サラ☆の物語な毎日とハル文庫

村上春樹の期間限定公式サイト「村上さんのところ」について

作家の村上春樹が期間限定で、読者の質問を受け、回答をアップするというサイトをやっている。

運営しているのは出版社の新潮社(だろう)。

 

何かをネットで検索していて、偶然見つけたので読んでいる。

こういう試みは20年ぐらいも前から行われていたらしい。

『村上朝日堂』など、まとめ本も多数出ているとか。

そういえば、最近でも分厚いまとめ本を書店でみかけたことがある。

このサイトも、やがてまとめ本が出るのだろうけど、こうしてリアルタイムに村上春樹がアップした回答を読むのは、なかなか面白い。

 

昨日から読んでいるけれど、読んでいるうちにちょっとした幸福感をしみじみ感じている自分を発見する。

きっと文章がうまいんだろうな。

短い文章の中に、村上春樹自身の人格や趣味、嗜好性、倫理観が盛り込まれている。

数行なのに。

あたりまえだけど、すごくプロの作家なのである。

そして、好感のもてる人物だということを発見。

エッセイがあれだけ売れてるんだから、そりゃそうだろう。

と今頃確認して、そろそろ村上春樹ファンになろうかな、と思ったところ。

 

同時代に生きていてよかったと思わせる人がいる。

たとえば宮崎駿がまだアニメの新作に取り組んでいた頃は、次の作品が楽しみで、宮崎駿のアニメをリアルタイムで見られる幸せを噛みしめていたものだ。

 

ちょっと古い話になると、もう亡くなってしまった競馬ミステリーのディック・フランシス。

毎年年末に新刊が発売されるので、いつも本当に心から楽しみにしていた。

 

あと、最近、この人と同時代に生きられて幸せ、と思った有名人がいたけど、誰だったかな。

 

『ONE PEICE』の尾田栄一郎だったかな?

まあそれはそれとして、村上春樹のサイトをリアルタイムで読めるのは、なかなか幸せである。

 

1月に開設して質問が集中し、2週間で3万通を超えたそうだ。

それで、すでに質問の受付は終了している。

だけど、回答のほうは、いまのところ毎日アップされており、これを昨日村上春樹が書いたのかと思うと、そのシチュエーションが楽しい。

4月中はまだサイトは開いているけど、5月すぎると閉じてしまうという話。

熱烈な村上ファンには「今ごろそんなことを言って」と笑われそうだけど、今ならしばらく楽しめる。

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