『ハリー・ポッターと呪いの子』は19年後の8番目の物語。
そう、続きが知りたいと思ってたんだ。
ハリー・ポッターの次男、アルバス・セルブス・ポッターが
ホグワーツ行きの汽車に乗り込むところで、
『ハリー・ポッターと死の秘法』は終わっていた。
この本はその続きの物語。といっても劇の脚本だけど。
ローリングさんは、続きの物語を劇という形で語り継いだ。
しかも、ローリングさんのほかに、
ジョン・ティファニーとジャック・ソーンという二人が加わる
3人の共著ということになっている。
だから、ハリー・ポッターシリーズの本とは、少し違っている。
細やかさを求めてはいけない。
それでも、物語の続きを知ることができて、
ハリー・ポッターのファンにはたまらない。
何しろ、あのハーマイオニーが
多分まだ30代後半なのに魔法大臣になっているのだ。
それからロンはウィーズリー・ウィザード・ウィース悪戯専門店の経営者。
ハリーと結婚したジニーは、日刊預言者新聞の記者でスポーツ面を担当している。
ハリー・ポッターは魔法省の魔法法執行部の部長。闇祓いとして活躍する日々。
ちなみにホグワーツの校長はマクゴナガル先生。
『呪いの子』はハリーの次男のアルバス・セルブス・ポッターと、
ドラコ・マルフォイの子供、スコーピウスを主軸に展開する。
ハーマイオニーがまだホグワーツにいたときに、
二つの授業を掛け持ちで受けるために使った
あの逆転時計(タイムターナー)が物語の鍵になる。
逆転時計で過去に行き、過去の事実を変えることによって、
ヴォルデモードが生きている世界を現出させようとたくらむ者がいるのだ。
だからまた、ハリーの傷跡が痛み始めた。
3人の脚本とはいえ、登場人物の背景や性格づけは
ローリングさんが一手に引き受けているに決まっている。
読み始めたら面白くて止まらない。
読み終わったら、次はどうなるの、とまたつづきの物語が知りたくなる。