リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

離任式

2019年03月21日 | 学校
昨日は、離任式でした。公立で4校経験しているので,今回の私学で5校目です。退職待たずに辞めることにしました。

進路指導部にいたので、担任はしていないのですが、最後の授業では花束と色紙を貰いました。また、教え子でもある3人の数学の先生も最後の授業に参加してくれて、今迄に経験しない感動を頂きました。




昨日の離任式の後にもう一つのクラスでは、わざわざそのクラスでオリジナルのマグカップとクラスの盛大なセレモニーをしてくれました。今迄の教師経験でも卒業式以外ではこんな事は初めての経験でした。このクラスは本当に良いクラスで,成績も良く,模試の成績では、三重県の1位と2位がいて高校のレベルを超えた授業内容も入れたりしていました。そんな生徒を残して去るのは辛いのですが。。。





中には自分が読んで気に入った小説をくれる生徒もいました。数学の時間にシュワルツという数学者の話しをして、この名前の数学者はフランス人とドイツ人がいて、ドイツ人のシュワルツはヘルマン・シュワルツというので、「ドイツ人のヘルマンといえば?」と問うと、「ヘルマン・ヘッセ!」と答えてくれた女子生徒がその生徒でした。その子は医学部志望ですが,文学も好きで,数学の授業にも関わらず、医者で評論家の加藤周一の話しを何度か授業中にして,そんな授業にも眼を輝かせてくれていた生徒でした。

黒板には,もう一人の去っていく英語の先生(私と同じ高校、大学で一つ年下)との思い出を書いてくれていました。みんなで,一緒に、ビートルズの「Let it be」を合唱して、私も高校時代にタイムスリップしました。

青春まっただ中の高校生の中に埋もれて、彼らのエネルギーを肌で感じてこられたことに感謝したいです。こうして生徒から歓待を受けたり,卒業生がやって来たりというのが一番教師冥利に尽きます。これがあるから、今迄やって来れたのかと思います。電話番号やラインを交換して,最後の時間を堪能しました。そのクラスの教室の外では,他のクラスの生徒で,数学の参考書を持って来て、サインを欲しいといわれ、さらさらとサインをして、こんなサインで喜んでくれてありがとうと言いたいくらいでした。

本当に清々しい気持ちで,校門を後にできた最後の1日でした。



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