を含んだ小豆はつやつや。このまま食べてもいいし、水分をきって練れば、あんこになる。

煮上げた小豆を糖蜜と合わせて、強火にかけ、沸いたら弱火にして5時間ほど煮る。水は足さない。塩も加えない。「あっさりとして、後口がよいので」と森田さん。ひと晩おくと、さらにおいしいとか。

「櫻子」のお昼には、限定13~15食の「おきまり」と呼ぶ定食がある。野菜が10種類ほども入るお味噌汁に季節のご飯、野菜中心の主菜、おひたし、小さな茶碗蒸し。ふりかけや漬け物まで、すべて手作り。
野菜は喜多見の直売所で。娘さんの運転で、7~8か所周り、新鮮な季節の野菜を調達。
森田さんの信頼する「永井農園」。「ここの畑はお母さんが丹精こめて野菜を育てています。野菜作りの名人なの」と、永井美代さんと。永井さんは、フランス菓子店、下高井戸「ノリエット」のオーナーパティシエ永井紀之さんのお母さま。このあたりは代々の農家が多く、住宅街なので農薬もほとんど使わずに育てているそう。

朝、掘り上げた筍はすぐにゆでて筍ご飯に。青菜をはじめ、なすやオクラ、トマトはおひたしに。にんじんや大根、ごぼう、さつまいも、里いもなどは小さく刻んでお味噌汁に。具材からうまみが出るので、味噌はほんの少し。「味を強くすると素材そのものの味が消えてしまうから」と、どれも調味料は最小限にとどめている。「ひと口めではなく、ごちそうさまのときにおいしかった、と思っていただけるように味を決めています」と森田さん。手を加えすぎないので、素材そのものの味が感じられる。

当然のごとく、常連客が多い。俳優の水谷豊さんはTV番組などでもたびたび紹介し,江國香織さんの小説には蜜白玉を楽しむ場面が出てくる。
お昼の定食は「お決まり」と呼ばれ¥1200.開店と同時に売り切れることもある人気。

 幅広い年代の人たちから愛されている理由は何だと思いますか、と森田さんに尋ねた。しばらく考えて、「うちの食事は、お母さんのごはんだからでしょうか。店でも家でも、同じ気持ちで作っています。私の意識の中で、お客さまは家族なんですね。だから、食材はなるべく安全なものを使っています。材料費をかけすぎ、と税理士さんに言われていますけど(笑)」

STAY HOME明けの最初の外食は、こんな優しい手料理が頂きたいなと思ったことでした。

櫻子(さくらこ)
住所:東京都世田谷区成城6-10-2 成城ハナビル 3階
営業時間:10:30〜18:00(現在は〜16:00)
定休日:日・月曜、祝日
電話:03(3483)5296


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巣鴨で、桜色の塩豆大福

2020-05-22 04:39:56 | グルメ
2020年5月21日朝日夕刊「オトコの別腹」より

パパ料理研究家の滝村雅晴さんのおすすめ。
客員教授をしている巣鴨の大正大学での仕事帰りに、家族のためにお土産に買う大福、だとか。

大正大学から地蔵通り商店街を通って駅に向かい、途中で「とげぬき地蔵」に参拝して、伊勢屋さんに寄ります。
商店街にはいくつか大福を売っているお店があり、いろいろ食べ比べてみましたが、我が家の好みは伊勢屋さんでした。

つぶあんで、甘さは控えめ。桜色のお餅は柔らかくて豆がごろごろと見えています。
紅白饅頭のようで、色がついていると縁起がいいですね。
ぽてっとして、けっこう大きいのですが、お茶を飲みながらだと、するすると食べられます。

お菓子を買うときは、4の倍数の個数で買います。
もともと4人家族で2人の娘がいましたが、8年前に長女が天国に旅立ちました。
家族と一緒に食卓を囲む回数は有限です。だからこそ、その時間を大切にしています。
僕はこれを買ってきて、お茶を入れ、家族に声をかけます。準備までやって一緒に食べる、そこまでが全部セットでお土産なんです。

◆東京都豊島区巣鴨3-21-17 ☎03-3917-3580 140円 9~18:00 不定休
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原宿で鎌倉松原庵欅の「はまぐりそば」

2020-05-22 04:24:03 | グルメ
2020年5月21日の朝日夕刊「おんなのイケ麺」
未だ新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除されていないため、休業中ではありますが、
営業したら是非行きたいお店。

紹介者は声優の高垣彩陽さん。

初めて食べた瞬間に「おいしい!」と思わず声にだしちゃったくらい。
はまぐりが信じられないほどふっくらしていて、だしの味に加えてうまみがすごくしっかり出ている。
一口一口を大事に食べたいと思うような味。前菜もとてもおいしいです。

それに何といってもお店のロケーションが素敵。原宿のど真ん中なのに、都会の喧騒を忘れられるような落ち着いた空間で、どこか日常と違った場所へ小旅行している気分にさせてくれる場所ですね。

声優としての仕事は朝からお昼過ぎまでの収録と、夕方から夜までの収録に分かれているので、両方の収録の合間にとる昼食。
二つの異なる現場のための気持ちを切り替えるのに、気合を入れたりリフレッシュしたり、メンタルを整えるのに、ここの空間もお蕎麦も、ぴったり合っているのだとか。

◆東京都渋谷区神宮前1-13-14 4階
☎03・3478・7444 
2035円 11~23:00(LO22:15)無休
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武者小路実篤ゆかりのお茶

2020-05-13 16:28:54 | グルメ
2020年4月2日朝日東京版より

調布の武者小路実篤邸の紹介記事で、近所のお店との交流に目を惹かれた。
調布市若葉町1丁目の旧武者小路実篤邸は、現在記念館として一般公開されており、5000平方メートルの敷地は紫陽花や紅葉などが茂り、「実篤公園」として市民に親しまれているそう。
場所は京王線のつつじが丘駅と仙川駅からほぼ等距離だが、仙川駅から行くと、途中にある「神代書店」は駅から少し離れた実篤の自宅までの道のりを編集者がよく尋ねに来たらしい。道案内のお礼に、実篤は「雨が降った それもいいだらう 本がよめる」と書かれた色紙を送ったそうだ。
現在でも店頭で観ることが出来るとのこと。行ってみたい。
その神代書店のすぐ近く、お茶の専門店「青香園」。
静岡や京都・宇治など産地別に約30種程度を販売している。
実篤は同店の静岡県産やぶきた茶「玉峰」を愛飲していた。
試飲させてもらうと、すっきりした飲み口と、さわやかな香りが感じられた。
3代目の伊藤真美さん(63)は「この地域の水にあうお茶で、ホウレン草を生で食べたときに感じる『緑の味』がするものを選んでいます」と話す。
実篤は、杖をつきながら商店街をよく歩いていたという。
「玉峰」は当時とほぼ同じ100g1080円。
伊藤さんは「その頃の1000円というのは、相当な価格。それでも気に入ってくれたようです」
店内には実篤が書いたという屋号の署が2つある。
最初は右から「青香園」と書かれ贈られてきた。でも、伊藤さんの母が「最近は左から書くことが多いのよね」と話すと、今度は左から書かれたものが届いたという。お茶の花の絵と「日々是好日」と添えられた色紙も飾られている。
実篤の署を眺めながら、時を超えて同じお茶を頂く。
そんな体験もよいのでは。
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