memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

第18回手塚治虫文化賞

2014-05-06 07:54:18 | BOOK
日本のマンガはレベルが高い。
文学の一つのジャンルとしてみても良いと思うくらいテーマも表現も深く、広く題材を扱っていて大人の鑑賞に堪える物が多いというのが今や常識。

とはいえ、常時、その動向を追うほどの情熱や習慣もないわたくしにとって、一つの参考になるのがこの賞。
手塚治虫文化賞。
昨年に刊行・発表された作品のうち、最も優れた作品に贈るマンガ大賞は、専門家や書店員の推薦を参考に社外選考委員が持ち点15点(1作につき最高5点)で投票し、上位10作を最終選考会で協議という方式で決定。

選ばれた作品はそれぞれに興味深い。
機会があったら是非読みたい。

マンガ大賞
「3月のライオン」羽海野チカ

短編賞
「オンノジ」など 施川ユウキ

新生賞
「みつあみの神様」など  今日マチ子

読者賞
「宇宙兄弟」 小山宙哉

特別賞
「まんが道」「愛・・・しりそめし頃に・・・」 藤子不二雄A


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「ビアズリー怪奇幻想名品集」

2014-05-02 11:34:44 | ART
作家 原田マハのリコメンド。
 
「ビアズリー怪奇幻想名品集」富田章著 東京美術 \1944

オーブリ―・ヴィンセント・ビアズリーは、1890年、ロンドンで保険会社の職員だった18歳のときに本格的に絵を描き始め、約7年後、肺結核のために病死した。享年25歳。
20代の若者にとって遠い存在であるはずの死は、ビアズリーの場合、頬ずりするほど近くにあった。
ビアズリーはさまざまな藝術に影響を受け、恐るべき早さと的確さでそれを吸収した。
執拗なほど緻密に描き込んだ画面には、ウィリアム・モリス、バーン=ジョーンズ、ホイッスラー、ラファエル前派、浮世絵、ロココなど多種多様なアートの片鱗が見受けられる。しかし、そのどれにも似ておらず、すべてが独創的で「ビアズリー的」というほかはない完成度である。生き急ぐ画家の命がけの集中力が、かくも妖しく美しい花を咲かせたのだろうか。
19世紀末はヨーロッパ各地に革新的な芸術家が誕生した時代であった。
フランスでは印象派が登場し、イギリスではオスカー・ワイルドが戯曲「サロメ」を書きあげた。ワイルドに指名されてその挿絵を担当した時、ビアズリーはわずか20歳。モノクロームの線描を際立たせた幻想的な絵は見る者に少なからぬ衝撃を与えた。その後、雑誌「イエローブック」のアートディレクターに就任するも、ワイルドが男色の罪で収監されると関係を疑われ、失職した。
本書は短い生を駆け抜けた画家の代表作を一気に展観できる好著である。ページを繰りながら、ビートルズも、セックス・ピストルズもこの国で生まれたことを思い出した。彼らは皆、革命児であった。
そしてまぎれもなくビアズリーの息子たちであったのだ。

ビアズリーの華麗にして毒を含んだ線描に魅入られたのは小学生の高学年の頃でした。
自分でも丸ペンやGペンのペン先を選んで購入して、ビアズリーもどきの絵を描こうとしていたっけ。
改めて観たくなりました。


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男社会のルールズ?「ビジネス・ゲーム」

2014-05-02 11:24:30 | BOOK
最近TVの「ロシア語会話」を観ています。
Eテレの語学講座には有名人が1人、生徒役でナビゲーターを務めるのですが、ロシア語担当はアナウンサーの小林麻耶さん。

彼女が書評欄で勧めていたのが、
「ビジネス・ゲーム」ベティ・L・ハラガン (光文社知恵の森文庫\700)

アメリカで1977年に出てベストセラーになった本だと言うことですが、
子供時代から野球などでチームプレーや集団の中でのルール、身の処し方を学ぶ男子と伍して働く女性が知らないルールを解説、というものらしいのですが、おっと思ったのが小林さんの感想で、

「読みながら、『何事も誠実に取り組めば認められる』とおもっていた私は『ウソでしょ!』と何度思ったことか。
 集団の中でどのように動けばよいのか、そのコツが具体的に書かれていて、衝撃を受けました。
 心の持ちようが変わり、何より、現場で自分が気持よく仕事できるようになりました」

まさに根がまじめな女子が陥りがちな罠!そのトラップを回避できる秘訣が載っているのなら是非読まなくては・・・。

翻訳されて日本で刊行されたのが93年。さらに16年後の2009年に文庫に。
ということは男性社会に出て行った女性たちの悩みは何年も変わっていないということ?それもすごいですよね・・・と締めくくられていました^^;
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力をいれずに蓋が開く。

2014-05-02 11:10:58 | GOODS
蓋が開かない・・・
非力なので、ジャムなど、ビンの蓋を開けようとして四苦八苦することがあります。

いつぞやの新聞で紹介されていた、東急東横店のクロワッサンの店で扱っているというシリコン製の鍋敷きのような円盤を買ってから、その苦労も激減していたのですが、それでも駄目な屈強なイタリア製のライムマーマレードのビンを実はひとつ放置していて。

4月20日の朝日新聞で紹介されていたのはまさに同じケース!
「私は長年、ふたを覆って滑りにくくするシリコーンゴムのシートを使っていました。
 米国製で2枚セットで600円ほど。3回買い替えたほど手放せないものとなっていました。
 ところが、握力の衰えとともに、それでも開けるのが難しくなってきて、夫に頼むことが多くなりました。
 3年ほど前、この、”らくらくオ―プナ―”を使うことにしました。
 使い始めてびっくりしました。ほとんどの蓋が難なくスパーッと開くのですから。
 内側についているゴムでふたをしっかりキャッチしてくれるので、蓋が滑らず、力を入れなくて済むのです。
 ペットボトルのふたにも対応し、ツメの部分で缶のプルトップも開けられます。
 キッチン雑貨が好きで、新製品で登場したときに買ったものの一つでした。昔は大ぶりで場所をとるのが気に入らなかったし、
 緑色に違和感がありました。
 でもこの年になって、引き出しを開けると目に飛び込んできて、すぐ手に取ることができるのは大助かり。
 今や、我が家で繰り返し使うグッズに仲間入りしました。」

らくらくオ―プナ―

税込972円 長さ195ミリ、幅92ミリ、厚さ18ミリ
百貨店や専門店、量販店、ネット通販などで購入できる。
問い合わせは販売元のマーナ(03・3829.1111)
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