子どものころに夢中になった本の話を聞くのが好きだ。
今日のNHK朝ドラ「半分、青い。」で
なんだかしらないけど鈴愛と結婚してしまった
涼次くんが話していたこと。
(涼次くんは、映画監督志望だそうだ。)
「子どものころ、『十五少年漂流記』を読んでいて
『終わらないでくれ』『終わらないでくれ』と思いながら
1ページずつ読んだ」
ふうん。
このドラマの脚本を担当する北川悦吏子さんは、
子どものころ、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』が
愛読書だったんだな、と思った。
わざわざ出すくらいだもの。
きっと夢中になって、読んだんだ。
そういえば、イタリアの作家アントニオ・タブッキが
子どものころに夢中になって読んだ本は
同じくジュール・ヴェルヌの『海底二万マイル』だったそうだ。
ノーチラス号のネモ船長を、だれよりも尊敬していたらしい。
大江健三郎はノーベル文学賞の受賞演説で
子どものころ、『ニルスのふしぎな旅 』に夢中になったと言っていた。
ノーベル賞がスウェーデンなので、
スウェーデンの作家、ラーゲルレーヴの著書をあげたということかもしれない。
それでも相当の思い入れがあったようだ。
神社関連の本をけっこう出している白鳥詩子さんという知り合いは
なんといっても『あしながおじさん』のファンだと豪語していた。
ジャービー坊ちゃまにあこがれまくっていたそうだ。
さて、自分はと自問してみると、選びきれない。
好きな本はいっぱいある。
それでも、無理に1冊あげるとすると『若草物語』かなー。
子どものころ、4人姉妹、お母さんの会話にびっくりした。
こんなことを家のなかで話すのか! と会話の密度に驚いたのだ。
そして、いいなあと思った。
いまわたしが子供だったら、何を上げるかな?
きっとハリー・ポッター・シリーズだろうと思う。
魔法をあそこまで、あんなに面白く書いたのはローリングさんしかいない。