作家の読書道というインタビューぺ-ジがブック・アサヒ・コムにあるが、
このコラムが時々はっとするほど面白い。
現在活躍する作家が自らの読書体験を語るのだが、
ライトノベルズの作家が、骨太な歴史小説を読破していたり、意外な面が観られるのと、
ハイレベルな読書家として、興味の方向性に沿って系統だって選び抜いた本が提示されると
そこに唸らされたり・・というところがあって、なかなか参考になることが多い。
今回の須賀しのぶ氏は上智大学史学科卒業。
1994年「惑星童話」でコバルトノベル大賞読者大賞受賞。
「キル・ゾーン」「流血女神伝」などのヒットシリーズを持つ。
■小学高学年で「三国志」にはまり、そこから柴田錬三郎や陳舜臣の「三国志」や「水滸伝」に行きました。
~その後、女性が活躍するものは・・・とはいからさんが通るやコバルト文庫へ。
■コバルト文庫以外では?
トーマス・マンです。
中学一年で「ト二オ・クレーゲル」を読み、ひたすら読み漁りました。
「ブッテンブロ―グ家の人々」や「魔の山」も好きでした。
そこからハイデガーやニーチェ、ショーペンハウエルといったドイツ哲学へも行きました。
■軍隊や戦争
ニーチェたちを読んでいるとだいたいナチスに行きつくんですよ。
じゃあなにか読んでみようかと思って高校生の時にウィリアム・L・シャイラ―というアメリカのジャーナリストが書いた「第三帝国の滅亡」を読んだんです。これがべらぼうに面白くて。一気にドキュメンタリー、歴史のほうに行きました。
■史学科に進んだ大学時代の読書
サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」は元の論文が発表されたのが大学生のときで結構な衝撃を受けたのを覚えています。
小説でいちばん衝撃を受けたのはアゴタ・クリストフの「悪童日記」。
史学科で最初に習うのは、史実は史実として見ろ、ということなんですが、アゴタ・クリストフはそれを文学にしています。
あとは須賀敦子さんにはまりました。優しいけれど諦めがあって透明な感じがすごくよかったんです。
■最近の読書生活
ノンフィクションで面白かったのはト二―・ジャッドの「ヨーロッパ戦後史」。
小説はナチス・ドイツを題材にしたジョナサン・リテルの「慈しみの女神たち」と、フェルディナント・フォン・シ―ラッハの「犯罪」。「犯罪」は文章のそぎ落とし方がすごいですね。
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このコラムが時々はっとするほど面白い。
現在活躍する作家が自らの読書体験を語るのだが、
ライトノベルズの作家が、骨太な歴史小説を読破していたり、意外な面が観られるのと、
ハイレベルな読書家として、興味の方向性に沿って系統だって選び抜いた本が提示されると
そこに唸らされたり・・というところがあって、なかなか参考になることが多い。
今回の須賀しのぶ氏は上智大学史学科卒業。
1994年「惑星童話」でコバルトノベル大賞読者大賞受賞。
「キル・ゾーン」「流血女神伝」などのヒットシリーズを持つ。
■小学高学年で「三国志」にはまり、そこから柴田錬三郎や陳舜臣の「三国志」や「水滸伝」に行きました。
~その後、女性が活躍するものは・・・とはいからさんが通るやコバルト文庫へ。
■コバルト文庫以外では?
トーマス・マンです。
中学一年で「ト二オ・クレーゲル」を読み、ひたすら読み漁りました。
「ブッテンブロ―グ家の人々」や「魔の山」も好きでした。
そこからハイデガーやニーチェ、ショーペンハウエルといったドイツ哲学へも行きました。
■軍隊や戦争
ニーチェたちを読んでいるとだいたいナチスに行きつくんですよ。
じゃあなにか読んでみようかと思って高校生の時にウィリアム・L・シャイラ―というアメリカのジャーナリストが書いた「第三帝国の滅亡」を読んだんです。これがべらぼうに面白くて。一気にドキュメンタリー、歴史のほうに行きました。
■史学科に進んだ大学時代の読書
サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」は元の論文が発表されたのが大学生のときで結構な衝撃を受けたのを覚えています。
小説でいちばん衝撃を受けたのはアゴタ・クリストフの「悪童日記」。
史学科で最初に習うのは、史実は史実として見ろ、ということなんですが、アゴタ・クリストフはそれを文学にしています。
あとは須賀敦子さんにはまりました。優しいけれど諦めがあって透明な感じがすごくよかったんです。
■最近の読書生活
ノンフィクションで面白かったのはト二―・ジャッドの「ヨーロッパ戦後史」。
小説はナチス・ドイツを題材にしたジョナサン・リテルの「慈しみの女神たち」と、フェルディナント・フォン・シ―ラッハの「犯罪」。「犯罪」は文章のそぎ落とし方がすごいですね。
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