2016年8月15日(月) 12.737km
累積標高(+)1350.903m(-)-1234.621m
昨日、朝目覚めて iPhone5を見てビックリ!
液晶画面が本体から浮き上がってしまっている。実は、以前使っていた物もバッテリー膨張で画面が浮き上がってしまった。その時、無償で交換してもらったのが今の物。今回も全く同じ症状だ。慌てて、なんばCITYの「カメラのキタムラ・アップル製品修理サービス」のコーナーに駆け込んだ。
しかし無情にも保証期間は過ぎており、交換には金額が¥11,000、納期は約10日かかるとの事で、機種変更を勧められる。
止むを得ず iPhone SEに機種変更。と言う事で、今回のワークアウト日記からは写真も含めて iPhone SEの初仕事となった。
前置きが長くなったが、本題に入ろう。
今シーズンの夏山歩き第三弾は、お盆休みを利用して、同じみF君・N君と3名で「金剛山」へ。今回、S君は故郷に帰省の為欠席となった。
今年のお盆は五連休で、8/11〜8/14までは快晴で8/15のみ曇りとなった。五月のG.Wの「高取山」の時にも同じ様な事を書いた記憶があるのだが、雨男がいるのだろうか(?)今回も同じ様な事となった。
南海高野線「河内長野」駅8:00集合の計画(当初9:00集合にしていたが、コースタイムが約七時間の長丁場なので、考え直して一昨日変更してもらった)。
「河内長野」への車中でF君からLINEが入り「乗る電車を間違えた。8:06の到着になる」との事。今回はバスも15分間隔で発着している路線なので大勢に影響は無い(これがS君なら、またネタにされていたのだろうが)。
駅で待っているとN君が到着。 到着するや否や、大きなおにぎりを二つ取り出して、ペロッと平らげてしまった。N君のおにぎり好きは承知しているが、早朝から大した食欲だ。それと、今迄N君はランニングシューズで参加して山道で苦戦していたが、今回トレッキングシューズを新調していた。
そうこうしている所にF君も到着。南海バスの「金剛山ロープウェイ前」行きのバス停に向かう。8:15発に乗る予定にしていたが、混んでいれば一台遅らすつもりだった。しかし予想に反して乗客は少なく、難なく乗車出来た。
バスは長く曲がりくねった道を走り抜けて「金剛山登山口」に到着。
今回もN君は「日本百名城」のスタンプブックを持参していた。登山口から「千早本道」を少し行くと「千早城跡」があり、これが「日本百名城」の一つに選定されている。今日は「カトラ谷」ルートで登る計画だが、少し寄り道するつもりだった。しかし案内板を見ると所要時間約一時間となっており、思案したが今回は諦める事にした。
「カトラ谷」へ向かう途中に「まつまさ」と言う食堂があり、ここに「百名城スタンプ」が置かれている。
F君が朝食に太巻きを購入すると言うので店内に入った。
スタンプがあったので、N君に押印する事を勧めたが、やはり現地を訪問せずに押すのは気持ちが許さない様で、押さずに店を出た。さすがはN君、みあげたものである。
F君が購入した太巻きはしっかりした量で、我々もご相伴に預かる。
舗装された坂道を登って行く。天気はあまり良くないが、それでも暑く、スタート直後から汗が流れ落ちる(下界では最高気温36.4℃を記録、但し登山口近辺は30℃を下回っていると思われるが)。
車止めのある分岐に到着。右に行くと「タカハタ道」、ここは左の「黒栂谷道」を進む。
途中、足下で黒い物が動いているのが視界に入った。
「ヒラタクワガタ♀」だ、クワガタなんかを見るのは久しぶりだった。昔なら持って帰るところだが、撮影して道端へ逃がしてやった。
更に進むと右に「カトラ谷」の分岐が現れる。
「カトラ谷」は過去に2〜3度登った事があるのだが、この辺りは切り開かれて砂防ダムなどが出来ており、見覚えのない風景になっている。念のためにもう一度地図を確認してから進む。しばらくすると道は沢沿いの細い山道になる。
花崗岩の白と、草木の緑のコントラストが印象的な谷筋を遡る。
ハシゴやロープ場、沢登りの様な場所もありバラエティに富んでいる。
途中、分岐が何箇所かあるが、明確な道標やテープは無い。「山と高原地図」と「岩に書かれた矢印」を頼りに進むが、判断に迷う分岐もあった。
やがて源流部になり沢の水が無くなった。一瞬、平坦な山道になるが、すぐに長い丸太階段の上りが始まる。
沢沿いの道に入った辺りから、F君は二匹のアブに取り憑かれてしまい不快感を露わにしていた。ここに来てとうとう退治する事を決意、持参していた「シルバーダイヤDRY」のウチワで撃墜してしまった。
丸太階段はかなりのキツさで、少し登っては休みの繰り返し。N君は膝が笑いだした様だ。
悪戦苦闘の末、やっとの思いで「タカハタ道」との合流点に登り着く。
シャツもパンツも汗でびしょ濡れ、一休みしていると冷えて肌寒くなってきた。ここまで来ると山頂は目と鼻の先。程なく山頂に到着。
天気が良ければ大阪平野を一望できるのだが、あいにく今日はガスで真っ白で何も見えない。
因みにここで山頂と言っているのは、仮の山頂である「国見城趾」の事である。本当の山頂は主峰「葛城岳」(1,125m)なのだが、葛城神社の神域にあたるため立入禁止になっている。
この後「転法輪寺」の前を通って「葛城神社」に向かう。
今日はバスも空いていたが、山頂一帯も人出は少ない様に感じる。
立派な杉木立ちの急坂を登ると社が見えてくる。ガスっている事も手伝ってか幽幻な雰囲気に包まれており、霊感などの類いは全く持ち合わせていない私でも、何か特別な場所に来たと言う感覚に囚われる。
拝殿で本日の山行の無事を祈願する(この日は晴れたり曇ったり、大気の状態が不安定な感じで、午後からの天候が気掛かりだった)。
参拝した後、神社の裏手のブナ林の方に周ってみる。ここからは正面に「大和葛城山」が見えるはずなのだが、こちら側もガスで真っ白だった。
道中、F君は葛城神社参拝の際、目の前の賽銭箱に投げた賽銭が、縁に当たって飛び出してしまった事を気にしていた。ついでに先程触れたアブの話の続きだが、あの後F君はお盆に殺生してしまった事を後悔していた。しかし奴らは、ウチワで叩いた位で死ぬ様な輩ではない。恐らく死マネでもしていたに違いない。あの後も同じ奴かは定かではないが、更に数が増えて、4〜5匹が纏わり付いていた。F君にとっては今日は何かと気掛かりな事が多い日だ。
坂を下ると木の鳥居が見えて来る、「一ノ鳥居」だ。ここで「ダイヤモンドトレール」に合流する。
合流点に立つ杉の根元には、古い石の道標がある。「(右)吉野・高野 道 (左)伊勢・奈良・御所 道」とカナ文字で記されている。遠い昔、ここを歩いて高野山や伊勢に参拝する人がいたのだろうと思うと感慨深い物がある。
ここからは「ダイヤモンドトレール」を歩く。途中、F君・N君には少し休憩しておいてもらい、私は金剛山のピークの一つ「湧出岳」(1111.9m)に寄り道。
山頂の「金剛山一等三角点」をチェック。
戻ると恒例の「ビール〜 ビール〜」と言うN君の呪文が始まった。少し行くと「府民の森 ちはや園地」、昼食には絶好の場所がある。しかし今日の行程を考えると、少なくとも中間地点の「中葛城山」までは行っておきたい。時刻も11:00前。N君には後1時間我慢して貰う事にする。
全く話は変わるが、今年7/6に米国・オーストラリア・ニュージーランドで先行公開され、その後世界中を瞬く間に席巻し、社会問題まで引き起こす程のスマホゲームアプリ「ポケモンGO」が7/22から日本でも配信開始された。F君がコレにハマっており、朝から何体かのポケモンをゲットしている。どういう仕組みになっているのか、ダイヤモンドトレールもゲーム中の地図に組み込まれている様で、こんな山の上にもポケモンがいるらしい。
伏見峠の分岐、「ポケモンGO」の地図にはここから「念仏坂」を下る道しか無い様で、F君はそちらに行きたそうだったが、残念ながら直進してダイヤモンドトレールを進む。
途中の森の切れ間からは、発達した立派な入道雲が見えた(改めて午後の天気が心配になる)。
伏見峠からは比較的に平坦な道を順調に前進していたが、途中から結構な傾斜の長い下りが始まる。F君・N君も最近は山の傾向を理解しており、この後に何が待っているかを予測していた。
下り切ると「久留野峠」に到着、「中葛城山」まではあと一息だ。
ここで立ちはだかるのが、終着点が見えない位に延々と登る一直線の丸太階段。F君とN君の予測した通りだった。
予測していたとはいえ、実際に目にすると少し腰が引ける。一旦小休止して覚悟を決める。
「登り切ると、中葛城山でビールが飲める。」と言う事を心の糧に階段を登る。
眺望が開けてくると、「中葛城山」(937m)山頂に到着。
早速ビールと思ったが、杉木立ちとクマザサに覆われた山頂付近は狭くて適当な場所が見当たらない。
仕方なく先へ進み15分位歩いただろうか、登山道から少し外れた所に、工事中の林道があった。日陰で広さは申し分ないのだが、展望は全く無い。
しかし、「中葛城山」山頂で飲めると思っていたN君の「早く飲みたいオーラ」はMAXに達しており、これ以上場所探しをしていると爆発しそうなのでここで手を打つ事にする。
(本日のメニュー)
・ラ王(担々麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・冷凍枝豆(茶豆)→自然解凍
・あらびきポークウインナー(ロング)
・箕面ビール/(夏季限定)国産桃
ヴァイツェン330ml
・アサヒ スーパードライ500ml
・サッポロ 黒ラベル 500ml
今回はソロではないので、おつまみは「ビールに合う物で且つ皆でつまめる物」をコンセプトに王道のメニュー(ウインナーと枝豆)にして見た。
初登場は箕面ビール。
(原材料) 麦芽、ホップ、国産白桃
(Alc.) 5.5%
桃を使ったビールと言う事で、確かに微かに桃の香りがして、味はフルーティ。合わせるつまみが難しい。単体で飲んだ方がいいかも。
その他、F君・N君が持参してくれた「缶つまレストラン・牛肉のバルサミコソース」「焼き鯖のアヒージョ」「肴缶・ムール貝のトマトソース」「オイルサーディン」とワインが欲しくなる豪華な食卓になった。
更に、F君が「いなば・チキンとタイカレー(グリーン)」とパンを出してくれた。久しぶりのタイカレーはやっぱり間違いなく美味かった。この後はラ王(担々麺)でシメる。
ご馳走につられたのか、何処からともなく一匹のシオカラトンボが現れて、様子を伺っている。
ここで一句
「夏山の 午後の宴に さそわれて
たわむれ遊ぶ シオカラ蜻蛉」
美味しい物ばかりで少々食い過ぎの感はあるが、あまりゆっくりもしていられないので出発する。
「高谷山」(934.8m)を過ぎると、再び長い下りが始まる。F君とN君は「またか!」とげんなりした様子で、足どりも重い。
しばらく下ると「千早峠」(784m)に到着。標高差約150mを一気に下った事になる。
何度か触れているが朝から不安定な天候の為、「千早峠」に到着した時点で「その後の行動を検討しよう」と道中で話し合っていた。計画ではこの後ダイヤモンドトレール(神福山・行者杉・杉尾峠・タンボ山)を縦走し、十字峠経由で「天見」駅迄、約3時間の行程。エスケープするなら、ここ「千早峠」が最後のチャンスになる。
時刻はPM2:00。天候の事や時間の事、その他諸々を勘案して協議の結果、今回は当初の計画を変更して、ここから下山する事に決定。残念ではあるが、このまま前進するのはリスクが高いと判断しての「勇気ある撤退」だ。
ここから「池ノ川谷林道」を下る。
この林道には「ツリフネソウ」が咲いていた。
他にも今日一日で様々な花に出会った。「フシグロセンノウ」「ゲンノショウコ」「ヤマジノホトトギス」などが目を楽しませてくれた。
舗装道路に出た所に「馬場谷の延命水」と呼ばれている湧水があった。ペットボトル(500ml×2)に採取させて貰う。
ここから舗装道路の坂道を登って「金剛山ロープウェイ前」バス停に到着。
バス停には「金剛バス・富田林行」と「南海バス・河内長野行」が停車していた。金剛バスに乗ろうと思ったが、確認するとPITAPAが使用出来ないとの事なので南海バスにした。
「河内長野」からは近鉄長野線で「大阪阿倍野橋」へ。「湯処 あべの橋」で汗を流し、前回は満員で入店出来なかった阿部野ルシアス地下の「恵美寿屋」さんを再訪問。今回も満員で惨敗。またもや、困った時の「森田屋」さんで反省会。
後日、「馬場谷の延命水」でお湯割りを飲んだ。雑味がなくスッキリした味で美味しかった。
* 撤退地点(千早峠)から先のルートへの再チャレンジ → コチラ